Version: Unity 6.0 (6000.0)
言語 : 日本語
URP でスクリプタブルレンダラー機能を使用してレンダーパスを挿入する
URP でのスクリプタブルレンダラー機能の作成

URP のスクリプタブルレンダラー機能の概要

スクリプタブルレンダラー機能は、レンダラーに追加して、URP がプロジェクトをレンダリングする方法を変更できるコンポーネントです。

以下のセクションでは、スクリプタブルレンダラー機能の基本について説明します。

スクリプタブルレンダーパスは、スクリプタブルレンダラー機能の基礎部分です。詳細については、スクリプタブルレンダーパスの基礎 を参照してください。

スクリプタブルレンダラー機能とは

スクリプタブルレンダラー機能は、カスタマイズ可能なタイプの レンダラー機能 であり、レンダラーに追加して Unity がシーンまたはシーン内のオブジェクトをレンダリングする方法を変更することができる、スクリプタブルコンポーネントです。スクリプタブルレンダラー機能は、スクリプタブルレンダーパスを管理して適用し、カスタムエフェクトを作成します。

スクリプタブルレンダラー機能は、スクリプタブルレンダーパスが特定のレンダラーまたはカメラに適用するタイミングと方法を制御します。また、複数のスクリプタブルレンダーパスを同時に管理することもできます。このため、スクリプタブルレンダラー機能を使用すると、複数のレンダーパスを必要とする複雑なエフェクトを、個々のスクリプタブルレンダーパスを挿入するよりも簡単に作成できます。

スクリプタブルレンダラー機能かスクリプタブルレンダーパスか

スクリプタブルレンダラー機能とスクリプタブルレンダーパスは、どちらも同様の結果を得ることができますが、シナリオによってはどちらか一方だけを使用するのが適切です。主な違いは、2 つの方法のワークフローにあります。スクリプタブルレンダラー機能は、実行するためにはレンダラーに追加する必要があります。一方、スクリプタブルレンダーパスのほうが柔軟性に優れていますが、複数のシーンに適用するためには追加作業が必要です。

スクリプタブルレンダラー機能は、複数のカメラ、シーン、またはプロジェクト全体に適用したいエフェクトに役立ちます。スクリプタブルレンダラー機能をレンダラーに追加すると、そのレンダラーを使用するすべてでスクリプタブルレンダラー機能が使用されます。つまり、スクリプタブルレンダラー機能を 1 回変更すれば、そのエフェクトが使用されているすべての場所に適用することができます。

代わりに、個々のスクリプタブルレンダーパスを挿入することで、シーンまたはプロジェクト内の 1 点にエフェクトを加えることができます。これにより、ボリュームを使用するレンダラー機能などの複雑なスクリプトが不要になり、このようなエフェクトの追加により考えられるパフォーマンスへの影響を最小限に抑えるのにも役立ちます。これについて詳しくは、シーンでのスクリプタブルレンダーパス を参照してください。

追加リソース

URP でスクリプタブルレンダラー機能を使用してレンダーパスを挿入する
URP でのスクリプタブルレンダラー機能の作成