Version: Unity 6.0 (6000.0)
言語 : 日本語
スカイボックスの作成

空は、カメラがフレームをレンダリングする前に描画する背景の一種です。このタイプの背景は 3D ゲームやアプリケーションに大きな恩恵をもたらします。なぜなら、深度感が得られ、環境を実際よりもはるかに大きく見せることができるからです。空自体に、雲、山、建物、その他の到達できないオブジェクトなど、あらゆるものを加えることができ、遠くの 3D 環境の錯覚を引き起こすことができます。Unity では空を使用してシーンにリアルな環境光を生成することもできます。

Fontainebleau デモの HDRP の Physically Based Sky
Fontainebleau デモの HDRP の Physically Based Sky

空とレンダリングパイプライン

使用できる空のソリューションは、プロジェクトで使用する レンダーパイプライン によって異なります。

レンダーパイプライン 空のソリューション
ユニバーサルレンダーパイプライン (URP) URP はビルトインレンダーパイプラインと同じ空のソリューションを使用します。シーンごとに空を指定し、個々のカメラの空をオーバーライドできます。

• シーンごとに空を設定する方法については、Lighting ウィンドウのドキュメント を参照してください。
• 特定のカメラの空をオーバーライドする方法については、Skybox コンポーネントのドキュメント を参照してください。
HD レンダーパイプライン (HDRP) HDRP には ボリュームシステム を使用する独自の空のソリューションが含まれています。各ボリュームはオーバーライドして、描画する空のタイプを指定できます。各カメラは、カメラに影響を与えるすべてのボリュームの空の設定を補間し、結果を描画します。

HDRP で空を作成する方法については、Visual Environment のドキュメント を参照してください。
ビルトインレンダーパイプライン ビルトインレンダーパイプラインは、スカイボックスマテリアルを使用して、カメラが描画する空を定義します。シーンごとに空を指定することができ、個々のカメラの空をオーバーライドすることもできます。

• シーンごとに空を設定する方法については、Lighting ウィンドウのドキュメント を参照してください。
• 特定のカメラの空をオーバーライドする方法については、Skybox コンポーネントのドキュメント を参照してください。

スカイボックス

スカイボックスは、各面に異なるテクスチャを持つキューブです。スカイボックスを使用して空をレンダリングする場合、シーンは基本的にスカイボックスキューブ内に配置されます。スカイボックスは最初にレンダリングされるため、空は常に後方にレンダリングされます。

注意HD レンダーパイプライン (HDRP) はスカイボックスマテリアルをサポートせず、かわりに、複数の空を作成するソリューションがあります。

他の空の実装と同様に、スカイボックスを使用して以下を行うことができます。

  • シーンの周囲にスカイボックスを描画。
  • ライティング設定を設定し、スカイボックスに基づいたリアルなアンビエントライトを作成。
  • Skybox コンポーネント を使用して、個々のカメラが使用するスカイボックスをオーバーライド。

追加リソース

スカイボックスの作成