Version: 2022.3
言語: 日本語
Android 用の開発を始める
Android Player 設定

Android 用の環境設定

Android 用 Unity アプリケーションの作成にあたっては、Android をサポートするように Unity プロジェクトを設定する必要があります。Unity プロジェクトは、Android をサポートするために以下の依存関係を必要とします。

  • Android Build Support モジュール
  • Android Software Development Kit (SDK)
  • Native Development Kit (NDK)
  • Java Development Kit (デフォルトでは、Unity は OpenJDK を使用します。)

開発を始める前に、Android の要件と互換性に関する Unity ドキュメント を参照し、Android 用の Unity アプリケーション開発に関わる制約事項を確認してください。

依存関係のインストール

Unity は依存関係を モジュール として配布しているので、インストールは Unity Hub を使用して行います。新しいバージョンの Unity エディターのインストール時にインストールすることも、既存の Unity エディターに追加することも可能です。モジュールをインストールするにあたっては、以下を参照してください。

インストールするモジュールは以下の 3 つです。

  • Android Build Support
  • Android SDK & NDK Tools
  • OpenJDK
Unity Hub に表示された 3 つの依存関係モジュール
Unity Hub に表示された 3 つの依存関係モジュール

Android SDK & NDK Tools はそれぞれ SDK および NDK フォルダーにインストールされ、OpenJDKOpenJDK フォルダーにインストールされます (これらのフォルダーは /Unity/Hub/Editor/[EditorVersion]/Editor/Data/PlaybackEngines/AndroidPlayer/ 配下にあります)。

依存関係のカスタマイズ

Android SDK & NDK ToolsOpenJDK のインストールは、正しいバージョンと設定をインストールするために、Unity Hub を使用して行う必要があります。ただし、Unity が Android 用アプリケーションの構築に使用する SDK、NDK、JDK を変更することが有用な場合もあります。例えば、同じ依存関係を持つ複数のバージョンの Unity があり、SDK、NDK、JDK のインストールを重複させたくない場合には、共有の場所を指定することもできます。

Unity にカスタムバージョンの依存関係を使用させるには、以下を行ってください。

  1. カスタムバージョンの依存関係をダウンロードします。
    注意: Unity は、Unity Hub を通して提供されるバージョンの OpenJDK、SDK、NDK のみを公式にサポートします。詳細は サポートされている依存関係のバージョン を参照してください。
  2. Unity で Edit > Preferences (macOS: Unity > Preferences) を選択してください。
  3. 左側のリストから External Tools を選択してください。External Tools パネルの Android セクションには、JDKSDKNDKGradle のエントリーが含まれています。各エントリーには、以下が含まれています。
    • Unity の提供するバージョンとカスタムバージョンのどちらを使用するかを指定するチェックボックス
    • 依存関係のインストールフォルダーへのパス
      Preferences ウィンドウに表示された Android 用 External Tools (外部ツール) 設定
  4. 任意の依存関係のインストールをカスタマイズするには、その依存関係に適する …installed with Unity (recommended) チェックボックスを無効にし、続いて Browse をクリックしてカスタム依存関係のインストールフォルダーを選択してください。

サポートされている依存関係のバージョン

このセクションには、Unity の各バージョンが、各依存関係のどのバージョンをサポートしているかについての情報が含まれています。Unity はバージョンごとに特定のバージョンの Android NDK および Android JDK を必要としますが、Android SDK に関しては厳密なバージョン要件はありません。

SDK

Unity は Android SDK の提供するツールに依存しており、異なるバージョンの SDK でも通常は同じツールが使用できます。つまり、最近のバージョンの SDK ならどれでも (Unity が必要とするビルドツールを含んでいるので) 使用することができます。

重要: Android SDK Build-Tools の、Unity がサポートする最小のバージョンは、バージョン 32 です。

NDK

Unity の各バージョンがサポートする NDK のバージョンは、以下の通りです。

Unity バージョン NDK バージョン
2019.4 LTS r19
2020.3 LTS r19
2021.2 r21d
2021.3 LTS r21d
2022.2 r23b
JDK

Unity の各バージョンがサポートする JDK のバージョンは、以下の通りです。

Unity バージョン JDK バージョン
2019.4 LTS 8 (OpenJDK バージョン 1.8)
2020.3 LTS 8 (OpenJDK バージョン 1.8)
2021.2 8 (OpenJDK バージョン 1.8)
2021.3 LTS 8 (OpenJDK バージョン 1.8)
2022.2 11 (OpenJDK バージョン 11)
2022.3 11 (OpenJDK バージョン 11)

Android SDK Target API の設定

Unity Hub は、Google Play の要求する Android SDK Target API の最新バージョンをインストールします。より新しいバージョンを使用する必要がある場合は Android の Player 設定 で変更可能です。これは以下の手順で行えます。

  1. Edit > Project Settings を選択します。
  2. Project Settings ウィンドウで Player タブを選択し、以下の画像のように Android の Player 設定 を開きます。
    Android SDK のターゲット API の選択
  3. Other Settings セクションで Target API Level を変更してください。

インストールされている最新のバージョンよりも新しいバージョンのターゲット API を選択した場合、Unity Android SDK Updater は、新しいバージョンのダウンロードとインストールを自動で行うことができます。Unity によってプロンプトが表示され、以下のいずれかの方法を選択できます。

  • 新しいバージョンの Android SDK を自動的にダウンロードおよびインストールする
  • インストールされている中で最新のバージョンの Android SDK を引き続き使用する

インストールされている最新のものより古く、まだインストールされていないバージョンのターゲット API を選択すると、Unity Android SDK Updater は更新を実行できず、エラーメッセージが表示されます。この場合、Android SDK Target API を更新するには、Android Studio または コマンドラインツール から Android sdkmanager を使用する必要があります。いずれの方法を選択した場合でも、Edit > Preferences > External Tools ウィンドウで、Unity 用の正しい Android SDK フォルダーが選択されていることを確認してください。詳細は 依存関係のカスタマイズ を参照してください。

重要: Windows で Unity エディターをデフォルトのフォルダー (/Program Files/) にインストールした場合、アップデートを実行するには、昇格した権限 (Run as Administrator) で sdkmanager を実行する必要があります。

ChromeOS

Unity では、ChromeOS は Android 開発環境の一部です。つまり、新規および既存の Android アプリケーションを ChromeOS に公開できます。また、多くの ChromeOS デバイスはノートパソコン (あるいはノートパソコンモード付き) なので、マウスやキーボード入力などの機能を使用することができます。詳細は以下を参照してください。

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