Single ビュー
Single ビューには、1 つのプロファイリングデータセットに関する情報が表示されます。このビューを使用して、フレーム全体でのマーカーのパフォーマンスを分析できます。Single ビューはいくつかのセクションに分割されており、フレームのタイミングに関する情報のほか、フレームやスレッド、マーカーの最小、最大、中央、平均、下位四分位、上位四分位の値を確認できます。
このウィンドウの操作方法については、Profile Analyzer ウィンドウの操作 に関するドキュメントを参照してください。
データがロードされた Profile Analyzer ウィンドウの Single ビュー
データのロード
Single ビューにデータをロードするには、フレームコントロールのペインで Pull Data ボタンを選択します。Profile Analyzer に プロファイラー ウィンドウのデータが取り込まれます。または、Load ボタンを選択し、前のセッションで保存した Profile Analyzer のデータ (.pdata) をロードすることもできます。
Note
Load オプションを選択する場合、ロードできるのは、Profile Analyzer の .pdata 形式のデータのみです。プロファイラーからの .data ファイル形式のデータの場合は、そのデータを先にプロファイラーで開いてから、Profile Analyzer で Pull Data ボタンを選択します。
Profile Analyzer にデータを取り込む方法の詳細については、データの収集と表示 のワークフローに関するドキュメントを参照してください。
Marker Details (マーカー詳細) リスト
Marker Details ペインには、有用な統計を多数含む並べ替え可能なマーカーのリストが表示されます。リスト内のマーカーを選択すると、Marker Summary パネルにマーカーに関する詳細な情報が表示されます。リスト内の各マーカーは、フィルタリングされたすべてのスレッドと範囲指定されたすべてのフレーム全体において検出された、対象のマーカーの全インスタンスの集計です。
Marker Details の列は、フィルタリングして重要度の高いものに絞り込むことができます。これは、Time や Count の値を調べる際に、不要なデータを除外したい場合などに特に便利です。列をフィルタリングするには、Filters ペインの Marker Columns ドロップダウンを選択します。データをフィルタリングする方法の詳細については、フィルター に関するドキュメントを参照してください。
Marker Details の列とグループ
デフォルトでは、Filters ペインの Marker Columns ドロップダウンには、8 つのプリセットの列レイアウトがあります。これを使用して、Marker Details ペインのレイアウトを変更できます。これらのレイアウトは以下のとおりです。
- Time and Count: マーカーのタイミングの平均と呼び出し回数に関する情報が表示されます。
- Time: マーカーのタイミングの平均に関する情報が表示されます。
- Totals: データセット全体でマーカーが要した合計時間に関する情報が表示されます。
- Time with totals: マーカーの平均時間と合計時間の両方に関する情報が表示されます。
- Count totals: マーカーの合計呼び出し回数に関する情報が表示されます。
- Count per frame: マーカーのフレームごとの平均呼び出し回数に関する情報が表示されます。
- Depths: 階層内でのマーカーの位置に関する情報が表示されます。詳しくは、Filters ペイン の Depth Slice に関するドキュメントを参照してください。
- Threads: マーカーが現れるスレッドの名前が表示されます。詳しくは、Filters ペイン の Thread ウィンドウに関するドキュメントを参照してください。
Custom 列レイアウトを使用して、列を独自に組み合わせてレイアウトに追加することもできます。その場合は、任意の列のヘッダーを右クリックし、必要に応じて手動で列を有効または無効にします。
Marker details ペインに追加できる列のリスト
以下の表は、レイアウトを選択したときに Profile Analyzer に表示される列を示しています。
Time and Count | Time | Totals | Time with totals | Count totals | Count per frame | Depths | Threads | Custom only | |
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Marker Name | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | |
Depth | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ||
Median | ✓ | ✓ | ✓ | ||||||
Median Bar | ✓ | ✓ | ✓ | ||||||
Mean | ✓ | ||||||||
Min | ✓ | ✓ | ✓ | ||||||
Max | ✓ | ✓ | ✓ | ||||||
Range | ✓ | ✓ | ✓ | ||||||
Count | ✓ | ✓ | |||||||
Count Bar | ✓ | ||||||||
Count Frame | ✓ | ✓ | |||||||
Count Frame Bar | ✓ | ||||||||
1st | ✓ | ||||||||
At Median Frame | ✓ | ✓ | ✓ | ||||||
Total | ✓ | ✓ | |||||||
Total Bar | ✓ | ✓ | |||||||
Threads | ✓ |
以下の表では、各列の内容について説明しています。
列 | 説明 |
---|---|
Marker Name | マーカーの名前を表示します。 |
Depth | マーカーが現れる階層の深度。 |
Median | マーカーの時間の分布の中央値。 |
Median Bar | Median の値を可視化したもの。 |
Mean | マーカーの時間の分布の平均値。 |
Min | マーカーの時間の分布の最小値。 |
Max | マーカーの時間の分布の最大値。 |
Range | マーカーの Min と Max のタイミングの差異。 |
Count | マーカーがプッシュ/ポップされた回数。 |
Count Bar | Count の値を可視化したもの。 |
Count Frame | フレームあたりのマーカーがプッシュ/ポップされた回数の平均値。 |
Count Frame Bar | Count Frame の値を可視化したもの。 |
1st | マーカーが最初にプッシュ/ポップされたフレームの番号。 |
At Median Frame | 中央値のフレームでのマーカーのアクティビティの合計。 |
Total | 選択されたすべてのフレームにおける、このマーカーの合計時間。 |
Total Bar | Total の値を可視化したもの。 |
Thread | マーカーが現れるスレッドの名前。 |
Marker details のコンテキストメニューのコマンド
Marker details リストのマーカーを右クリックすると、フィルターやリストをさらに細かく管理できます。
Marker details ペインのコンテキストメニュー
コマンド | 機能 |
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Select Frames that contain this marker (within whole data set) | データセット全体から、このマーカーのインスタンスを含むフレームをすべて選択します。 |
Select Frames that contain this marker (within current selection) | 選択した範囲のデータから、このマーカーのインスタンスを含むフレームをすべて選択します。 |
Select All | データセット全体を選択します (データの範囲が選択されている場合)。 |
Add to / Remove From Include Filter | 選択したマーカーを Include フィルターに追加するか、削除します。これにより、マーカーのリストがフィルタリングされ、一致するマーカーのみが抽出されます。 |
Add to Exclude Filter | 選択したマーカーを Exclude フィルターに追加します。これにより、そのマーカーがマーカーのリストから削除されます。リソースを多く消費し、目的のマーカーを歪めているマーカーを削除する場合に便利です。 |
Set as Parent Marker Filter | 分析対象をこのマーカーと、コールスタックでその下にあるマーカーに限定します。詳しくは、Filters ページの Parent Marker に関するドキュメントを参照してください。 |
Clear Parent Marker Filter | 親マーカーフィルターとしてマーカーを削除する場合に選択します。 |
Copy To Clipboard | 選択した値をクリップボードにコピーします。 |