Version: 2022.2
言語: 日本語
Android のビルド設定
Android プロジェクトのエクスポート

Android 用アプリケーションのビルド

このページでは、Android 用の Unity アプリケーションをビルドする方法と、ビルドする際の考慮点を説明しています。Android 用のビルドプロセスと、Unity の使用するツールについては、Unity が Android 用アプリケーションをビルドする方法 を参照してください。

アプリケーションをビルドする代わりに、Unity プロジェクトを Gradle プロジェクトとしてエクスポートし、それを Android Studio にインポートすることもできます。これは、ビルドパイプラインをより精密に制御したい場合や、Unity がアプリケーション用に生成する Android App Manifest を確認または変更したい場合、あるいは Unity 搭載の機能を別の Android アプリケーションに統合する 場合に役立ちます。詳細は Android プロジェクトのエクスポート を参照してください。

Android アプリケーションをホストするデジタル配信サービスの中には、特定の要件を課しているものがあり、これがビルドプロセスに影響する場合があります。例えば Google Play の場合、アプリケーションは APK ではなく Android App Bundle (AAB) である必要があります。特定のデジタル配信サービスをターゲットにビルドする場合は、まずその デジタル配信サービス のドキュメントを参照し、異なる要件を確認してください。

一部のデジタル配信サービスには、アプリケーションの初期インストールサイズの制限があります。Unity には、インストールサイズの最適化に使用できる方法が複数あります。詳細は 配信サイズの最適化 を参照してください。

デバッグ目的でアプリケーションをビルドする場合は、アプリケーションにパッチを適用することで、ビルドに掛かる時間を短縮できます。詳細は アプリケーションへのパッチ適用 を参照してください。

ビルドの設定

ビルドを作成する前に、希望のランタイム設定およびビルドシステムプロパティでアプリケーションがビルドされるように、プロジェクトの設定を行ってください。Unity ビルドの設定は、以下の 2 つの設定セットによって構成されます。

公開形式

Unity は、以下の公開形式で Android アプリケーションをビルドすることができます。

デフォルトでは Unity は APK 公開形式で Android アプリケーションをビルドします。AAB としてAndroid アプリケーションをビルドするための設定は、以下の手順で行えます。

  1. File > Build Settings を選択します。
  2. Platform ペイン内のプラットフォームのリストから Android を選択します。
  3. Build App Bundle (Google Play) を有効にします。プロジェクトをエクスポート して Android Studio でビルドするには、Export Project を有効にし、Export for App Bundle を有効にしてください。

アプリケーションのビルド

Android 用に Unity アプリケーションをビルドするには、以下を行ってください。

  1. File > Build Settings を選択します。
  2. Platform ペインのプラットフォームリストから Android を選択します。
    ノート: Android がグレー表示されている場合は プロジェクトを Android 開発用に設定してください
  3. Export Project を無効にします。プロジェクトを Unity 内でビルドするのではなく Android Studio 用にエクスポートしたい場合は、Android プロジェクトのエクスポート を参照してください。
  4. Build and Run オプションを使用してターゲットデバイスで直ちにビルドを実行したい場合は、Run Device をアプリケーションの実行デバイスに設定します。ターゲットデバイスを Unity に接続する方法については、ビルドするプラットフォームに応じて、Android デバイスでのデバッグ または ChromeOS デバイスでのデバッグ を参照してください。
  5. Build または Build and Run をクリックします。
  6. アプリケーションの配置場所を選択します。Build and Run を選択すると、Run Device にもアプリケーションがインストールされます。
  7. Save をクリックします。これでビルドが開始されます。

Build and Run を選択すると、Unity はビルド作成時に以下を実行します。

  • プレイヤー設定の Split Application Binary が有効で、ビルド設定の Build App Bundle (Google Play) が無効になっている場合、Unity は APK 用に Android 拡張ファイル (OBB) を構築し、デバイス上の正しい場所に配置します。
  • ビルド設定の Development Build Build Setting が有効になっている場合、Unity は、Profiler トンネルも設定し、アプリケーションを起動する前に CheckJNI を有効にします。

ヒント: 出力パスの初回指定後は、Ctrl+B (macOS では Cmd+B) のキーボードショートカットでアプリケーションをビルドして実行 (Build and Run) できます。

アプリケーションへの署名

Android アプリケーションを Android 端末で実行するには、デジタル署名が必要です。アプリケーションへの署名には、以下の 2 種類があります。

  • デバッグ署名: 新規 Unity プロジェクトのデフォルトの署名方式です。デバッグ署名を使用したアプリケーションは、Android 端末で実行することができますが、公開することはできません。
  • カスタム署名: カスタム署名情報の提供時に Gradle によって使用される署名方式です。カスタム署名を使用したアプリケーションは、Android デバイス上で実行することも、公開することもできます。

カスタム署名情報を提供するには、キーストアを作成 し、それを Publishing Settings 内に読み込んでください

カスタム署名情報が提供された際、Unity はセキュリティ上の理由から、キーストアとキーパスワードをディスクに保存しません。つまり、Unity エディターを再起動するたびにキーパスワードを再入力する必要があります。パスワードを入力せずにアプリケーションをビルドしようとすると、ビルドプロセスが失敗します。Unity エディターを開くたびにパスワードを入力しなくて済むようにするには、公開用のアプリケーションをビルドする時にだけカスタム署名情報を提供するのがベストプラクティスです。デバイス上でテストするためのビルドを作成する場合にはカスタム署名情報を提供せず、代わりにデバッグ署名を使用します。

アプリケーションへの署名に関する詳細は、アプリへの署名 を参照してください。

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