Motion Blur
Motion Blur (モーションブラー) エフェクトは、現実世界のカメラで、カメラの露出時間よりも速く移動する物体を撮影したときに画像に生じるぼやけをシミュレートします。これは通常、物体が高速で移動しているため、または露出時間が長いために発生します。
Universal Render Pipeline (ユニバーサルレンダーパイプライン、URP) はカメラの動きだけをぼかします。
Motion Blur の使用
Motion Blur では、ボリューム システムを使用するため、Motion Blur のプロパティを有効化および変更するには、シーンの ボリューム に Motion Blur オーバーライドを追加する必要があります。ボリュームに Motion Blur を追加するには、以下の手順に従います。
- シーンまたは Hierarchy ビューで、Volume コンポーネントを含むゲームオブジェクトを選択して Inspector で表示します。
- Inspector で、Add Override > Post-processing に移動して Motion Blur をクリックします。これにより URP は、このボリュームの影響を受けるすべてのカメラに Motion Blur を適用します。
プロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
Quality | エフェクトの品質を設定します。プリセットが小さいほどパフォーマンスは向上しますが、視覚的な品質は低下します。 |
Intensity | Motion Blur フィルターの強度を 0 から 1 の値に設定します。値が大きいほどブラー効果が強くなりますが、Clamp パラメーターによってはパフォーマンスが低下する可能性があります。 |
Clamp | カメラの回転による速度の最大長を設定します。これにより、高速でのぼやけが制限され、過度なパフォーマンスコストを回避できます。この値は、画面のフル解像度の比率として指定します。値の範囲は 0 から 0.2 です。初期値は 0.05 です。 |
パフォーマンスの問題のトラブルシューティング
Motion Blur のパフォーマンスへの影響を軽減するには、以下の方法があります。
- Quality を下げる。品質の設定を下げるとパフォーマンスは向上しますが、ビジュアルアーティファクトが増える可能性があります。
- Clamp を下げて Unity が考慮する最大速度を減らす。値を下げるほどパフォーマンスが向上します。