Version: 2021.1
言語: 日本語
シンプルセレクター
疑似クラス

複合セレクター

USS は以下の種類の複合セレクターに対応しています。

  • コンビネーターシンプルセレクター を組み合わせて、互いに特定の関係を持つ要素を探します。子孫セレクター子セレクター は、いずれもコンビネーターを使用する複合セレクターです。
  • 複数セレクター は、要素が一致するために 1 つの要素に割り当てなければならない 2 つ以上のセレクターを特定します。
  • セレクターリスト 複数セレクターに同じスタイル規則を適用します。

このページでは、シンプルセレクターの各タイプについて説明し、構文と例を示します。また、以下の UXML 構文を使って、複合セレクターがどのように一致する要素を見つけるかを説明します。

<UXML xmlns="UnityEngine.UIElements">
  <VisualElement name="container1">
    <VisualElement name="container2" class="yellow">
      <Button name="OK" class="yellow" text="OK" />
      <Button name="Cancel"class="" text="Cancel" />
    </VisualElement>
  </VisualElement>
</UXML>

スタイルが適用されていない場合、UXML 構文は以下のような UI を生成します。

ノート
画像の例では、個々の要素を識別しやすくするために、余白や薄い青の境界線を入れています。

子孫セレクター

子孫セレクターは、スペース文字で区切られた 2 つのシンプルセレクターで構成されています。これは、最初のセレクターのすべての子孫で、2 番目のセレクターにも一致するものが該当します。

構文

selector1 selector2 {...}

上記の UXML 構文例 に関して、以下のスタイル規則は、内側の要素と最初のボタンに一致します。

# container1 .yellow {
  background-color: yellow;
}
ノート
子孫セレクターとユニバーサルセレクターの併用は避けてください。この組み合わせで使用すると、システムが多数の要素を繰り返しテストする場合があり、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。

子セレクター

子セレクターは、右角括弧 (>) で区切られた 2 つのシンプルセレクターで構成されています。これは、最初のセレクターの直接の子孫で、2 番目のセレクターにも一致するものが該当します。

構文

selector1 > selector2 {...}

上記の UXML 構文例 に関して、以下のスタイル規則は、内側の要素のみに一致します。

# container1 > .yellow {
  background-color: yellow;
}

複数セレクター

複数セレクターは、2 つ以上のシンプルセレクターで、区切りなしで構成されています。このセレクターは、これらのシンプルセレクターに一致するすべての要素に一致します。

構文

selector1selector2 {...}

上記の UXML 構文例 に関して、以下のスタイル規則は、最初の ボタンに一致します。

Button.yellow {
  background-color: yellow;
}

UI システムで、複数のセレクターの組み合わせを解析できないことがあります。複数のセレクターが期待通りに動作するためには、USS パーサーが組み合わせを構成する各セレクターを区別できなければなりません。

例えば、以下の USS 規則は 2 つの C# クラスセレクター ListViewButtonを組み合わせています。

ListViewButton{...}

USS パーサーは 2 つの C# クラスを分離できないため、ListViewButton という 1 つのクラスとして解釈してしまい、望ましい結果が得られません。

USS クラスセレクターName セレクター を複数セレクターで自由に組み合わせることができます。それぞれピリオド (.) と数字記号 (#) が前に付いているので、パーサーはそれらを明確に識別することができます。C# のクラスセレクターには識別文字がありません。そのため、複数のセレクターの中で使用できるのは 1 つだけで、組み合わせの中では、以下のように最初のセレクターにしなくてはなりません

ListView.yellow#vertical-list{...}

シンプルセレクター
疑似クラス