Version: 2022.3
言語: 日本語
Unity 2020 LTS の新機能
Unity 2022.1 の新機能

Unity 2022.2 の新機能

リリースノート

この Unity のバージョンに加えられた新しい機能、変更、改善に関する詳細は 2022.3 リリースノート を参照してください。

アップグレードガイド

既存のプロジェクトを以前のバージョンから 2022.2 にアップグレードする場合は、2022LTS へのアップグレード を参照してプロジェクトへの影響について確認してください。

新機能

Unity 2022.2 で加えられた 2022.1 からの変更点を確認し、影響を受ける領域に関するドキュメントを参照してください。

エディターとワークフロー

  • Device Simulator のデバイスリストに、Unity の最新のデバイス定義を含む com.unity.device-simulator.devices パッケージをインストールするための新しいボタンが追加されました。
  • ゲームビューウィンドウがフォーカスされている時に再生モード中のショートカットのトリガーをブロックするオプションが追加されました。
  • Trail Renderer に編集モードのプレビューオーバーレイが追加されました。
  • ShortcutManager に Context 列が追加されました。
  • ショートカットマネージャーでプロファイルをインポートおよびエクスポートする機能が追加されました。
  • UIToolkit Inspector に MinMaxCurveProperty ドロワーが追加されました。
  • テストリストから、指定した順序でテストを実行できるようになりました。

Memory Profiler

Memory Profiler 1.0.0 には、以下の機能が含まれます。

  • All Of Memory snapshots comparison タブが新しく追加されました。
  • スナップショットを閉じる Close ボタンが追加されました。つまり、選択したスナップショットをシングルクリックしても閉じなくなりました。
  • 2 つのキャプチャ間の Unity オブジェクトの詳細比較が可能になりました。

変更点の概要は Memory Profiler 1.0.0 の新機能に関するドキュメント を参照してください。

エディター UI 用 UI Toolkit

  • 背景レンダリングに background-positionbackground-sizebackground-repeat のサポートが追加されました。
  • ColorBlockDrawerNavigationDrawer 用に新しい UI Toolkit バージョンが追加されました。
  • Inspector の UI/UX が、プロパティの状態に応じて適切な視覚的キューを表示するように改善され、プロパティの値がどのようにバインドされ解決されるかに関する更なる詳細が提供されました。
  • UI Builder の Inspector が改良されました。
  • UI Builder にライブラリアイコンが追加されました。
  • UI Builder のスタイルの Inspector にalign-self フィールドが追加されました。
  • DecoratorDrawers を実装する呼び出しが追加されました。
  • TextCore のテキスト生成が TextMeshPro の最新コードと同期されました

グラフィックス

  • SRP のオブジェクトごとの定数バッファに、現在のレンダラーの境界へのアクセスが追加されました。
  • BatchRendererGroup 用に、カスタムのエラー/ローディングシェーダーのサポートが実装されました。
  • バッファのロード/保存アクションの視覚的デバッグツールが追加されました。
  • BatchRendererGroup の OpenGL ES 3.1 サポートが追加されました。
  • RayTracingAccelerationStructure.CullInstances 関数使用時の、RayTracingAccelerationStructure での Terrain (地形) ハイトマップのサポートが追加されました。
  • Vulkan での、フラグメント密度マップのオフセットを使用した中心窩レンダリング (GFR) が追加されました。
  • Texture2D のインポーターとコンストラクターで、ミップマップの制限からテクスチャを除外できるようになったことで、品質設定に関係なく確実に全てのミップがアップロードできるようになりました。
  • テクスチャをミップマップの制限から除外するかどうかを切り替える、ランタイムで変更可能な Texture2D プロパティが追加されました (読み取り可能な Texture2D でのみ使用可能)。
  • Texture2D のインポーターとコンストラクターを使用してプロジェクト定義のミップマップ制限グループにテクスチャを追加できるようになり、品質レベルごとに、テクスチャ品質への影響をより詳細に制御することが可能になりました。
  • ミップマップ化された全ての Texture2D に適用される単一の値をより精密に調整できるようにするために、ミップマップ制限グループが追加されました。
  • Player 設定にシェーダーバリアントのロード設定が追加されました。これを使用して、ランタイムにおけるシェーダーのメモリ使用量を制御できます。
  • Shader Warmup が、パイプラインステートオブジェクトを非同期にコンパイルできるようになりました。
  • D3D12/Vulkan の Foveated Rendering ( 中心窩レンダリング) がサポートされました。

