空は、カメラがフレームをレンダリングする前に描画する背景の一種です。このタイプの背景は 3D ゲームやアプリケーションに大きな恩恵をもたらします。なぜなら、深度感が得られ、環境を実際よりもはるかに大きく見せることができるからです。空自体に、雲、山、建物、その他の到達できないオブジェクトなど、あらゆるものを加えることができ、遠くの 3D 環境の錯覚を引き起こすことができます。Unity では空を使用してシーンにリアルな環境光を生成することもできます。
使用できる空のソリューションは、プロジェクトで使用する レンダーパイプライン によって異なります。
| レンダーパイプライン | 空のソリューション |
|---|---|
| ユニバーサルレンダーパイプライン (URP) | URP はビルトインレンダーパイプラインと同じ空のソリューションを使用します。シーンごとに空を指定し、個々のカメラの空をオーバーライドできます。 • シーンごとに空を設定する方法については、Lighting ウィンドウのドキュメント を参照してください。 • 特定のカメラの空をオーバーライドする方法については、Skybox コンポーネントのドキュメント を参照してください。 |
| HD レンダーパイプライン (HDRP) | HDRP には ボリュームシステム を使用する独自の空のソリューションが含まれています。各ボリュームはオーバーライドして、描画する空のタイプを指定できます。各カメラは、カメラに影響を与えるすべてのボリュームの空の設定を補間し、結果を描画します。 HDRP で空を作成する方法については、Visual Environment のドキュメント を参照してください。 |
| ビルトインレンダーパイプライン | ビルトインレンダーパイプラインは、スカイボックスマテリアルを使用して、カメラが描画する空を定義します。シーンごとに空を指定することができ、個々のカメラの空をオーバーライドすることもできます。 • シーンごとに空を設定する方法については、Lighting ウィンドウのドキュメント を参照してください。 • 特定のカメラの空をオーバーライドする方法については、Skybox コンポーネントのドキュメント を参照してください。 |
スカイボックスは、各面に異なるテクスチャを持つキューブです。スカイボックスを使用して空をレンダリングする場合、シーンは基本的にスカイボックスキューブ内に配置されます。スカイボックスは最初にレンダリングされるため、空は常に後方にレンダリングされます。
注意HD レンダーパイプライン (HDRP) はスカイボックスマテリアルをサポートせず、かわりに、複数の空を作成するソリューションがあります。
他の空の実装と同様に、スカイボックスを使用して以下を行うことができます。