Version: Unity 6.0 (6000.0)
言語 : 日本語
環境変数を使用したウェブプロキシの識別
ウェブプロキシでの例外の定義

コマンドファイルを作成して環境変数を設定し、アプリケーションを開く

コマンドラインから環境変数を定義した場合、その値はセッション間で維持されません。同じセッションから起動されたプロセスは、これらの環境変数を使用できますが、そのセッションが終了した後は、値を再定義する必要があります。

管理者は、OS レベルで環境変数を設定できます。それが不可能な場合は、コマンドファイルを作成して環境変数を設定し、同じセッションから Hub などの Unity アプリケーションを起動できます。この実行ファイルは、環境に必要な環境変数を使用して Unity Hub を開くための再利用可能な方法になります。

重要: コマンドファイルを作成した後は、Unity Hub を起動する際には必ず、このファイルを使用するようにしてください。(Windows の) スタートメニューや、(macOS の) Applications フォルダーなどの標準的な方法ではなく、このファイルを使用します。

始める前に

設定する必要がある環境変数を決定し、必要な環境変数のみを含めます。

  • 環境が自動プロキシ設定をサポートしていない場合は、HTTP_PROXY および HTTPS_PROXY の環境変数を設定してウェブプロキシを識別します。詳細については、環境変数を使用したウェブプロキシの識別を参照してください。
  • 環境でフローティングライセンス用に Unity Licensing Server を使用している場合は、NO_PROXY 環境変数を設定します。
  • 環境で SSL 検査を使用するウェブプロキシを使用している場合は、NODE_EXTRA_CA_CERTS 環境変数を設定します。詳細は、ウェブプロキシセキュリティの証明書の信頼を参照してください。

HTTP_PROXY および HTTPS_PROXY の環境変数を設定する場合は、認証情報を含む除外するかを指定するための適切な値を使用してください。

コマンドファイルの作成 (Windows)

以下の手順で、launchUnityHub.cmd という実行ファイルを作成します。

  1. Unity Hub が実行中の場合は、終了します。

  2. メモ帳などのテキストエディターを開きます。

  3. 以下のテキストを入力し、必要に応じて調整します。

    • 必要な環境変数のみを含め、それらの値を適切に設定します。始める前にを参照してください。
    • Unity Hub プログラムファイルの場所と一致するように、Hub のパスを設定します。
    @echo off
    REM *** NOTE: Add the next 3 lines only if you’re not using Automatic Proxy Configuration
    set HTTP_PROXY=http://<username>:<password>@<proxy_name_or_IP_address>:8080
    set HTTPS_PROXY=http://<username>:<password>@<proxy_name_or_IP_address>:8080
    set NO_PROXY=<licensing_server_name_or_IP_address>
    REM *** NOTE: Add the following line only if your web proxy uses SSL inspection
    set NODE_EXTRA_CA_CERTS=<path_to_pem_file>
    start "" "C:\Program Files\Unity Hub\Unity Hub.exe"
    

    注意パスにスペースが含まれる場合は、プログラムへのパスを二重引用符 (") で囲む必要があります。

  4. ファイルを見つけやすい場所 (Desktop など) に保存し、ファイルに (launchUnityHub.cmd のように) .cmd 拡張子がついており、launchUnityHub.txtlaunchUnityHub.cmd.txt ではないことを確認します。

  5. launchUnityHub.cmd をダブルクリックして、必要な環境変数を維持したまま Unity Hub を起動します。

Unity Hub は、これらの環境変数を、Unity エディターなどのスポーンするすべてのプロセスに渡します。

コマンドファイルの作成 (macOS と Linux)

以下の手順で、launchUnityHub.command という実行ファイルを作成します。

  1. Unity Hub が実行中の場合は、終了します。

  2. Terminal ウィンドウを開きます。

  3. 以下のコマンドを実行し、必要に応じて調整します。

    • 必要な環境変数のみを含め、それらの値を適切に設定します。始める前にを参照してください。
    • Unity Hub アプリケーションの場所と一致するように Hub パスを設定します。
    echo '#!/usr/bin/env bash
    # *** NOTE: Add the next 3 lines only if you’re not using Automatic Proxy Configuration
    export HTTP_PROXY=http://<username>:<password>@<proxy_name_or_IP_address>:8080
    export HTTPS_PROXY=http://<username>:<password>@<proxy_name_or_IP_address>:8080
    export NO_PROXY=<licensing_server_name_or_IP_address>
    # *** NOTE: Add the following line only if your web proxy uses SSL inspection
    export NODE_EXTRA_CA_CERTS=<path_to_pem_file>
    nohup "/Applications/Unity Hub.app/Contents/MacOS/Unity Hub" &>/dev/null &' > launchUnityHub.command
    

    注意パスにスペースが含まれる場合は、アプリケーションへのパスを二重引用符 (") で囲む必要があります。

  4. 以下のコマンドを実行して、launchUnityHub.command を実行可能にします。

    chmod +x launchUnityHub.command
    
  5. 必要な場合は、launchUnityHub.command ファイルを任意の場所 (Desktop など) に移動します。

  6. launchUnityHub.command をダブルクリックして、必要な環境変数を維持したまま Unity Hub を起動します。

Unity Hub は、これらの環境変数を、Unity エディターなどのスポーンするすべてのプロセスに渡します。

追加リソース

環境変数を使用したウェブプロキシの識別
ウェブプロキシでの例外の定義