Version: Unity 6.0 (6000.0)
言語 : 日本語
フォントアセットの概要
Font Asset Creator のプロパティのリファレンス

フォントアセットプロパティのリファレンス

フォントアセットのプロパティは、フォントアセットの作成後に調整できます。フォントアセットのプロパティを調整するには、フォントアセットを選択し、Inspector ウィンドウでそのプロパティの値を変更します。

フォントアセットプロパティ

このセクションでは、フォントアセットのすべてのプロパティについて説明します。

Face Info

Face Info プロパティを使用して、フォントのラインメトリクスを制御します。

ラインメトリクス
ラインメトリクス
プロパティ 説明
Family Name このフォントアセットの作成に使用されたフォントの名前。
Style Name このフォントアセットの作成に使用されたフォントのスタイル。例: RegularBoldItalic
Point Size フォントアセットの生成に使用されるポイントのフォントサイズ。
Scale フォントをスケールします。例えば、1.5 の値は、グリフを元のフォントサイズの 150% にスケールします。
Line Height 行の上端から次の行の上端までの距離。

行の高さを Ascent LineDescent Line の合計よりも大きく設定すると、行間に隙間ができます。

行の高さを Ascent Line の値と Descent Line の値の合計よりも小さく設定すると、複数の行の文字が重なることがあります。
Ascent Line グリフがベースラインより上にはみ出すことができる最大距離。行の上辺に相当します。
Cap Line ベースラインから大文字グリフの上端までの距離。
Mean Line アセンダーがない小文字グリフの最大の高さ。例えば、“a” と “c” です。アセンダーがある “b” と “d” は対象外です。

丸みを帯びたグリフの上端は、Mean Line より上に少しはみ出すことがあります。
Baseline ベースラインの高さ。

ベースラインとは、文字が乗る横線のことです。
Descent Line グリフがベースラインより下にはみ出すことができる最大距離。
Underline Offset ベースラインを基準とした下線の位置。
Underline Thickness 下線の太さ。
Strikethrough Offset ベースラインを基準とした打消し線の位置。
Superscript Offset 上付き文字をベースラインからオフセットします。
Superscript Size 元のフォントサイズを基準に上付き文字をスケールします。
Subscript Offset 下付き文字をベースラインからオフセットします。
Subscript Size 元のフォントサイズを基準に下付き文字をスケールします。
Tab Width TAB 文字の幅。

Generation Settings

フォントアセットの生成設定を変更できます。動的または動的 OS フォントアセットの場合は、アトラスを再生成せずに Inspector ウィンドウで設定を直接変更できます。静的フォントアセットの生成設定を更新するには、Update Atlas Texture を選択し、Font Asset Creator ウィンドウで変更を加えて、フォントアトラスを再生成します。

プロパティ 説明
Source Font File フォントアセットの生成に使用するソースファイル。
Atlas Population Mode フォントアトラスへの入力モード
Atlas Render Mode フォントアトラスをレンダリングするモード
Sampling Point Size フォントテクスチャの文字サイズ (ポイント単位)。
Padding フォントアトラステクスチャの文字間の パディング (ピクセル単位)。
Atlas Width フォントアトラステクスチャの幅。
Atlas Height フォントアトラステクスチャの高さ。
Multi Atlas Textures 複数のアトラステクスチャにグリフを保存します。複数のアトラスが必要な場合は、このオプションを有効にします
Clear Dynamic Data 動的データをすべて消去し、フォントアセットをデフォルト作成時の空の状態に戻します。

Atlas & Material

ノート: フォントマテリアルは現在のリリースではサポートされていません。

プロパティ 説明
Font Atlas フォントアセットの生成時に作成されたフォントテクスチャアトラス。

Font Weights

Font Weights のオプションを使用して、以下の方法で太字斜体テキストの見た目を制御できます。

  • 100 (Thin) から 900 (Black) までのウェイトごとに、標準フォントと斜体フォントを指定します。
  • Italic Slant プロパティと Bold Weight プロパティでは、“疑似” の太字と斜体を定義します。これらの設定では、テキストを太字または斜体にするときに使用しているフォントアセットの文字を調整します。これにより、元の太字テキストの標準バージョンと斜体バージョンに制限されます (ぞれぞれウェイト 400 と 700 に相当)。

