このページでは、Linux の Unity エディターでの既知の問題をリストアップし、テスト済みの解決策を提供します。
アセット数が多いプロジェクトを開くとエディターがクラッシュし、Pipe error !
メッセージが記録されます。このエラーメッセージは、ターミナル経由でエディターを開いた場合はターミナルに表示され、そうでない場合は ~/.config/unity3d
ディレクトリにある Editor.log
ファイルに記録されます。
開くことが可能なファイル数の上限に達すると、エラーメッセージが記録されます。
以下のいずれかの方法で、Unity エディターセッションで開くファイルの上限を増やします。
ターミナルを使ってエディターを開いている場合は、以下の手順で現在のエディターセッションで開けるファイル数の上限を増やすことができます。
ターミナルウィンドウで、以下のコマンドを使って、現在開いているファイル数の上限をチェックします。
ulimit -a
これは、開けるファイルの最大数のソフトの制限を増加し、ソフトリミットの値はハードの制限を超えることはできません。
以下のコマンドでハードリミットを超えていないか確認します。
ulimit -Hn
ハードリミットがわかったら、ハードリミットを超えないように以下のコマンドでソフトリミットを増加します。
ulimit -n <desired maximum open files value>
例えば、ソフトリミットを 4096 に増やすには、以下のコマンドを使用します。
ulimt -n 4096
ulimit -a
か ulimit -Sn
コマンドのいずれかでソフトリミットの変更を確認し、同じターミナルを使用して Unity エディターを起動します。
システム全体で開けるファイル数の上限を増やすには、以下の手順に従ってください。
以下の場所にある制限設定ファイルを探します。/etc/security/limits.conf
以下の行を修正します。
[UserName] soft nofile [Desired soft open file limit]
ここで、[UserName]
には、希望するユーザーの username、root、または root を除くすべてのユーザーを加える場合は * を指定します。このファイルでハードリミットを増やすこともできますが、システムによって設定されたハードリミットを超えないようにしてください。
以下は、/etc/security/limits.conf
にある limits.conf
ファイルに、ソフトリミット値とハードリミット値を追加し、開けるファイル数の上限を増やした例です。
* soft nofile 4096
* hard nofile 4096
システムを再起動します。
以下のコマンドを実行して、値が実際に変更されたことを確認します。
ulimit -Sn
ulimit -Hn
Unity エディターを起動します。