URP

ユニバーサルレンダーパイプライン (URP) の新機能と改善点に関する完全な説明は、URP 14 (Unity 2022.2) の新機能 のページを参照してください。

新機能

改善点

  • スクリーンスペースアンビエントオクルージョン (SSAO) のパフォーマンスとユーザビリティの向上
  • 新しい 64 ビット高精度 HDR レンダーターゲット形式
  • 新しいブルーム品質設定
  • レンダーパイプラインコンバータ の改良
  • URP での全画面描画に SRP Core Bliter API が使用されるようになりました。
  • 異なるプラットフォーム間でのライティングの動作の一貫性が向上
  • 新しい XRSystem API
  • シェーダーストリッピングの改良
  • ライトの負荷が高いシーンにおける CPU パフォーマンスの向上

HDRP

新機能

  • Fullscreen マテリアルタイプとサンプルセットが追加されました。
  • Terrain (地形) にレイトレーシングのサポートが追加されました。
  • Water System が追加されました。
  • Local Volumetric Fog のボリューメトリックマテリアルのサポートが追加されました。
  • Transparency (透明度) のサンプルシーンが追加されました。
  • Rendering Debugger にカラーモニターが追加されました。
  • Eye Cinematic with Caustic という新しい Eye Shader タイプが追加されました。
  • Ray Tracing Settings のボリュームに、レイトレーシングのカリングを実行するアルゴリズムを定義する Culling Mode プロパティが含まれました。

改善点

  • Diffusion ProfileScattering Color HDR カラーピッカーが LDR カラーピッカーに置き換わりました。
  • Screen Space Reflection コンポーネントに、PBR Accumulation SSR アルゴリズムの動作を制御するプロパティが追加されました。
  • Custom Pass ドロワー内に、現在のカスタムパスのインスタンスにアクセスするための Target というプロパティが追加されました。
  • Frame 設定Asymetric ProjectionScreen Coordinates Override が追加されました。
  • スクリーン座標オーバーライドをサポートするために ポストプロセス エフェクトが導入されました。
  • StackLit の拡散プロファイル IOR を上書きする設定が追加されました。
  • Lens Flare コンポーネントに Occlusion remap Curve プロパティが追加されました。
  • Probe Volume の調整用に Probe Touchup Volumes が追加され、Probe Volumes を使用して別々のライティングシナリオをベイクし、それらの間でブレンドできるようになりました。

Package Manager

  • パッケージアクションツールバーが パッケージの詳細 ヘッダーに移動し、詳細ヘッダーに新しいデザイン変更が実装されました。
  • パッケージの詳細 がタブベースの表示に変更されました。各パッケージに DescriptionVersion HistorySamplesDependencies のタブが表示されるようになっています。Asset Store パッケージには OverviewReleasesImages タブが表示されます。
  • com.unity.properties パッケージから、一般化されたビジターパターンの使用を可能にするランタイムモジュールが追加されました。
  • スクリプティング API が更新され、UnityEditor.PackageManager.PackageInfo クラスに isDeprecated および deprecationMessage プロパティが追加されました。これらは、レジストリ上で、作成者によってパッケージバージョンが Deprecated とラベル付けされている場合に設定されます。
  • スクリプティング API が更新され、(通常は UnityEditor.PackageManager.PackageInfo インスタンスの versions プロパティによってアクセスされる) UnityEditor.PackageManager.VersionsInfo クラスに deprecated プロパティが追加されました。これは、そのパッケージの、レジストリ上で Deprecated とラベル付けされた全てのバージョンをリストアップします。

オーサリングツール

アニメーション

  • MonoBehaviourSerializeReference インスタンスのフィールドが、MonoBehaviour クラスの直接のフィールドと同様にアニメーション化できるように修正されました。
  • 複数のアニメーションクリップが一度に編集可能になりました。

