USS を使用する場合、UI コード内のビルトインの VisualElement
プロパティの値や カスタムプロパティの値を指定できます。
USS ファイルからそれらの値を読み込むことに加えて、ビルトインのプロパティ値を VisualElement
の C# プロパティを使用して C# で割り当てることができます。C# で割り当てられた値は、Unity スタイルシート (USS) から値をオーバーライドします。
カスタムプロパティ で USS を拡張することができます。カスタム USS プロパティには --
というプレフィックスが必要です。
ここでは、サポートされている型を列挙します。
UI Toolkit は長さの単位としてピクセル (px
) とパーセンテージ (%
) をサポートします。ピクセル値は絶対値ですが、パーセンテージは通常、要素の親に相対的です。
例:
width:200px;
は、幅が 200 ピクセルであることを表します。width:50%;
は、幅が親要素の半分であることを表しています。測定単位を指定することは重要です。単位を指定しない場合、UI Toolkit はプロパティ値がピクセルで表されていると想定します。
注意: 0
は、測定単位を必要としない特別な値です。
数値は、浮動小数点数または整数リテラルで表されます。例えば、flex:1.0
です。
一部のビルトインプロパティでは、特定のキーワードがサポートされています。キーワードは、数字ではなく説明的な名前を提供します。例えば、position:absolute
です。すべてのプロパティは、プロパティをデフォルト値にリセットする initial
グローバルキーワードをサポートします。キーワードのリストについては、サポートされているプロパティ を参照してください。
UI Toolkit は、以下のリテラルの色の値と関数をサポートします。
#FFFF00
(rgba はチャンネルごとに 1 バイト)、#0F0
(rgb)rgb(255, 255, 0)
rgba(255, 255, 0, 1.0)
blue
、transparent
フォントやテクスチャなどのプロジェクトアセットを、USS ファイルから参照することができます。例えば、テクスチャを参照して、要素の背景画像として使用できます。
アセットを参照するには、url()
関数または resource()
関数を使用します。参照されたアセットは、スタイルシートをインポートすると解決されます。
例えば、以下のスタイル宣言では resource()
関数を使用して、Images
ディレクトリにある img.png
という名前のテクスチャアセットを参照し、背景画像として指定します。
`background-image: resource("Images/img.png");
Unity では、ほとんどの場合、url()
関数の使用を推奨しています。ただし、resource()
関数は、画面の密度に応じて異なるバージョンの画像アセットを自動的にロードすることをサポートしています。
url()
関数でアセットを参照する際、指定するパスは相対パスでも絶対パスでも構いません。
パスは、ファイルの拡張子を含む必要があります。
例えば、プロジェクトに、すべてのスタイルシートを含む USS
フォルダーと、すべての画像アセットを含む Resources フォルダーがあるとします。
Assets
└─ Editor
└─ Resources
└─ USS
thumb.png
という名前の画像を参照するには、以下のいずれかのパスを使用します。
相対パス | 絶対パス |
---|---|
url("../Resources/thumb.png") |
url("/Assets/Editor/Resources/thumb.png") url("project:/Assets/Editor/Resources/thumb.png") url("project:///Assets/Editor/Resources/thumb.png")
|
resource()
関数は、Unity のリソースフォルダー (Resources
と Editor Default Resources
) にあるアセットを参照できます。アセットの参照は名前で行います。
Editor Default Resources Resources
フォルダーにある場合は、ファイルの拡張子が必要です。Resources
フォルダーにある場合は、ファイルの拡張子は不要です。例:
ファイルへのパス | 参照構文 |
---|---|
Assets/Resources/Images/my-image.png |
resource("Images/my-image") |
Assets/Editor Default Resources/Images/my-image.png |
resource("Images/default-image.png") |
異なる画面密度 (DPI) の画面をサポートする必要がある場合、resource()
関数を使用すると、正しいバージョンのテクスチャアセットを自動的にロードできます。
その際、以下が必要です。
@2x
というサフィックスが付いていることを確認してください。例えば、myimage.png
の高 DPI バージョンは、myimage@2x.png
としてください。Unity がアセットをロードするとき、現在のスクリーン DPI に合ったバージョンを自動的に選択します。
例えば、USS の resource("myimage")
を使用すると、Unity は Resources/myimage.png
または Resources/myimage@2x.png
のいずれかをロードします。
引用符を使用して文字列の値を指定します。例えば --my-property: "foo"