各カメラは、そのビューを描画する際に、色と深度に関する情報を格納します。画面の描画されない部分は空っぽで、デフォルトではスカイボックスが表示されます。複数のカメラを使用する場合、各カメラはバッファにそれ自体の色と深度に関する情報を格納し、各カメラがレンダリングを行うたびに、より多くのデータを蓄積します。シーンにあるすべてのカメラがそのビューをレンダリングするので、Clear Flags を設定して、収集された様々なバッファ情報をクリアできます。そのためには、以下の 4 つのオプションから 1 つを選択します。
これがデフォルトの設定です。画面の空白の部分には、現在のカメラのスカイボックスが表示されます。現在のカメラにスカイボックスが設定されていない場合は、これが Lighting ウィンドウ (メニュー:__Window__ > Rendering > Lighting) で選択されるデフォルトのスカイボックスになります。その後、Background Color にフォールバックします。または、カメラに Skybox コンポーネント を追加することもできます。
画面の空白の部分には、現在のカメラの Background Color が表示されます。
例えばプレイヤーの銃を背景で隠されないように描画したい場合は、1 台のカメラの Depth を 0 に設定して背景を描画し、もう 1 台のカメラの Depth を 1 に設定して武器のみを描画させます。武器を表示するカメラの Clear Flags は、Depth only に設定する必要があります。これにより、画面上の背景空間の表示は維持されますが、各オブジェクトが 3D 空間内でどこに存在するか、という情報はすべて破棄されます。銃が描画されるとき、銃がいくら壁に近くても、銃の不透明な部分が一番上に描画されます。
このモードでは、色と深度のバッファのいずれもクリアされません。その結果、各フレームが次のフレーム上に描画され、シミのように見える効果が得られます。これは通常はゲームでは使用されず、たいてい、カスタムシェーダーと併用されます。
GPU (たいていはモバイル GPU) の中には、画面をクリアしないとコンテンツが次のフレームで定義されないものがあります。システムの中には、画面が前のフレームの画像、真っ黒な画面、ランダムな色のピクセルを含む場合があります。