Navigation と Pathfinding

  • 新しい AI Navigation パッケージ がリリースされました。将来的には、コア機能の Navigation および Pathfinding がこれに置き換わります。
  • Navigation ウィンドウから Bake および Object タブが (不要になったため) 削除されました。ただし、ナビゲーション (Obsolete) ウィンドウにはまだ含まれています。
  • Static Editor Flags ドロップダウンメニューで、Navigation Static および Off Mesh Link Generation オプションが使用できなくなりました。ただし、Navigation (Obsolete) ウィンドウ > Object タブにはまだ含まれています。

Terrain (地形)

異なる品質レベルで様々な Terrain (地形) 設定を制御できる Quality Settings (品質設定) が追加されました。

オーディオ

Video Player コンポーネントにクロック管理オプションが追加されました。

2D

2D で以下の機能がサポートされました。

  • カスタムプロファイルカウンターを含む新しい 2D Physics Profiler の領域。
  • ギズモの色や設定を調整できる、2D 物理演算用の新しい Editor Preference エディター。
  • 2D 物理演算のコライダーギズモの、(任意で) Outlined および Filled コライダーの描画機能。これらは、Physics 2D の Project Settings エディター内の新しいオプションになっています。
  • 接触するレイヤーのどれが以下の動作をするか、Collider2D ごとに選択する機能。
    • クエリと物理演算コールバック生成のためにキャプチャされる。
    • 物理演算コールバックを生成する。
  • コライダー、Rigidbody コンポーネント、ArticulationBodies、Character Controller のレイヤー衝突をオーバーライドするオプション。これにより、どのボディがどのレイヤーと衝突するかの詳細な調整が可能になります。

2D 物理演算の改善

2D 物理演算で、以下を許可することが可能になりました。

  • Rigidbody2D/Collider2D が、オブジェクトごとに Layer Collision Matrix をオーバーライドできるように、接触レイヤーを明示的にオーバーライド (include または exclude) すること。
  • Collider2D が、他の Collider2D との接触時にレイヤーごとに力の送受信を制御すること。
  • Rigidbody2D が、AddForce または Add Torque の呼び出しによってそれに直接加えられた力やトルクの合計を読み書きすること。
  • Joint2D が、ジョイントが破壊された時のアクションを制御する 4 つのモード (IgnoreCallbackOnlyDisableDestroy) のうち 1 つを選択すること。以前は Destroy が固定アクションでしたが、現在もこれがデフォルトです。

Burst

Burst でコンパイルされたコード内のマネージブレークポイントを検出し、影響を受けるコードを自動的に Mono 実行パスに切り替えてマネージデバッグを行えるようにすることが可能になりました。Burst 1.8 が必要です。

VFX Graph

  • VFX インスタンシングで、CPU と GPU の両方の VFX ランタイムが最適化されるようになりました。
  • ブロックのアクティベーション用 Boolean ポートが追加されました。
  • パススルースペース (None) が追加されました。
  • Skinned Mesh Sampling が実験的機能ではなくなりました。
  • 煙の新しいライティングモデル (6 ウェイライティング) が追加されました。

プラットフォーム

  • Android に Magic Leap 2 のプレサポートが追加されました。
  • WebGL アプリケーションで 診断情報 (現在はメモリ使用量に限定) を表示する、WebGL のプレーヤー設定が導入されました。
  • WebGL VideoPlayer に設定可能な時間更新モードが追加され、ゲーム時間、Unscaled ゲーム時間、オーディオ表示時間がサポートされました。

アーティスト/シネマティックツール

ShaderGraph

オブジェクトノードによる、Shader Graph のレンダラー境界へのアクセスが追加されました。

プログラマーツール

AI

ランタイムでのナビメッシュの構築時に Height Mesh を作成するオプションが追加されました。

カーネル

新しい Memory Manager プラグインインターフェースが追加され、Unity のネイティブ Memory Manager がネイティブメモリの割り当てを行えるようになりました。

シリアル化の改善

  • MonoBehavioursSerializeReference インスタンスのフィールドが、直接の MonoBehaviours 上のフィールドのようにアニメーション化できるようになりました。
  • Serialization.ManagedReferenceUtility でランタイムに使用可能な ID で SerializeReference インスタンスへのアクセスと操作を行う、EditorSerializationUtility サービスが作成されました。

バージョン管理

変更セットビューにブランチ名の列が追加されました。

Asset Store

Verified Solutions プログラムが追加されました。これは、Unity がキュレートする、サードパーティ製のアセットやソリューションのライブラリです。

