1D ブレンディング

ブレンドノード__の Inspector__ の最初のオプションは Blend Type (ブレンドタイプ) です。このドロップダウンを使用して、1 つか 2 つのパラメーターに基づいてブレンドできる各種のブレンドタイプから 1 つを選択します。1D Blending では、1 つのパラメーターに基づいて子のモーションをブレンドします。

ブレンドタイプを設定した後に、このブレンドツリーをコントロールするアニメーションパラメーターを選択します。この例では、パラメーターは direction であり、–1.0 (左) および +1.0 (右) の間で変化します。0.0 の場合は左右どちらにも傾かずに、真っ直ぐ走ることを意味します。

次に個別のアニメーションを追加します。+ ボタンをクリックし、ポップアップメニューから Add Motion Field を選択します。完了すると、次のようになります。

Inspector の上部にあるダイアグラムは、パラメーターの最小値から最大値までの変化に合わせた各子モーションの影響を表示します。各モーションは小さな青いピラミッドの記号として表示され (最初と最後は半分だけ表示)、その記号のどれかの上で左クリックして長押しすると、その下に表示されているモーションリストの対応するモーションがハイライトされます。各々のピラミッドのピークはモーションの影響力が最大になるパラメーター値、すなわちそのアニメーションの重み付けの値が 1、他のアニメーションの重み付けが 0 になる位置です。この位置はモーションの__しきい値__とも呼ばれます。

赤い垂直バーは__パラメーター__の値を表します。Inspector の下部の Preview で Play を押して、ダイアグラムの赤いバーを左右にドラッグすると、パラメーターの値が各々のモーションのブレンディングをどのように制御しているかを確認できます。

パラメーターの範囲

ブレンドツリーを使用したパラメーターの範囲は、左右の 2 つの数字としてダイアグラムの下に表示されます。いずれの数字も、数字をクリックしてマウスを左右にドラッグすると変更できます。値はモーションリストの最初と最後のモーションのしきい値に対応することに注意してください。

しきい値

モーションの Threshold (しきい値) の値を変更するには、ダイアグラム内の対応する青いピラミッドをクリックし、左右にドラッグします。“Automate Thresholds” のトグルが有効でない場合、モーションリストにあるモーションの Threshold の値を変更するには、Threshold 列の数字フィールドに値を入力します。

モーションリストの下には Automate Thresholds のチェックボックスがあります。これを有効にすると、パラメーターの値の範囲に渡って均等に複数のしきい値が配置されます。例えば、もし 5 つのクリップがあって、パラメーターが –90 から +90 までの範囲に渡る場合、しきい値は –90、–45、0、+45、+90 の順にセットされます。

Compute Thresholds ドロップダウンでアニメーションクリップのルートモーションから選んだデータによるしきい値を設定します。選択できるデータは speed、velocity の x、y、z、および角度またはラジアン単位の Angular speed (角速度) です。__パラメーター__がこれらのプロパティのひとつに対応する場合、Compute Thresholds ドロップダウンを使用してしきい値を計算できます。

例えば、1.5 単位/毎秒の歩行、2.3 単位/毎秒のジョギング、4.0 単位/毎秒の走行で移動するアニメーションがあるとします。ドロップダウンメニューから Speed オプションを選択すると、3 つのアニメーションに対するパラメーター範囲およびしきい値を、これらの値に基づいて設定します。このため、もし Speed パラメーターを 3.0 にセットした場合は、ジョギングと走行のアニメーションを、ややジョギングに重みを付けた形でブレンドします。