クッキーとはライトの上に配置するマスクのことであり、特定の形状や色の影を作ることでライトの外観や強度を変化させます。
クッキーは、ランタイムのパフォーマンスへの影響を最小限に抑えながら、複雑なライティング効果をシミュレートする効率的な方法です。クッキーでシミュレートできる効果には、コースティクス、ソフトシャドウ、ライトの形状などがあります。
例えば、以下の図は、ライトクッキーを使用してリアルタイムのポイントライトによる影をシミュレートする方法を示しています。ライトクッキーの影がある領域に侵入できる動的オブジェクトがない場合、ユーザーがクッキーとリアルタイムの影の違いに気づくことはほとんどありません。

ライトクッキーを使用して影をエミュレートしたポイントライト (左) と影のないポイントライト (右)
クッキーを使用したスポットライトは、窓から差し込む光の効果を作り出すのに非常に効果的です。
アルファチャンネルを含むテクスチャを作成して、それをライトの Cookie 変数に割り当てると、クッキーがライトから投影されます。クッキーのアルファマスクがライトの明度を調整し、表面に明るい斑点や暗い斑点を作ります。これは、シーンの雰囲気に複雑性を与えるのにもってこいの方法です。
レンダーパイプライン間のクッキーのサポートについては、レンダーパイプラインの機能の比較 を参照してください。