Version: 2021.1
言語: 日本語
Virtual Texturing プロファイラーモジュール
低レベルのネイティブプラグイン Profiler API

プロファイラーモジュールエディター

Profiler Module (プロファイラーモジュール) エディターは、Unity の Profiler ウィンドウに独自のカスタムモジュールを追加するためのツールです。また、ビルトインのカウンターをモジュールに追加したり、ランタイム API を使って独自のカスタムカウンターをモジュールに追加することもできます。独自のカウンターを実装する方法については、Profiling パッケージのドキュメント Profiler Counters API を参照してください。

特に、より深く分析したい統計情報を絞り込む必要がある場合や、アプリケーションに関するカスタム統計情報を Profiler ウィンドウに加える場合に便利です。

Profiler Module エディターウィンドウ (新しいモジュールが選択されている状態)。
Profiler Module エディターウィンドウ (新しいモジュールが選択されている状態)。

プロファイラーモジュールエディターを使用するには、Profiler ウィンドウを開き (Window > Analysis > Profiler)、Profiler Modules ドロップダウンを選択します。

Profiler Modules ドロップダウン
Profiler Modules ドロップダウン

歯車アイコンを選択すると、プロファイラーモジュールエディター ウィンドウが開きます。ウィンドウには 3 つの列があります。

  • Profiler Modules リスト: このリストには、Profiler ウィンドウに追加できる利用可能なモジュールがすべて含まれています。ビルトインモジュールはリスト内でグレーアウトされており、内容を編集できないことを示しています。モジュールをドラッグアンドドロップすると、Profiler ウィンドウでの表示順序を変更できます。独自のカスタムプロファイラーモジュールを作成すると、そのモジュールもこのリストに表示されます。
  • Profiler Module 情報ペイン (カスタムモジュールを作成または選択したときのみ表示されます): カスタムモジュールに含まれるカウンターを表示します。
  • Available Counters (カスタムモジュールを作成または選択したときにのみ表示されます): カスタムモジュールに追加できる利用可能なカウンターを表示します。

カスタムモジュールの作成

カスタムモジュールを作成するには、プロファイラーモジュールエディターウィンドウの左下にある Add ボタンを選択します。Unity は、New Profiler Module という名前の新しい プロファイラーモジュールをリストに追加します。モジュールの名前を変更するには、テキストフィールドをクリックして、キーボードで名前を設定します。

カウンターをモジュールへ追加

カスタムプロファイラーモジュールでデータを収集するには、モジュールが追跡するためのカウンターを少なくとも 1 つ加える必要があります。Unity のビルトインカウンターを加えることも、ProfilerRecorder API を使用して独自のカウンターを作成してモジュールに加えることもできます。利用可能なカウンターのリストは、 Available Counters ペインに表示されます。

Profiler ウィンドウにデータをロードしないと、作成したカウンターは、プロファイラーモジュールエディターをロードしたときに Available Counters ペインに表示されません。カスタムカウンターを表示するには、作成したカウンターを含むデータをプロファイラーでキャプチャまたはロードして、プロファイラーモジュールエディターを再度開く必要があります。

利用可能な Unity のカウンターは、MemoryRenderVirtual Texturing の 3 つに分かれています。これらのエリアで利用できる特定のカウンターの詳細については、各モジュールのドキュメントを参照してください。

API を使用して独自のカウンターを追加する場合は、まず Profiler ウィンドウにデータをロードまたは収集する必要があります。そうすると、プロファイラーモジュールエディターの User の見出しの下にある Available Counters ペインに、カスタムカウンターが表示されます。

ユーザーカウンターのリストを表示するプロファイラーモジュールエディター
ユーザーカウンターのリストを表示するプロファイラーモジュールエディター

カウンターをモジュールに追加するには、Available Counters リストでカウンターを選択して、 Add Selected ボタンを選択します。また、カウンターをダブルクリックしてモジュールに加えることもできます。Unity は、これらのカウンターを選択した Profiler モジュールに追加します。複数のカウンターを一度にモジュールに加えるには、Shift を押しながら 2 つのカウンターをクリックして 2 つのカウンターの間にあるすべてのカウンターを選択するか、Ctrl (macOS では Command) を押しながら 1 つずつカウンターを選択してから、Add Selected ボタンを選択します。

カウンターの並び替えは、ドラッグアンドドロップで行うことができます。1 つのモジュールに追加できるカウンターの数は最大 10 個です。

カスタムモジュールの使用

カスタムモジュールが完成したら、プロファイラーモジュールエディターウィンドウの右下にある Save Changes ボタンを選択します。Unity がウィンドウを閉じると、Profiler ウィンドウに新しいモジュールが表示されます。

カスタムモジュールを含むプロファイラーモジュールエディター (左)。右側は Profiler ウィンドウに表示されたカスタムモジュール。
カスタムモジュールを含むプロファイラーモジュールエディター (左)。右側は Profiler ウィンドウに表示されたカスタムモジュール。

ビルトインモジュールでデータを効果的に使用したり比較するために、Profiler ウィンドウのモジュールの順番を変えることができます。これを行うには、プロファイラーモジュールエディターを開き、Profiler Modules ペインにモジュールをドラッグアンドドロップします。

この機能は、ビルトインの Profiler データのスパイクに対して、アプリケーションのカスタム要素を検査したい場合に特に有効です。

ゲーム中に画面に表示される砲弾や戦車の数を表示するカスタムプロファイラーモジュール。レンダリングデータとの対応に注目。
ゲーム中に画面に表示される砲弾や戦車の数を表示するカスタムプロファイラーモジュール。レンダリングデータとの対応に注目。
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