Version: 2020.2
言語: 日本語
Domain Reload
Reload Domain と Reload Scene の無効化の詳細

Reload Scene

デフォルトでは、Reload Scene (シーンの再ロード) は有効になっています。つまり、再生モードに入ると、Unity は既存のシーンゲームオブジェクトをすべて破棄し、ディスクからシーンを再ロードします。Unity がこれを行うのにかかる時間は、シーンが複雑になるほど長くなります。つまり、プロジェクトが複雑になるほど、再生ボタンを押してからエディターにシーンが完全に読み込まれるまでの待ち時間は長くなります。

シーンの再ロードを無効にすると、処理時間が短縮されます。これにより、プロジェクトの開発をより速く繰り返すことができます。ディスクからシーンを再ロードする代わりに、シーンの変更されたコンテンツのみがリセットされます。これにより、シーンのアンロードと再ロードによる時間とパフォーマンスへの影響を回避できます。Unity はまだ、あたかも新しくロードされたように、同じ初期化関数 (OnEnableOnDisableOnDestroy など) を呼び出します。

シーンの再ロードをスキップする場合の効果

Reload Scene を無効にすると、エディターでアプリケーションを起動するのにかかる時間は、ビルドされたバージョンの起動時間を表すものではなくなります。したがって、プロジェクトの起動時に何が起こっているのかを正確にデバッグまたはプロファイルしたい場合は、Reload Scene を有効にして、ビルドされたバージョンで発生する実際のロード時間とプロセスをより正確に表す必要があります。

Reload Scene を無効にしても、プロジェクトへの副作用はほとんどありません。ただし、Reload Scene は Reload Domain と密接に関連しているため、いくつかの重要な違いがあります。

  1. ビルドにシリアル化されていない ScriptableObject と MonoBehaviour のフィールド (NonSerialized、private、internal) は、その値を維持します。これは、Unity が既存のオブジェクトを再作成せず、コンストラクターも呼び出さないためです。さらに、Unityは、配列/List 型の null の private と internal フィールドを、ドメイン再ロード時に空の配列/List オブジェクトに変換し、ランタイム (エディター以外) のスクリプトでも null でない状態を維持します。

  2. ExecuteInEditMode または ExecuteAlways スクリプトを使用するスクリプトは、OnDestroy または Awake の呼び出しを受けません。Unity は Awake を呼び出さず、OnEnable を呼び出すのは、Awake/OnEnable メソッド (EditorApplication.isPlaying プロパティを確認します) による再生モードの変更時に、EditorApplication.isPlaying が既に true である場合のみです。ランタイム(エディターではなく)スクリプトのシリアル化されていないフィールドは編集モードではアクティブではないため、問題ありませんが、ExecuteInEditMode または ExecuteAlways でマークされたスクリプトは、自体を変更したり、他のランタイムスクリプトのフィールドに影響したりする可能性があります。これを回避するには、OnEnable コールバックの影響を受けるフィールドを独自に初期化します。

Domain Reload
Reload Domain と Reload Scene の無効化の詳細