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    Profile Analyzer ウィンドウ

    Profile Analyzer ウィンドウには、Unity Profiler (プロファイラー) ウィンドウのフレーム、スレッド、マーカーのデータが可視化されます。このデータを使用することで、特定のマーカー、スレッド、フレームのパフォーマンスを分析できます。

    Profile Analyzer ウィンドウを開くには、Unity エディターのメニューに移動して Window > Analysis > Profile Analyzer を選択します。

    Profile Analyzer ウィンドウ
    データがロードされていない、起動直後の Profile Analyzer ウィンドウ。

    Profile Analyzer には 2 つのビューがあります。

    • Single: Single ビュー には、プロファイラーの 1 つのデータセットが表示されます。このビューを使用すると、1 つのプロファイリングデータセットの特定のイベントを分析できます。
    • Compare: Compare ビュー では、プロファイラーのデータセットを 2 つロードして比較できます。Compare ビューを使用すると、2 つのプロファイリングデータセットを比較したり、同一データセット内の異なるイベントを比較したりできます。

    どちらのビューでも、Profile Analyzer には、選択したフレーム範囲での最小、最大、中央、平均、上位四分位、下位四分位の値が表示されます。また、プロファイラーの各マーカーの分布に関する情報も、ヒストグラムや箱ひげ図として表示されます。

    パフォーマンスデータの取得と分析

    Profile Analyzer は CPU データのみを分析します。プロファイラーにロードされたアクティブなフレームのセットのデータか、Profile Analyzer の保存済みの .pdata ファイルのデータを分析できます。

    Profile Analyzer は各マーカーのアクティビティを集約し、複数のスレッドとフレームにおけるマーカーのコストを分析するのに役立つ有用な統計を生成します。このデータには、プロファイラーで取り込まれたアクティブなスレッドとフレームすべてを対象とした、全マーカーの各発生のランタイムやカウント数の合計が含まれます。

    プロファイラーウィンドウからのデータの取り込み

    アクティブなプロファイリングセッションからデータを取り込むには、Pull Data ボタンをクリックします。これにより、プロファイラーから利用可能なフレームの現在のセットが取り込まれ、分析結果が可視化されます。

    アクティブなプロファイルセッションがない場合は、Open Profiler Window ボタンをクリックすると、一部のデータがロードまたは記録されます。

    データセットのロードと保存

    Profile Analyzer によって分析されたデータは、いつでも保存または再ロードできます。そのため、いつでも分析内容を他者と共有したり、Single または Compare ビューに結果をロードしたりできます。Profile Analyzer のデータを保存するには、いずれかのビューで Save ボタンをクリックします。データは .pdata フォーマットで保存されます。このデータをロードするには、いずれかのビューで Load ボタンをクリックします。

    Note

    Load オプションを選択する場合、ロードできるのは、Profile Analyzer の .pdata 形式のデータのみです。プロファイラーからの .data ファイル形式のデータの場合は、そのデータを先にプロファイラーで開いてから、Profile Analyzer で Pull Data ボタンを選択します。

    Profile Analyzer にデータを取り込む方法の詳細については、データの収集と表示 のワークフローに関するドキュメントを参照してください。

    ウィンドウの操作

    Profile Analyzer ウィンドウのコントロールとナビゲーションは、Single ビューと Compare ビューでほぼ同様です。

    Profile Analyzer ウィンドウでは、以下のコントロールが両方のビューにあります。これらはウィンドウ上部からアクセスできます。

    コントロール 機能
    Single Single ビュー モードに入ります。これがデフォルトのビューモードです。
    Compare Compare ビュー モードに入ります。このモードでは 2 つのプロファイリングデータセットを比較できます。
    Export データを .csv 形式にエクスポートします。このボタンをクリックするとダイアログボックスが開き、以下のオプションを選択できます。
    Marker table: Single ビュー に表示されるマーカーデータをエクスポートします
    Single Frame Times: Single ビューに表示されるフレームデータをエクスポートします
    Comparison Frame Times: Compare ビュー に表示される両方のデータセットをエクスポートします。

