Polybrush について
Polybrush は、メッシュにペインティング (Painting)、彫刻のように造形するスカルプティング (Sculpting)、プレハブの散布配置 (Scattering) を行うツールで、Unity 2018.3 以降 で利用できます。
**ノート: **Polybrushは、Terrainsと互換性はありません。Terrain (地形) で作業する場合は、専用の Terrain ツール を使ってください。
Polybrush には、ブラシとメッシュの相互作用の仕方が異なる 5 つの ブラシモード が用意されています。ブラシの中には、スカルプティング ()、スムージング () などのように頂点を動かすものや、頂点に 色 () や テクスチャ () を適用したり、メッシュの表面に プレハブの散布配置 () を行うものがあります。
Polybrushでの作業
Polybrush ウィンドウから、ほとんどの Polybrush ツールにアクセスできます。
Polybrush ウィンドウへのアクセスは以下の通りです。
- Unity エディターメニューから、Tools > Polybrush > Polybrush Window の順に選びます。
モードツールバー は、アクティブな ブラシモード を設定、表示します。Polybrush ウィンドウ は、特定のブラシモードを伴わずに開きます。モードツールバー のボタンの 1 つをクリックするまでは、Brush Settings セクションと Brush Mirroring セクションのみが表示されます。
Brush Settings には、ブラシツールの Radius、Falloff、Strength/Opacity、Falloff Curve をカスタマイズするためのプロパティーが含まれています。また、Brush Preset セクター を使い、頻繁に使用するブラシの保存やロードができます。
Brush Mirroring では、使用中のブラシで使う Brush Mirroring の方法を選択できます。
モード設定 は、ブラシモード をアクティベートする時のみ現れます。モード設定では、現在アクティブになっているブラシモード固有の追加設定ができます。例えば、この画像では、カラーブラシモードがアクティブなので Color Paint Settings セクションが表示されます。
ヒント: Polybrush を非アクティブ化するには、以下を行います。
- アクティブなブラシモードのボタンをクリック。
- Unity トランスフォームツール (Pan、Move、Rotate、Scale) のいずれかをアクティブ化。
- キーボードの Esc キーを押下。
Polybrush ウィンドウの他に、Polybrush Mesh コンポーネント、メニューオプション、一般の Polybrush 環境設定 を使って、Polybrush との相互作用の設定やカスタマイズが行えます。
インストール
バージョン 1.0 以降、Polybrush は、Package Manager からのみ入手できます。
このパッケージをインストールするには、Package Manager ドキュメント の手引きに従ってください。
Polybrush Shaders のインポート
Polybrush には、プロジェクトにインポートできるサンプルシェーダーが用意されています。これらのシェーダーは頂点色およびテクスチャブレンディングと互換性があります。
サンプルシェーダーをインポートは、以下のように行います。
Unity エディター内の Package Manager を開き (Window > Package Manager)、Polybrush パッケージを選択します:
使用中のレンダリングパイプラインに一致するシェーダー横にある Import in project ボタンをクリックします。
すると、サンプルシェーダーが、Project ウィンドウの Assets/Samples/Polybrush フォルダーの下に表示されます。
Polybrush のアップグレード
バージョン 1.0 以前の Polybrush を使用している場合は、以下の手順に従ってアップグレードしてください。
- Unity エディターを閉じます。
- <Project_Assets_フォルダー>/ProCore/Polybrush/ 下の /ProCore/Polybrush/ フォルダーを確認します。
- /ProCore/Polybrush/ フォルダーを削除します。
- エディターを開きます。
- Polybrush の最新バージョンを Package Manager からインストールします (Polybrush のインストール を参照) 。
Additional Vertex Streamsのコンバート
Polybrush v1.0 からは、Polybrush の 以前のバージョンで行っているような Additional Vertex Streams 機能を通してのデータ管理ではなく、Polybrush がデータすべてを PolybrushMesh コンポーネントで管理します。
有効にした Polybrush のツールの 1 つを使ってオブジェクトにマウスオーバーすると (初回)、Polybrush は自動的に古い (非推奨の) Z_AdditionalVertexStreams コンポーネントを新しい PolybrushMesh コンポーネントに置き換えます。
また、Update Z_AdditionalVertexStreams バッチツールを実行することもできます。このバッチツールは、現在、エディターにロードされているすべてのシーンをサーチし、古いコンポーネントを新しいコンポーネントに切り替えます。バッチツールはその後、内部データを自動的に変換してデータロスを防ぎます。
バッチコンバージョンを実行するには、以下を行います。
- Unity エディターメニューから Tools > Polybrush > Upgrade Z_AdditionalVertexStreams の順に選びます。
- シーンとプロジェクトを保存します。
シェーダー設定のアップデート
Polybrush v1.0 以降は、Texture Blending ツール でシェーダーチャンネルをテクスチャに直接紐づけます。Polybrush は、v1.0 より前に使用していた .pbs.json ファイルではなく、シェーダーの .meta ファイルにこの設定情報を保存します。
既存の .pbs.jsonファイルを新しい形式に変換するには、以下を行います。
- シェーダーを Project ウィンドウから選択します。
- Unity エディターメニューから Tools > Polybrush > Update Shader Meta を選択します。
変換処理により、データは .pbs.json ファイルからシェーダーの .meta ファイルへ移動され、古い .pbs.json ファイルは削除されます。