Version: Unity 6.0 (6000.0)
言語 : 日本語
エンタープライズ全体で Unity を導入
ウェブプロキシを介した Unity の使用

標準ユーザーによる Unity インストールの有効化 (Windows)

デフォルトでは、Unity エディターのインストールは管理者権限が必要なプロセスです。

2023.1 から、特別な権限を付与せずに Windows の標準ユーザーによる Unity エディターのインストールを有効化できるようになりました。

この機能を有効にすると、Unity インストーラーが 検出しない依存関係 (Visual C++ ランタイムライブラリなど) のみをインストールする場合の管理者の手間を減らすことができます。これらの依存関係は頻繁に変更されないため、標準ユーザーが Unity エディターの他のインスタンスをインストールするたびに管理者が介入する必要はありません。

始める前に

C:\ProgramData\Unity\config フォルダーへの書き込みアクセス権があることを確認します。

JSON ファイルを編集するときは、以下のルールに従ってください。

  • 曲がった二重引用符 (“”) は使用せず、まっすぐな二重引用符 ("") を使用します。
  • キー : 値のペアはカンマで区切ります。
  • バリデーターを使用して JSON の構文を確認します。この例 が示すように、PowerShell で Get-Content コマンドレットと ConvertFrom-Json コマンドレットを使用できます。

手順

標準ユーザーが Unity エディターをインストールできるようにするには、次の手順に従います。

  1. 以下のパスが存在することを確認してください。必要に応じてフォルダーを作成します。

    C:\ProgramData\Unity\config
    
  2. 以下のファイルが存在することを確認します。必要に応じてファイルを作成します。

    C:\ProgramData\Unity\config\services-config.json
    

    ファイルを作成する必要がある場合は、少なくとも以下の内容が含まれていることを確認してください。

    {  
    }
    
  3. services-config.json の波かっこの間に以下のエントリーを追加します。

    "hubDisableElevate": true
    
  4. オプション:同じコンピューターの複数のユーザーが、同じバージョンを複数回インストールせずに Unity エディターのバイナリファイルを共有できるようにするには、C:\UnityEditors など、すべての Unity エディターの共通の保存先となるフォルダーを作成します。重要:このフォルダーへの 読み取り および 書き込み アクセス権が すべてのユーザー に付与されていることを確認します。

  5. オプション:前のステップで共通フォルダーを作成した場合は、machineWideSecondaryInstallLocation キーを services-config.json に追加して、Unity Hub がこのフォルダーを使用するようにします。前のステップのフォルダーを使用すると、エントリーは以下のようになります。

    "machineWideSecondaryInstallLocation": "C:\\UnityEditors"
    
  6. Unity Hub を終了し、タスクバーに最小化されているだけでなく、停止していることを確認します。

設定ファイルのサンプル

上記の手順の値を使用したサンプルの services-config.json ファイルは以下のようになります。

{
  "hubDisableElevate": true,
  "machineWideSecondaryInstallLocation": "C:\\UnityEditors"
}

次のステップ

標準ユーザーのコンピューターは、依存関係がない限り、管理者の介入なしで Unity エディターをインストールできるようになりました。依存関係は管理者がインストールする必要があります。

依存関係の欠落の警告

ここでは、標準ユーザーに表示される可能性がある依存関係の警告の例を示します。

管理者によるインストールが必要な依存関係の欠落に対する警告
管理者によるインストールが必要な依存関係の欠落に対する警告

欠落している依存関係のリスト

欠落している依存関係に関する警告を標準ユーザーが受け取ると、インストーラーは依存関係のリストをテキストファイルに書き込みます。警告は、このテキストファイルの場所を識別します。標準ユーザーが Unity を安定して使用するには、管理者がこれらの依存関係をインストールする必要があります。

Unity インストーラーによって生成される可能性のある、欠落している依存関係のリストの例を示します。

Dependency: Visual C++ 2010 runtime (x64)
Download location: https://www.microsoft.com/en-ca/download/details.aspx?id=26999
Local Installer: C:\Users\nonadmin\AppData\Local\Unity 2023.1.0a5\MissingDependencies\vcredist_x64_2010.exe
 
Dependency: Visual C++ 2013 runtime (x64)
Download location: https://www.microsoft.com/en-ca/download/details.aspx?id=40784
Local Installer: C:\Users\nonadmin\AppData\Local\Unity 2023.1.0a5\MissingDependencies\vcredist_x64_2013.exe
 
Dependency: Visual C++ 2015 runtime (x64)
Download location: https://www.microsoft.com/en-ca/download/details.aspx?id=48145
Local Installer: C:\Users\nonadmin\AppData\Local\Unity 2023.1.0a5\MissingDependencies\vcredist_x64_2015.exe
 
Make sure that the following rules are set:
netsh advfirewall firewall delete rule name=all program='C:\Users\nonadmin\AppData\Local\Unity 2023.1.0a5\Editor\Unity.exe'
netsh advfirewall firewall delete rule name=all program='C:\Users\nonadmin\AppData\Local\Unity 2023.1.0a5\Editor\Data\Tools\nodejs\node.exe'
netsh advfirewall firewall add rule name='Unity 2023.1.0a5 Editor' dir=in action=allow program='C:\Users\nonadmin\AppData\Local\Unity 2023.1.0a5\Editor\Unity.exe' profile=domain protocol=any
netsh advfirewall firewall add rule name='Unity 2023.1.0a5 Editor' dir=in action=block program='C:\Users\nonadmin\AppData\Local\Unity 2023.1.0a5\Editor\Unity.exe' profile=public protocol=any

追加リソース

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