Package Manager (パッケージマネージャー) はレジストリデータと非圧縮パッケージのためにグローバルキャッシュを維持します。グローバルキャッシュには補助キャッシュが含まれ、それぞれに異なる役割を果たします。パッケージマネージャーはグローバルキャッシュをデフォルトの場所に保存します。デフォルトをオーバーライドすることができます。
キャッシュの場所をオーバーライドしたい理由はいくつか考えられます。
デフォルトでは、Package Manager はキャッシュに以下のフォルダー構造を使用します。
<global-cache-root>
├── npm
│ └── <registry data (package metadata and tarballs)>
├── packages
│ └── <uncompressed contents of package tarballs>
└── git-lfs (if enabled)
└── <downloaded Git LFS files>
グローバルキャッシュのルートのデフォルトの場所については、グローバルキャッシュ を参照してください。
ノート: パッケージマネージャーは、グローバルキャッシュと Asset Store パッケージキャッシュを別々に保持します。Asset Store キャッシュのデフォルトの場所をオーバーライドする方法については、Asset Store のキャッシュ場所のカスタマイズ を参照してください。
グローバルキャッシュのルートのデフォルトの場所をオーバーライドするには、以下の方法を使用します。
cacheRoot
プロパティが設定されます。ユーザー設定ファイルを手動で設定する場合は、ユーザー設定ファイルの使用 を参照してください。UPM_CACHE_ROOT
環境変数と cacheRoot
プロパティの両方でグローバルキャッシュルートに異なる値を設定する場合、Package Manager は UPM_CACHE_ROOT
環境変数の場所を使用します。UPM_NPM_CACHE_PATH
)、非圧縮パッケージキャッシュ (UPM_CACHE_PATH
)、または Git LFS キャッシュ (UPM_GIT_LFS_CACHE_PATH
) に環境変数を設定する場合、Package Manager は、グローバルキャッシュルートがどこにあるかにかかわらず、環境変数に指定された場所を使用します。UPM_GIT_LFS_CACHE_PATH
) を明示的に設定せずに Git LFS キャッシュ (UPM_ENABLE_GIT_LFS_CACHE
) を有効にすると、Package Manager は、グローバルキャッシュルートの下にある git-lfs
フォルダーをその場所として使用します。Preferences ウィンドウを使ってグローバルキャッシュのデフォルトの場所をオーバーライドするには、以下の手順に従ってください。
以下のいずれかの方法で Preferences (環境設定) ウィンドウを開きます。
Package Manager カテゴリを選択します。
Packages の下にある Cache Location の横にあるメニューを開きます。
Change Location を選択します。
グローバルキャッシュの新しい場所を選択します。
ユーザー設定ファイルを手動で編集して、グローバル・キャッシュ・ルートの場所を上書きできます。グローバル・コンフィグレーション・ファイルは存在しますが、グローバル・コンフィグレーション・ファイルでグローバル・キャッシュの場所を設定することはできません。
以下の手順に従って、ユーザー設定を編集してください:
.upmconfig.toml
ユーザー設定ファイルの場所を確認します。ファイルの場所を見つけるには、設定ファイル を参照してください。ファイルが存在しない場合は、空のテキストファイルを作成します。
cacheRoot
キーを加え、その値をカスタムロケーションへの絶対パスに設定します。 重要: TOML ファイルで Windows のパスを設定するときは、フォワードスラッシュ (/
) またはダブルバックスラッシュ (\\
) を使用してください。シングルバックスラッシュ (\
) は、エスケープシーケンスを示す特殊文字であり TOML 解析エラーの原因となるため、使用しないでください。
Windows の例
cacheRoot = "E:\\Unity\\cache"
macOS と Linux の例
cacheRoot = "/dev/external/shared/Unity/cache"
cacheRoot
プロパティを設定した後に、それを有効にするために Unity エディターや Hub を再起動する必要はありません。
自動化や継続的インテグレーションを含むシナリオでは、ユーザー設定ファイルや Preferences ウィンドウで設定を行うのは現実的ではなく、エラーが発生しやすくなります。そのようなシナリオでは、グローバルキャッシュとその補助キャッシュの設定を行うために環境変数を使用することを検討してください。以下の環境変数が利用できます。
環境変数 | 説明 |
---|---|
UPM_CACHE_ROOT |
グローバルキャッシュ の場所を指定します (レジストリデータと圧縮されていないパッケージキャッシュを含むルートフォルダー)。 |
UPM_NPM_CACHE_PATH |
Package Manager がパッケージのメタデータと .tgz ファイルを保存する場所への絶対パスを指定します。デフォルトでは、グローバルキャッシュルートの下にある npm サブディレクトリです。 |
UPM_CACHE_PATH |
Package Manager がパッケージ .tgz ファイルの圧縮されていないコンテンツを保存する場所の絶対パスを指定します。デフォルトでは、グローバルキャッシュルートの下にある packages サブディレクトリです。 |
UPM_ENABLE_GIT_LFS_CACHE |
Git LFS キャッシュを有効にするには、空 ("") 以外の任意の値を指定します。デフォルトでは、Package Manager は、UPM_GIT_LFS_CACHE_PATH 環境変数を使用して別のパスを指定しない限り、グローバルキャッシュルート下の git-lfs サブディレクトリを使用します。 |
UPM_GIT_LFS_CACHE_PATH |
Package Manager が Git LFS キャッシュ を保存する場所の絶対パスを指定します。このパスを設定することにより、自動的に Git LFS キャッシュは有効になります。 |
重要: この方法を用いる場合は、以下のガイドラインに従ってください。
環境変数の設定については、オペレーティングシステムのドキュメントを参照してください。環境変数については、環境変数 を参照してください。