    このボタンは、Profile Analyzer ウィンドウにデータをインポートしていない場合は無効です。
    Open Profiler Window このボタンをクリックすると プロファイラーウィンドウ が開きます。プロファイラーウィンドウが開くと、このボタンは Close Profiler Window に変わります。

    Profile Analyzer ウィンドウにデータをロードすると、プロファイリングデータが入力され、以下のようなレイアウトになります。

    Profile Analyzer ウィンドウ
    Profile Analyzer ウィンドウの Single ビュー (上) と Compare ビュー (下)。

    ペイン 説明
    A: フレームコントロール フレームのインデックスまたは時間順に、個々のフレームのタイミングを表示します。このペインを使用して、Profile Analyzer で分析するフレームの範囲を選択することもできます。このペインの詳細については、フレームコントロール に関するドキュメントを参照してください。

    Compare ビューの場合に、両方のデータセットで同じ範囲を選択するには、グラフの下にある Pair Graph Selection を有効にして、いずれかのグラフで選択対象をクリックしてドラッグします。このペインの詳細については、フレームコントロール に関するドキュメントを参照してください。
    B: Filters Filters ペインを使用すると、Profile Analyzer に表示するデータを限定できます。名前の部分一致やスレッド、深度スライスでフィルタリングできます。重要度の低いマーカーをフィルタリングし、ビューから除外することもできます。Filters ペインの使用方法の詳細については、フィルター に関するドキュメントを参照してください。
    C: Top 10 markers on median frame(s) フレームに影響したマーカーのうち、特に時間が長いマーカー上位 10 個を可視化します。Compare ビューでは、両方のデータセットで上位 10 個のマーカーが表示されます。このペインでいずれかのマーカーを選択すると、その詳細情報を確認できます。Profile Analyzer には、このペインで深度フィルターに加えた変更が反映されます。

    Compare ビューで、マーカー同士を相互に描画する方法を調整するには、Ratio ドロップダウンを使用します。
    Normalised の場合は、それぞれの時間を基準として、選択した深度で 2 つのデータセットが表示されます。
    Longest の場合は、選択した深度で 2 つのデータセット間の絶対差が表示されます。
    D: Marker details for currently selected range (Single ビュー)
    Marker Comparison for currently selected range (Compare ビュー)
    タイミングに関する詳細情報を含む、並べ替え可能なマーカーのリスト。これらのペインで参照できる特定の統計については、Single ビューの Marker Details (マーカー詳細) リスト と Compare ビューの Marker Comparison (マーカー比較) リスト のドキュメントを参照してください。
    E: Frame Summary フレームの時間に関するサマリーを表示します。このペインの詳細については、Frame Summary に関するドキュメントを参照してください。
    F: Thread Summary データセット内のスレッドに関する情報を表示します。詳しくは、Thread Summary ペイン に関するドキュメントを参照してください。
    G: Marker Summary Marker details リストで選択されている項目のマーカーデータのサマリーです。詳しくは、Marker Summary に関するドキュメントを参照してください。

    フレームボタン

    Profile Analyzer の分析データがプロファイラーウィンドウにもロードされている場合は、Profile Analyzer ウィンドウのフレームボタンをクリックすることで、プロファイラーの対象のフレームに移動できます。

    フレームボタンに移動
    フレームボタンが強調表示されている Frame Summary ペイン。

    フレーム範囲の選択

    分析対象をフレームのサブセットまたは一部に限定することができます。その場合は、Single または Compare ビューのフレームコントロールペイン上部にあるグラフをクリックしてドラッグし、範囲を選択します。または、コンテキストメニューのコマンドから範囲を選択することもできます。フレーム範囲ペインの使用方法の詳細については、フレームコントロールペイン のドキュメントを参照してください。

    フィルタリング

    データをフィルタリングして、Profile Analyzer に表示するマーカーの数を制限することもできます。例えば、スレッド、呼び出しの深度、名前の部分文字列などでフィルタリングできます。抽出されたマーカーは、マーカーリストのコントロールで、利用可能な指標を基準に並べ替えることができます。フィルターシステムの使用方法の詳細については、Filters ペイン のドキュメントを参照してください。

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