Version: Unity 6.0 (6000.0)
言語 : 日本語
アセンブリアセットの作成
条件付きでアセンブリを加える

アセンブリの参照

別のアセンブリの型に依存する型 (クラスや構造体など) を含むアセンブリには、他のアセンブリへの参照が必要です。Inspector ウィンドウで Assembly Definition のプロパティを設定することで、アセンブリ間の参照をコントロールできます。詳細については、Assembly Definition のプロパティに関するリファレンス を参照してください。

自動参照

デフォルトでは、定義済みのアセンブリは、Assembly Definition で作成されたアセンブリ (1) や、プラグインとしてプロジェクトに加えられたプリコンパイルされたアセンブリ (2) など、他のすべてのアセンブリを参照します。Assembly Definition アセットで作成したカスタムアセンブリは、自動的にすべてのプリコンパイルされたアセンブリを参照します (3)。

デフォルトの設定では、定義済みのアセンブリのクラスは、プロジェクトの他のアセンブリで定義されたすべての型を使用できます。同様に、Assembly Definition アセットを使用して作成したアセンブリは、プリコンパイルされた (プラグイン) アセンブリで定義されたすべての型を使用できます。

自動参照をオフにする

カスタムアセンブリが定義済みのアセンブリによって自動的に参照されないようにするには、Inspector で Assembly Definition のAuto Referenced プロパティ の選択を解除します。つまり、アセンブリのコードを変更しても、定義済みのアセンブリは再コンパイルされず、さらに、このアセンブリのコードをそのまま使用することもできません。

定義済みのアセンブリまたはカスタムアセンブリによってプラグインアセンブリが自動的に参照されないようにするには、プラグインアセットの Plugin InspectorAuto Referenced プロパティの選択を解除します。その場合でも、カスタムアセンブリからプラグインへの明示的な参照を追加できます。詳細については、プリコンパイルされたプラグインアセンブリの参照 を参照してください。

参照のルールと制限事項

Unity では、以下の種類の参照は許可されません。

  • Assembly Definition で作成されたカスタムアセンブリから定義済みアセンブリへの参照。
  • 定義済みアセンブリからの明示的な参照。定義済みのアセンブリは、自動参照されたアセンブリのコードのみを使用できます。
  • 2 つのアセンブリが互いを参照する循環参照。循環参照エラーが発生した場合は、循環参照を削除するか、相互に参照しているクラスを同じアセンブリ内に置くようにコードをリファクタリングする必要があります。

別のアセンブリへの参照の追加

別のアセンブリのコードを使用するには、Assembly Definition アセットに別のアセンブリへの参照を追加する必要があります。

別のアセンブリへの参照を追加するには、以下の手順に従います。

  1. 参照を必要とするアセンブリの Assembly Definition を選択して、そのプロパティを Inspector で表示します。

  2. Assembly Definition References セクションで、+ ボタンをクリックして、新しい参照を追加します。

  3. 参照リストの中で新しく作成されたスロットに Assembly Definition アセットを割り当てます。

Use GUIDs オプションを有効にすると、新しい名前を反映するように他の Assembly Definition の参照を更新することなく、参照されている Assembly Definition アセットのファイル名を変更できます。

注意アセットファイルのメタデータファイルが削除された場合や、メタデータファイルをいっしょに移動せずにファイルを Unity エディターの外に移動させた場合は、GUID をリセットする必要があります。

プリコンパイルされたプラグインアセンブリの参照の追加

デフォルトでは、Assembly Definition を使用して作成されたプロジェクトのすべてのカスタムアセンブリは、すべてのプリコンパイルされたアセンブリを自動的に参照します。このため、アセンブリ内のコードが使用されていなくても、プリコンパイルされたアセンブリのいずれかを更新すると、すべてのアセンブリが再コンパイルされます。

この余分なオーバーヘッドを避けるために、自動参照をオーバーライドして、アセンブリが実際に使用するプリコンパイル済みライブラリのみを参照するよう指定します。

  1. 参照を必要とするアセンブリの Assembly Definition を選択して、そのプロパティを Inspector で表示します。

  2. General セクションで、Override References オプションを有効にします。

    InspectorAssembly References セクションは、Override References がチェックされていると利用可能になります。

  3. Assembly References セクションで、+ ボタンをクリックして、新しい参照を加えます。

  4. 空きスロットのドロップダウンリストを使って、プリコンパイルされたアセンブリへの参照を割り当てます。リストには、Build Profiles で現在設定されているプラットフォーム用のプロジェクト内のプリコンパイルされたアセンブリがすべて表示されます(プリコンパイルされたアセンブリのプラットフォーム互換性は、[Plugin Inspector] で設定してください)。

  5. Apply をクリックします。

  6. プロジェクトをビルドする各プラットフォームで繰り返します。

追加リソース

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