Version: 2022.3
言語: 日本語
Android デバイスでのプロファイリング
アプリケーションへのパッチ適用

Unity Remote

Unity Remote は、Android、iOS、tvOS の開発に役立つダウンロード可能なアプリケーションです。Unity Remote は、ターゲットデバイスを Unity エディターに接続し、エディターからの視覚的出力をターゲットデバイスの画面に低いフレームレートで表示します。また、ターゲットデバイスからのライブ入力を Unity で実行中のプロジェクトに送り返します。これは、ビルドを作成せずに、ターゲットデバイス上でアプリケーションがどのように表示され、処理されるかを理解するのに役立ちます。

ターゲットデバイスは以下の入力データを Unity エディターにストリームバックします。

  • タッチとスタイラスによる入力
  • 加速度計
  • ジャイロスコープ
  • デバイスのカメラストリーム
  • コンパス
  • GPS
  • ジョイスティックの名前と入力

Unity エディターは、さらに、アプリケーションの実際の処理をデスクトップマシン上で実行します。つまり、アプリケーションのパフォーマンスは、ビルドされたアプリケーションがターゲットデバイス上でどのように動作するかを正確に反映したものではありません。アプリケーションのパフォーマンスをより正確に評価するには、アプリケーションをビルドし、ターゲットデバイス上でビルドをテストします。Unity エディターでアプリケーションを処理するもう 1 つの副作用は、ターゲットプラットフォーム がエディターで設定したものと同じになることです。つまり、Unity Remote が実行されているデバイスのプラットフォームに設定されていない場合があります。これは、プラットフォーム依存コンパイル を使用して、ターゲットプラットフォームがデスクトップかモバイルかによって別々に入力を読み取るようなことを行う場合に考慮すべき重要なことです。このような場合は、ターゲットプラットフォームを Unity Remote が実行中のプラットフォームに設定します。

要件と互換性

Unity Remote は、Android、iOS、tvOS デバイスに対応しています。Android デバイスに Unity Remote を接続するには、開発マシンに Android SDK がインストールされている必要があります。詳細は Android 用の環境設定 を参照してください。

ノート: Unity Remote は、以前のバージョンの Unity の iOS Remote および Android Remote アプリケーションに置き換わるものです。これらの旧アプリケーションの Unity によるサポートは終了しています。

Unity Remote の設定

Unity Remote の設定は、以下の手順で行います。

  1. ターゲットデバイスに Unity Remote をインストールします。
  2. ターゲットデバイスとコンピューターの USB 接続を設定します。
  3. Unity エディターを Unity Remote に接続します。

Unity Remote のインストール

Unity Remote アプリケーションは Google Play からダウンロードしてください。

USB 接続の設定

ターゲットデバイスをコンピューターに接続する前に、ターゲットデバイスの USB デバッグを有効にしてください。これを行う方法は、Android デバイスでのデバッグ を参照してください。USB デバッグを有効にしたら、Unity Remote を実行し、USB でターゲットデバイスをコンピューターに接続します。

Unity Remote と Unity エディターの接続

ターゲットデバイスがコンピューターに接続されていれば、Unity エディターはそれを検出できるはずです。ターゲットデバイスの Unity Remote を Unity エディターに接続するには、以下を行ってください。

  1. Editor 設定 (メニュー: Edit > Project Settings > Editor) を開きます。
  2. Unity Remote セクション内の Device に、使用したいデバイスを設定してください。

Device リストにターゲットデバイスが含まれていない場合は、まずターゲットデバイスの接続を外し、再接続してください。それでもうまくいかない場合は、USB 接続が正しく設定されているかどうか確認してください。これをテストするには、アプリケーションをビルドして実行し、Unity がアプリケーションをターゲットデバイスにインストールできるかどうか確認します。この方法については Android 用アプリケーションのビルド を参照してください。

重要: Unity は、接続された複数の Android デバイスでの Unity Remote の使用をサポートしていません。これを解決するために、Unity は、最初に検知した Android デバイスを自動的に選択します。複数の iOS/tvOS デバイスと1台の Android デバイスは同時に接続可能です。その場合、接続された全てのデバイスが Device リストに表示されます。

Unity Remote でのアプリケーションのプレビュー

エディターで再生ボタンをクリックすると、アプリケーションがターゲットデバイス上とゲームビューに表示されます。アプリケーションの実行中、Unity Remote は入力を Unity エディターにストリーミングして返し、スクリプトはターゲットデバイス自体で実行されているかのように入力を処理します。

パフォーマンス

Unity Remote を使用する場合、実際には Unity エディター上でアプリケーションが実行され、ターゲットデバイスへビジュアルコンテンツがストリーミングされています。エディターとデバイスとの帯域幅は限られているため、ストリームは転送のために圧縮されます。デフォルトの圧縮方法は JPEG で、これは画像の品質を低下させる非可逆圧縮方式です。

圧縮方法の変更

Unity Remote の画質を向上させる方法として、圧縮方法を PNG に変更する方法があります。PNG は可逆圧縮方式で、より多くの帯域幅を使用しますが、画質を低下させることはありません。圧縮方式を PNG に変更するには、以下を行います。

  1. Editor 設定 (Edit > Project Settings > Editor) を開きます。
  2. Unity Remote セクションで、Compression を PNG に設定します。

解像度の変更

デフォルトでは、Unity がアプリケーションを Unity Remote にストリーミングするときに、アプリケーションの解像度を低くします。この結果、画像は小さくなり、画質は低下しますが、必要な帯域幅が少なくなり、ランタイムパフォーマンスがより良くなります。アプリケーションをフル解像度でプレビューするには、以下を行います。

  1. Editor 設定 (Edit > Project Settings > Editor) を開きます。

  2. Unity Remote の項目で、ResolutionNormal に設定します。

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