Filters ペイン
Filters ペインは、Single ビューと Compare ビューで使用して、作業対象のデータセットを削減、フィルタリングできます。マーカー名の部分一致や特定のスレッド、特定のスタックレベルなどのフィルターを使用することで、データセットを限定できます。一致によるフィルタリングだけでなく、フィルターを設定して、名前を基準にマーカーを除外することもできます。これは、ビューを歪める可能性があるマーカーや、統計的に重要度が低いマーカーを除外する場合に便利です。
Single ビューの Filters ペイン (上) と Compare ビューの Filters ペイン (下)。Compare ビューでは、Depth Slice のコントロールが増えています。
このペインには以下のコントロールが含まれています。
制御 | 機能 |
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Name Filter | データセットのフィルタリングに使用するマーカーの名前を入力します。Profile Analyzer で入力を開始すると、Marker Details (マーカー詳細) ペインが自動的にフィルタリングされ、一致するマーカーが表示されます。Marker details ペインでマーカーを右クリックして Add to Include Filter を選択し、フィルターに追加することもできます。スペースを含むマーカー名を追加する場合は、引用符で囲んで入力してください。 ドロップダウンから Any を選択すると、いずれかの語句に一致するリスト内のマーカーが照会されます。ドロップダウンから All を選択すると、すべての語句に一致するリスト内のマーカーが照会されます。 |
Exclude Names | データセットから除外するマーカーの名前を入力します。Profile Analyzer で入力を開始すると、Marker details ペインが自動的にフィルタリングされ、一致するマーカーが表示されます。Marker details ペインでマーカーを右クリックして Add to Exclude Filter を選択し、フィルターから除外することもできます。 ドロップダウンから Any を選択すると、いずれかの語句に一致するリスト内のマーカーが照会されます。ドロップダウンから All を選択すると、すべての語句に一致するリスト内のマーカーが照会されます。 |
Thread | データセットのフィルタリングに使用するスレッド (複数可) を選択します。Select ボタンをクリックすると Thread ウィンドウが開き、データセットをさらにフィルタリングできます。詳しくは、このページの Thread ウィンドウ のセクションを参照してください。 |
Depth Slice | 表示する 階層 の深度レベルを設定します。設定すると、Marker details/Comparison ビューにそのレベルのマーカーのみがすべて表示されます。Compare ビューでは Auto Right チェックボックスがデフォルトでオンになっており、2 つのデータセットの深度が自動的に合わせられます。詳しくは、このページの Depth Slice のセクションを参照してください。 |
Parent Marker | データセットのフィルタリングに使用されている親マーカーを表示します。親マーカーでフィルタリングするには、Marker details/Comparison リストでそのフィルターを右クリックしてから、Set As Parent Marker Filter を選択します。詳しくは、このページの Parent Marker のセクションを参照してください。 |
Analyze (Single ビュー) Compare (Compare ビュー) |
データセット内のマーカー数とスレッド数に関する詳細情報が表示されます。ノート: Profile Analyzer では、マーカーのペインが設定したフィルターによって自動更新されるため、このボタンは不要ですが、このボタンにカーソルを合わせると、分析または比較のタイミングを確認できます。 |
Analysis type | Profile Analyzer で、Total または Self のうち、分析対象に含める時間を選択します。Total のオプションでは、マーカーの時間が包含的に設定され、マーカーとその子の時間がフィルターに含まれます。Self のオプションの場合は、マーカーの時間が排他的に設定され、マーカーの子の時間はフィルターから除外されます。 |
Units | Profile Analyzer に表示する時間の測定単位を選択します。Milliseconds (デフォルト) または Microseconds のいずれかを選択できます。 ノート: Microseconds を選択すると、より大きなタイミングがミリ秒で表示されます。 |
Marker Columns | Marker details/Comparison ペインのレイアウトを選択します。このペインの列の詳細については、Single ビューの Marker Details リスト と Compare ビューの Marker Comparison (マーカー比較) リスト に関するドキュメントを参照してください。 |
Thread ウィンドウ
Profile Analyzer のデフォルトでは、メインスレッドのマーカーが Marker details/Comparison ペインに表示されます。他のスレッドのマーカーを分析する場合は、Threads で Select ボタンをクリックすると、Threads ウィンドウが開きます。
Thread ウィンドウ
分析対象にスレッドを追加するには、スレッドの名前の横にあるチェックボックスをオンにしてから、Apply ボタンをクリックします。それにより、Profile Analyzer のデータセットが更新されます。Main Only と Common Set の 2 つの既定のスレッドセットがあります。Main Only では Main スレッドだけが選択され、Common Set ではメインスレッドに加え、Render スレッドと Jobs スレッドも選択されます。
Clear ボタンをクリックすると、選択されているスレッドがすべて消去されます。Reset をクリックすると、選択対象がその前のスレッドセットにリセットされます。
Depth Slice
ドロップダウンで選択する Depth Slice のレベルは、スレッドの階層内におけるマーカーのレベルに対応しています。これは、Profiler ウィンドウで以下のように可視化できます。
上: Profile Analyzer の Single ビューの Filters ペインで、Depth Slice の 3 が選択されています。下: Profiler ウィンドウの Timeline ビューで、CPU Usage モジュールが選択されています。Marker details リストのマーカーは、メインスレッドの階層の 3 つ目のレベルにあるマーカーに対応しています。
Profile Analyzer の Compare ビューでは、2 つのデータセットの深度が自動的に合わせられるため、最上位レベルのマーカーが適切に合わせられます。オフセットの値は、Auto Right チェックボックスの後にかっこで囲まれて表示されます。
深度の自動調整をオーバーライドするには、Auto Right チェックボックスを無効にしてから、左 (青) と右 (オレンジ) のセットの深度レベルを手動で設定します。これは、Unity のバージョンが違うデータセットを比較する場合に便利です。
Parent Marker
特定のマーカーとその子でデータセットをフィルタリングするには、Marker details/Comparison ペインでそのマーカーを右クリックしてから、Set As Parent Marker Filter を選択します。これは、Profiler ウィンドウで以下のように可視化できます。
上: Profile Analyzer の Single ビューで、Gfx.WaitForPresentOnGfxThread の親マーカーによってデータがフィルタリングされています。下: Profiler ウィンドウに同じフレームが開いており、このスレッドが強調表示されています。Timeline ビューのマーカーは、Profile Analyzer のフィルタリングされたマーカーに対応しています。