以下の表は、Italic Slant プロパティと Bold Weight プロパティの説明です。

プロパティ 説明
Regular Weight 使用できるフォントアセットがない場合に使用する標準フォントウェイト。
Bold Weight 使用できるフォントアセットがない場合に使用する太字フォントウェイト。
Regular Spacing 標準テキストスタイルを使用する場合に使用する文字間隔。
Bold Spacing 太字フォントアセットを指定していない場合に使用する文字間隔。
Italic Slant 斜体フォントの傾斜値。
Tab Multiple この値にフォントのスペース文字の幅を乗じてタブサイズを計算します。

Fallback Font Assets

このフォントアセットのローカル フォールバックフォントアセット のリストを管理します。

ノート: ローカルフォールバックは、UITK Text Settings アセットで設定されたグローバルフォールバックに優先します。

プロパティ 説明
Fallback Font Assets List +- をクリックして、フォントスロットを追加および削除します。
フォントの横にある円アイコンをクリックすると、オブジェクトピッカーが開き、フォントアセットを選択できます。
フォントアセットの左側にあるハンドルをドラッグして、リストを並べ替えます。

Character Table

文字テーブルには、フォントアセットの各文字に関する情報が含まれています。個々のグリフの属性を調整することで、フォントの問題を修正できます。それには、Edit Glyph を選択します。

プロパティ 説明
Character Search 文字、ASCII 値、または 16 進値で文字リストを検索します。
UTF16 文字の ASCII 10 進値。
Unicode 文字のユニコード 16 進値。
Glyph ID 文字のグリフ ID。

Glyph Table

グリフテーブルには、フォントアセットの各グリフに関する情報が含まれています。個々のグリフの属性を調整することで、フォントの問題を修正できます。

プロパティ 説明
Glyph Search 文字、ASCII 値、または 16 進値で文字リストを検索します。

検索結果は、ASCII 値が小さいものから大きいものの順に並べられます。
Glyph Rect フォントアトラスに文字が占める矩形領域を定義します。
Glyph Metrics グリフのメトリクスを定義します。 W 文字の幅。
H 文字の高さ。
BX, BY 文字のスプライトの配置を制御します。ベースライン上の原点に対して左上隅に定義されます。
AD 次の文字を配置するまでベースラインに沿って進む距離。
Scale 文字のサイズを調整するスケーリング値。

Glyph Adjustment Table

グリフ調整テーブルは、特定の文字ペアの間隔を制御します。一部のフォントにはカーニング情報が含まれており、これは自動的にインポートされます。カーニング情報を含まないフォントのカーニングペアを追加できます。

プロパティ 説明
Adjustment Pair Search 調整テーブルを文字または ASCII 値で検索します。

検索結果には、左または右の文字のいずれかが検索文字列と一致するエントリーが含まれます。

検索結果は、左の文字の ASCII 値が小さいものから大きいものの順に並べられます。
Glyph Properties 単一のグリフのプロパティを表示します。各グリフには固有のエントリーがあります。

エントリーをクリックして有効にします。これで、グリフの編集やコピー、リストからの削除が可能になります。
Char (左と右) カーニングペアの左右の文字。
ID (左と右) カーニングペアの左右の文字の ASCII 10 進値。
OX, OY (左と右) カーニングペアの文字の初期位置からの左右の水平 (X) と垂直 (Y) のオフセット。
AX (左と右) カーニングペアの次の文字を配置するまでベースラインに沿って進む距離。

左の AX 値は、カーニングペアの文字間の距離を制御します。右の AX 値は、カーニングペアから次の文字までの距離を制御します。

追加リソース

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