Version: Unity 6.0 (6000.0)
言語 : 日本語
標準ユーザーによる Unity インストールの有効化 (Windows)
自動プロキシ設定の有効化

ウェブプロキシを介した Unity の使用

一部の組織では、ウェブプロキシを使用しています。これは、ユーザーとリクエストするインターネットリソースの間の仲介サーバーです。組織は、セキュリティ、プライバシー、ネットワーク効率など、いくつかの理由でウェブプロキシを使用しています。

ウェブプロキシを介したインターネットアクセスが必要な環境に Unity をデプロイする場合は、ウェブプロキシ、クライアントコンピューター、またはその両方を設定する必要があります。環境に応じて、この設定には以下のタスクの一部またはすべてが含まれます。

  1. Unity アプリケーションがウェブプロキシを使用できるように環境を準備する
  2. ウェブプロキシ証明書を信頼するようにクライアントコンピューターを設定する
  3. ウェブプロキシによる実行ファイルのダウンロードを許可する

1) Unity アプリケーションがウェブプロキシを使用できるように環境を準備する

自動プロキシ設定機能により、ウェブプロキシ経由で通信する必要がある場合に Unity アプリケーションをシームレスに使用できます。Unity アプリケーションは、中断されたり、追加のソフトウェアをインストールしたりすることなく、ウェブプロキシと通信できます。必要な設定の量は、以下の要因によって異なります。

  • Unity のバージョンと OS: Unity アプリケーションは、OS からウェブプロキシ設定にアクセスできます。OS のサポートは、Unity エディターのバージョンによって異なります。
    • Windows では、エディターバージョン 2022.3.21f1 以降が自動プロキシ設定をサポートします。
    • macOS では、エディターの 2022 ストリーム内の自動プロキシ設定のサポートは 2022.3.21f1 から開始されました。2023 (および Unity 6) ストリームでは、自動プロキシ設定のサポートは Unity 6 Beta を含む 2023.3.0a18 から開始されました。
    • その他のバージョンのエディターや OS では余分な設定が必要です。
  • 認証タイプ: プロキシが Basic 認証 (ユーザー名とパスワード) をサポートしているか、SPNEGO メカニズムと Kerberos や NTLM などのプロトコルを使用しているかを確認します。

以下の表 (OS 別) を使用して、環境に適したソリューションを決定します。

Windows

Unity バージョン プロキシ認証 解決策 その他の情報
エディター 2022.3.21f1 以降
および
Hub バージョン 3.4.2 以降
Basic 認証を受け入れる 以下のタスクを実行します。 この表に続く脚注 1 を参照してください。
エディター 2022.3.21f1 以降
および
Hub バージョン 3.4.2 以降
Basic 認証を受け入れない、または認証を要求しない 以下のタスクを実行します。 この表に続く脚注 1 を参照してください。
エディター 2022.3.20f1 以前
または
Hub 3.4.1 以前
Basic 認証を受け入れる 以下のタスクを実行します。 この表に続く脚注 2 を参照してください。
エディター 2022.3.20f1 以前
または
Hub 3.4.1 以前
認証を要求するが Basic 認証は受け入れない 以下のタスクを実行します。 この表に続く脚注 2 を参照してください。
  1. プロキシ情報は、OS の設定または環境変数に保存できる必要があります。
  2. エディターバージョン 2022.3 より前では、Windows での自動プロキシ設定は完全にはサポートされていません。

macOS

Unity バージョン プロキシ認証 解決策 その他の情報
エディター 2022.3.21f1、2023.3.0a18 (以降)
および
Hub バージョン 3.4.2 以降
Basic 認証を受け入れる 以下のタスクを実行します。 この表に続く脚注 1 を参照してください。
エディター 2022.3.21f1、2023.3.0a18 (以降)
および
Hub バージョン 3.4.2 以降
Basic 認証を受け入れない、または認証を要求しない 以下のタスクを実行します。 この表に続く脚注 1 を参照してください。
エディター 2023.2、2023.1、2022.3.20f1 以前
または
Hub 3.4.1 以前
Basic 認証を受け入れる 以下のタスクを実行します。 この表に続く脚注 2 を参照してください。
エディター 2023.2、2023.1、2022.3.20f1 以前
または
Hub 3.4.1 以前
認証を要求するが Basic 認証は受け入れない 以下のタスクを実行します。 この表に続く脚注 2 を参照してください。
  1. プロキシ情報は、OS の設定または環境変数に保存できる必要があります。
  2. エディターバージョン 2023.2 と 2023.1、および 2022.2 より前のバージョンでは、macOS での自動プロキシ設定は完全にはサポートされていません。

Linux

Unity バージョン プロキシ認証 解決策 その他の情報
任意 任意 以下のタスクを実行します。

2) ウェブプロキシ証明書を信頼するようにクライアントコンピューターを設定する

ウェブプロキシが SSL インスペクションを使用しているかどうかを確認します。SSL インスペクションは、一部の企業でセキュア (TLS) リクエストのコンテンツを検査するために使用されます。企業で SSL インスペクションを使用している場合は、ウェブプロキシ証明書 を信頼するようにクライアントコンピューターを設定します。

3) ウェブプロキシによる実行ファイルのダウンロードを許可する

ウェブプロキシが実行ファイルのダウンロードを禁止しているか、実行ファイルをダウンロードする前にユーザー確認を要求するかどうかを確認します。その場合、特定のエンドポイントでこのトラフィックを許可するようにウェブプロキシを設定する必要があります。そうしないと、ユーザーは Unity Hub が Unity エディターに必要なコンポーネントのインストールに使用するインストーラーを実行できません。詳細については、実行ファイルをダウンロードするエンドポイント を参照してください。

既知の制限

  • プロキシ自動設定 (PAC) ファイルを使用してウェブプロキシを設定する組織の場合、HTTP キーワード はサポートされません。代わりに、PROXY キーワード を使用して HTTP で通信するプロキシを指定します。
  • 同じターゲット URL で複数のウェブプロキシを設定する組織の場合、Unity アプリケーションは最初に検出されたプロキシのみを使用します。そのウェブプロキシに到達できない場合、Unity アプリケーションはその他のウェブプロキシの使用を試みません。

追加リソース

標準ユーザーによる Unity インストールの有効化 (Windows)
自動プロキシ設定の有効化