XR

  • 一部の XR Display サブシステムのエントリーポイントに、プロファイラーマーカーが追加されました。マーカーには XR.Display.* という名前が付いています。
  • Oculus XR プラグインに、レイトラッチ機能を検証するためのレイトラッチデバッグモードのサポートが追加されました。
  • Unity Mars が、Unity Pro、Unity Enterprise、Unity Industrial Collection に含まれました。

XR パッケージの変更

バージョン更新:

  • com.unity.xr.arcore: 4.2.1 → 5.0.2
  • com.unity.xr.arfoundation: 4.2.1 → 5.0.2
  • com.unity.xr.arkit: 4.2.1 → 5.0.2
  • com.unity.xr.core-utils: 2.0.0-pre.5 → 2.1.0
  • com.unity.xr.interaction.toolkit: 2.0.0-pre.5 → 2.1.1
  • com.unity.xr.legacyinputhelpers: 2.1.8 → 2.1.10
  • com.unity.xr.oculus: 1.11.0 → 3.2.1
  • com.unity.xr.openxr: 1.3.0 → 1.5.3

非推奨の unity.xr.arkit-face-tracking パッケージは AR Feature セットから削除されました。(API はメインの ARKit パッケージに含まれました)。

AR Foundation 5.0.2

  • AR デバッグ情報のビジュアライゼーションを提供する AR デバッグメニュー が追加されました。
  • XR Simulation が追加され、エディター内で AR アプリケーションをシミュレート環境でテストできるようになりました (以前は Mars のみの機能でした)。
  • com.unity.xr.arsubsystems パッケージが AR Foundation にマージされました。
  • XRDepthSubsystem の名前が XRPointCloudSubsystem に変更され、XRDepthSubsystemDescriptor の名前が XRPointCloudSubsystemDescriptor に変更されました。

ARCore 5.0.2

ARKit 5.0.2

  • フェイストラッキングの機能が拡張され、フロントカメラとリアカメラの両方で複数の顔を同時にトラッキングできるようになりました。デバイスが Apple ARKit 3 をサポートしている必要があります。
  • com.unity.arkit-face-tracking パッケージが ARKit パッケージにマージされました。独立した ARKit Face Tracking パッケージは必要なくなりました。

Oculus 3.2.1

  • Vulkan と Multiview の使用時に、任意の Symmetric Projectionの のサポートが追加されました。このモードでは、左目と右目に共通の処理がより多くなるため、Multiview 使用時の GPU パフォーマンスを向上させることが可能です。Oculus 設定の XR Plug-in Management の下で Symmetric Projection を有効にしてください。
  • Oculus 設定の XR Plug-in Management のターゲットデバイスのリストに Quest Pro が追加されました。アプリケーションの Android マニフェストに Quest Pro を追加するには、このオプションを有効にしてください。

OpenXR 1.5.3

  • Project Validation のサポート が追加されました (XR Core Utilities 2.1.0 以降が必要です)。Project Validation は、プロジェクトの設定を評価して潜在的な問題を特定します。
  • Environment Blend Mode の設定が可能になりました。
  • UWP に XR_MSFT_holographic_windown_attachment 拡張機能のサポートが追加され、HoloLens V2 デバイスがターゲットの場合に Microsoft Mixed Reality OpenXR Plug-in のインストールが不要になりました。
  • XR_FB_foveation、XR_FB_foveation_configuration、XR_FB_swapchain_update_state、XR_FB_foveation_vulkan および XR_FB_space_warp 拡張機能のサポートが追加されました。
  • Oculus Link が切断されて再接続された後に、アプリケーションが回復を試みるようになりました。

XR Interaction Toolkit 2.1.1

  • オブジェクトを掴む時に使用される接続点を動的にするオプションが追加されました。詳細は XR Grab Interactable を参照してください。
  • 複数のオブジェクトが該当する場合に、そのいずれかのオブジェクトを重み付きスコアを使用して選択する “Intention” (意思) フィルタリングが追加されました。詳細は Target フィルター を参照してください。
  • ロコモーション中にコンフォートモードのヴィネットを起動するオプションが追加されました。詳細は Tunneling Vignette Controller を参照してください。
Unity 2020 LTS の新機能
Unity 2022.1 の新機能