チュートリアル
ここでは Unity Render Streaming を利用するシーンの作成方法を説明します。ストリーミングを利用して、3D コンテンツをブラウザ上で動作させるための主要な機能を紹介しています。
始める前に
- まずは 利用要件 をお読みください。
- このチュートリアルでは、シグナリングサーバは localhost と 80番 ポートを使用します。他のアドレスやポートを利用する場合は シグナリング設定 を変更してください。
テンプレートから Unity プロジェクトを作成する
1: Unity Hub を開きます。
2: Projects に移動し、New Project を選択します。
3: Core タブを開き、Third Person を選択します。
4: Project name を入力します。
5: Create Project をクリックします。
Unity がプロジェクトを作成し、テンプレートプロジェクトが開き、Playground シーンが表示されます。
このテンプレートは様々なプラットフォームで動作することを前提に設計されているため、ストリーミングを始めるには最適なプロジェクトです。もしハイエンドなグラフィックをお望みであれば、HDRP サンプルテンプレートを利用することもできます。
Unity Render Streaming の設定
1: メニューバーから Window > Package Manager を選択します。
2: パッケージマネージャウィンドウを確認して、+ のボタンをクリックして Add package by name を選択します。Unity 2020.3 を利用している場合は Add package from git URL を選択します。
3: 入力フィールドに以下の文字列を入力します。
com.unity.renderstreaming
4: パッケージをインストールすると、Render Streaming ウィザード ウィンドウが自動で開きます。Fix All を選択してください。
5: Unity エディタで Play を選択します。
ウェブアプリケーションを起動する
1: Render Streaming ウィザードウィンドウで Download latest version web app を選択します。
2: アプリケーションを起動します。
成功すると以下のログがコンソール上に表示されます。
ブラウザから接続する
1: ブラウザを起動します。
要件 に記載している、サポートしているブラウザの一覧を確認してください。
2: ブラウザで http://127.0.0.1 にアクセスします。
3: Receiver Sample を選択します。
4: Play ボタンを押します。
ブラウザ上にゲームビューが表示されます。マウスやキーボードの入力がゲームビューに反映されます。
モバイルブラウザから接続する
1: このプロジェクトにはバーチャルゲームパッドが含まれています。ヒエラルキーウィンドウから UI_Canvas_StarterAssetsInputs_Joysticks を選択し、有効にしてください。
バーチャルパッドがゲームビュー上に表示されます。
2: モバイルブラウザから接続する場合、SSL 接続が必要な場合があります。設定は このページ を確認してください。
3: 証明書を作成した後、シグナリングサーバを起動します。サーバの起動オプションについては このページ を参照してください。
4: プロジェクト設定ウィンドウのシグナリング設定で、新しいウェブサーバの URL を設定してください。
5: Unity エディタの Play を選択します。
6: モバイルブラウザからウェブページにアクセスします。
以下の警告ページが表示されますが、確認した上で次に進みます。
7: Receiver Sample を選択します。
モバイルブラウザ上でゲームビューが表示されます。
次のステップ
このチュートリアルでは、テンプレートから作成した Unity プロジェクトを活用して、ウェブブラウザから 3D ