XR 開発をサポートする Unity パッケージは、以下の 2 つに大きく分類されます。
Unity XR プラグインフレームワークは、Unity での XR 開発の基礎を提供します。プロジェクトに XR デバイスのサポートを追加するには、関連の XR プラグインをインストールして有効にしてください。プラグインはいつでもプロジェクトに追加または削除できます。
XR Plug-in Management システムを使用してプロジェクトに XR プラグインを追加する方法については、XR プロジェクトの設定 を参照してください。
Unity は以下の XR プラグインをサポートしています。
プラグイン | サポートされているデバイス |
---|---|
Apple ARKit | iOS デバイス |
Google ARCore | ハンドヘルド Android デバイス |
Magic Leap | Magic Leap 2 |
Microsoft HoloLens | HoloLens、HoloLens 2 |
Microsoft の Windows Mixed Reality | Microsoft がサポートする、(複数メーカー製の) HoloLens および Windows Mixed Reality ヘッドセット用のパッケージです。 ノート: Unity 2021+ では、Windows Mixed Reality には OpenXR プロバイダープラグインを使用してください。以前の Windows Mixed Reality プロバイダーパッケージのサポートは Unity 2020.3 までで終了しています。詳しくは Windows Mixed Reality のサポート を参照してください。 |
Oculus | Oculus Rift、Meta Quest 2、Quest Pro |
OpenXR | OpenXR ランタイム対応のあらゆるデバイス (Meta ヘッドセット、Vive ヘッドセット、Valve SteamVR、HoloLens、Windows Mixed Reality など) |
PlayStation VR (登録済みの PlayStation 開発者が利用可能) | ソニーの PS VR および PS VR2 デバイス (詳細は PlayStation Partners を参照してください。 |
Unity での XR プロジェクト開発のシステム要件については、XR プラットフォームのシステム要件 を参照してください。
ノート:
Unity の XR パッケージは、XR プラグインフレームワークをベースに、アプリケーションレベルの機能と開発者ツールを追加する形で構築されています。
以下のような XR パッケージが利用可能です。
パッケージ | 説明 |
---|---|
XR Plug-in Management | Unity XR プロジェクトが使用するプラットフォームとプラグインを管理するための、Project Settings (プロジェクト設定) を追加します。XR プラグインの管理については、プロジェクトの設定 を参照してください。 |
AR Foundation | 平面検出、メッシュ生成、オブジェクトトラッキングなどのクロスプラットフォーム AR 機能を提供します。Unity の XR パッケージを使用した AR アプリケーション開発に必要です。 |
XR Interaction Toolkit | コントローラーベースのインタラクション (相互作用) と操作、UI インタラクション、および移動を追加するためのインタラクションコンポーネントを提供します。VR、MR、AR にをサポートします。 |
XR Hands | XR アプリケーションでハンドトラッキングデータにアクセスするためのインターフェースを提供します。また、ハンドトラッキングをサポートする形で更新されているプロバイダープラグイン (OpenXR バージョン 1.7 など) を使用する必要があります。 |
Unity Mars | AR コンテンツをユーザーの環境に適応させるためのコンポーネントやツールを提供します。例えば、シーンへのデジタルコンテンツの追加に適した場所を見つけるための、環境をクエリする標準的な方法を提供します。Unity Mars の含まれるライセンスが必要です。ライセンス要件については Unity Mars を参照してください。 |
XR Core Utilities | 他の XR プラグインやパッケージが使用するソフトウェアユーティリティが含まれています。通常は、他の XR パッケージの依存関係としてプロジェクトにインストールされます。 |
XR Legacy Input Helpers | XR 入力に関連するソフトウェアユーティリティが含まれています。このパッケージは段階的に廃止されつつありますが、まだ一部の XR パッケージによって依存関係としてインストールされています。 |
ノート: プロジェクトに AR Foundation パッケージを使用する場合、AR Foundation、ARCore、ARKit のバージョン番号が全て一致している必要があります。つまり、バージョン 4.2 の AR Foundation パッケージを使用する場合は、ARCore パッケージと ARKit パッケージもバージョン 4.2 を使用する必要があります。
The following information provides details about support for specific XR devices.
Unity 2020.3 以降では、Magic Leap 1 用の開発はサポートされていません。
Unity バージョン | パッケージバージョン | デバイスモデル |
---|---|---|
Unity 2019.4–2020.3 | com.unity.xr.magicleap@6.4 | Magic Leap 1 |
Unity 2021.1–2022.1 | サポートされているバージョンはありません。 | なし |
Unity 2022.2+ | com.unity.xr.magicleap@7.0 | Magic Leap 2 |
Windows Mixed Reality デバイス用の開発には OpenXR プロバイダープラグインを使用します。
Windows Mixd Reality 用の OpenXR プロバイダープラグインの設定は、以下の手順で行えます。
Unity エディターで Edit > Project Settings を開きます。
XR Plug-in Management カテゴリーを選択します。
Windows, Mac, Linux タブを選択します。
Plug-in Providers リスとで OpenXR を有効にします。
必要な場合は OpenXR パッケージがインストールされます。
Windows Mixed Reality feature group オプションの横にあるヘルプアイコンをクリックすると Microsoft Mixed Reality OpenXR プラグインの設定ガイド が開きます。
ガイドに従って Microsoft Mixed Reality OpenXR プラグインをインストールしてください。(Microsoft Mixed Reality Feature Tool プログラムが Platform Support カテゴリ下にプラグインを表示します。)
Windows Mixed Reality feature group を有効にしてください。
プラグインのインストールが完了したら、XR Plug-in Management の下にある OpenXR 設定を確認してください。
Meta は Platform SDK バージョン 51.0 をもって Quest 1 デバイスのサポートを終了しました。Platform SDK は、Unity Asset Store の Oculus Integration パッケージのバージョン 51.0 に含まれています。Quest 1 用の開発を継続するには、バージョン 50 以前の Oculus Integration パッケージを使用する必要があります。このバージョンは、必要に応じて、Meta Quest のダウンロードページ (https://developer.oculus.com/downloads/package/unity-integration/50.0/) からダウンロード可能です。
また、バージョン 4+ の Oculus プロバイダープラグインパッケージでは、Quest 1 用の開発はサポートされなくなっています。Unity 2022.3 で検証されたパッケージバージョンは Oculus 4.0 なので、以前のパッケージバージョンにダウングレードする必要があります。
Oculus パッケージのバージョン 3.3.0 のインストールは、以下の手順で行えます。
Unity エディターでプロジェクトを開きます。
Oculus XR plug-in version 3.3.0 をクリックします。
Editor Package Manager ウィンドウが開き、Add package by name ダイアログが表示されます。
Add をクリックすると、互換性のある最後のバージョンのプラグインがインストールされます。
上記のほかに、Add package by name ダイアログを手動で開き、パッケージ ID とバージョンを入力する方法もあります。プロジェクトのパッケージマニフェストファイルを直接編集して、必要なパッケージバージョンを参照することも可能です。
"com.unity.xr.oculus": "3.3.0"
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