Version: Unity 6.0 (6000.0)
言語 : 日本語
iOS 用のビルドと配布
iOS ビルド設定リファレンス

iOS アプリケーションのビルド

Unity で iOS アプリケーションをビルドするプロセスには、主に 2 つのステップがあります。

  1. Unity が Xcode プロジェクトを生成します。
  2. Xcode が、生成されたプロジェクトをアプリケーションにビルドします。

Unity が iOS アプリケーションをビルドする方法の詳細については、Unity が iOS アプリケーションをビルドする方法を参照してください。

ノート: iOS アプリケーションをローカルにビルドするには、Xcode が macOS デバイスでのみ使用可能なため、開発マシンで macOS を実行する必要があります。macOS デバイスを保有されていない場合は、Unity Build Automation を使用してクラウドでアプリケーションをビルドできます。

iOS 用にプロジェクトをビルドする前に、iOS の Player SettingsBundle Identifier を設定していることを確認します (メニュー: Edit > Project Settings > Player Settings)。アプリケーションがシミュレーターと実際のデバイスのどちらをターゲットにするかを選択することもできます。これを行うには、SDK version フィールドを変更します。

Unity エディターでの Xcode プロジェクトのビルド

iOS 用に Xcode プロジェクトをビルドするには、以下の手順に沿って操作します。

  1. File > Build Profiles を選択します。
  2. Add Build Profile を選択して Platform Browser ウィンドウを開きます。
  3. Platform ペイン内のプラットフォームのリストから iOS を選択します。iOS がオプションではない場合は、Install with Unity Hub を選択し、インストール手順に沿って操作します。
  4. Add Build Profile を選択します。
  5. Switch Profile を選択して、新しいビルドプロファイルをアクティブなプロファイルとして設定します。
  6. プロジェクトに必要な Build Settings を設定します。
  7. Build または Build and Run を選択します。Build and Run を選択し、macOS デバイスを使用する場合、Xcode は生成されたプロジェクトをアプリケーションにビルドし、接続された iOS デバイスにアプリケーションをインストールします。
  8. Unity が Xcode プロジェクトをビルドするディレクトリを選択または作成します。Xcode プロジェクトがすでにターゲットディレクトリに存在する場合は、アラートが表示され、どのように進めるかについての選択肢が提示されます。利用可能なオプションについては、置換と追加モードを参照してください。

ヒント: 初めてターゲットディレクトリを指定したら、Cmd+B キーを使用してアプリケーションをビルドおよび実行できます。Unity は、Xcode プロジェクトを再生成するために Append モードを使用します。

Xcode での Xcode プロジェクトの実行について詳しくは、アプリケーションのビルドと実行 (Apple 開発者) を参照してください。

Replace モードと Append モード

すでに別の Xcode プロジェクトが含まれているディレクトリにプロジェクトをビルドすると、Unity が警告を表示し、どのように続行するかの選択肢を提示します。以下の 2 つのオプションがあります。

  • Replace: Unity は、ターゲット Xcode プロジェクトディレクトリ内のすべてを削除します。次に、空になったディレクトリに新しい Xcode プロジェクトを生成します。
  • Append: Unity は、ターゲット Xcode プロジェクトのルートディレクトリ、および Data サブディレクトリと Libraries サブディレクトリ内のすべてのファイルを削除します。次に、これらのディレクトリに新しく生成された Xcode プロジェクトのコンテンツを入力します。その後 Unity は Xcode プロジェクトファイルを最新の Unity プロジェクトの変更に応じて更新します。Unity は、同じ Unity の iOS のバージョンで生成された既存の Xcode プロジェクトに対してのみこのモードをサポートします。ここで指定したファイルは削除されないため、カスタムビルトインコードを classes サブディレクトリに保存できます。

コマンドラインから Xcode プロジェクトを実行する

Unity が Xcode プロジェクトを生成した後、コマンドラインから Xcode プロジェクトをビルドして実行することができます。これを行うには、以下の手順を行います。

  1. Terminal ウィンドウを開きます。
  2. Xcode プロジェクトのディレクトリに移動します。
  3. アプリケーションを実行するデバイスのデバイス ID を探します。Window > Devices and Simulators に移動して、Xcode で見つけることができます。
  4. ターミナルに以下のコマンドを入力します。<device-id> はデバイス ID です。
unity$ xcodebuild test -destination "platform=iOS,id=<device-id>" -scheme Unity-iPhone

特定のターゲットのビルド設定の指定

コマンドライン引数を使用してビルド設定を指定する場合は、Xcode プロジェクトのすべてのターゲットに適用されます。これを回避するために、一部のビルド設定には、サフィックスバージョンがあり、ビルド設定が影響を与えるターゲットを指定できます。これは、Xcode > Build SettingsUser-Defined 設定を使用して実装できます。APP サフィックスはアプリケーションのターゲットに使用され、FRAMEWORK サフィックスはフレームワークのターゲットに使用されます。

xcodebuild でビルドする場合は、以下のビルド設定にサフィックスバージョンを使用します。

Xcode ビルド設定 サフィックスバージョン
PRODUCT_NAME PRODUCT_NAME_APP
PROVISIONING_PROFILE PROVISIONING_PROFILE_APP
PROVISIONING_PROFILE_SPECIFIER PROVISIONING_PROFILE_SPECIFIER_APP
OTHER_LDFLAGS OTHER_LDFLAGS_FRAMEWORK

カスタムビルドパイプラインに基づいて、リストを拡張して他の設定をカバーできます。

追加リソース

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