タイムコードの同期
Live Capture パッケージには、一元化されたタイムコードソースに基づいて、Unity エディターに接続されたすべての Live Capture 対応デバイスを一時的に同期できる機能が含まれています。
主なユースケース
複数のデバイスを利用するテイク: 同時に複数のキャプチャデバイスが関係するテイクを記録する場合は、各デバイスでの録画開始を信頼性の高いタイムコードでマークし、すべての録画を適切に揃えて、Timeline を使用して再生するときやサードパーティのソフトウェアにエクスポートするときに効果的に同期できるようにする必要があります。
ライブシナリオ: リアルタイム出力に Unity エディターを使用する場合は、エンジンによる各フレーム出力の一貫性が一時的に確保されるように、各入力サンプルによって提供されたタイムコードを通じてすべての外部入力を同期する必要があります。
全体的な概念
概念上、Live Capture のタイムコード同期の全体的な構造は、以下の 3 種類の相互接続された主要な要素に依存します。
- Data source (データソース)
- Timecode source (タイムコードソース)
- Timecode Synchronizer
データソースとは、データ転送を目的として Unity エディターに接続された Live Capture 対応デバイス です。例えば、モバイルデバイスにインストールされた Unity Virtual Camera アプリケーションと Unity Face Capture アプリケーションはデータソースです。
タイムコードソースとは通常、Unity エディターやすべてのデータソースと接続し、さらなる同期のために一元化されたタイムコードを提供する デバイスまたはデバイスのチェーン です。例えば、Tentacle Sync などのタイムコードジェネレーターや、リニアタイムコード (LTC) を転送するオーディオデバイス、またはその両方を組み合わせたものがタイムコードソースに該当します。
Timecode Synchronizer はデータソースを介して受信したすべてのタイムコードを処理し、タイムコードソースから直接受信したタイムコードと比較する Unity エディター内のツール です。Timecode Synchronizer は各データソースの同期ステータスをリアルタイムで提供し、すべてのデータソースを完全に同期させるために必要なパラメーターを調整することができます。
サポート対象のデータソース
- Bluetooth が有効化され、以下のいずれかの Live Capture コンパニオンアプリがインストールされている サポート対象モバイルデバイス
サポート対象のタイムコードソース
Live Capture パッケージおよびコンパニオンアプリでは現在、一部のタイムコードソースハードウェアのみをサポートしています。
- Unity Virtual Camera と Unity Face Capture アプリケーションは、Tentacle Sync のタイムコードジェネレーターのみをサポートしています。
- Unity エディターの Timecode Synchronizer は、リニアタイムコード (LTC) と ネットワークタイムプロトコル (NTP) をタイムコード入力としてサポートしています。
ノート: Tentacle Sync デバイスは通常 LTC 入力をサポートするため、現在のデバイスの制限にかかわらず、機能的な タイムコード同期設定 を実現できます。
さらに、Live Capture パッケージには Unity エディターワークステーションのシステムクロックをタイムコードソースとして使用する方法が備わっています。ただしこれを同期の目的で使用すると不正確な結果が得られる場合があるため、テスト目的でのみ使用するようにしてください。
Timecode Synchronizer の構成
Unity エディターの Timecode Synchronizer は通常、以下を備えたゲームオブジェクトで構成されます。
- Timecode Synchronizer コンポーネント
- 以下の利用可能なソースからのタイムコードソースコンポーネント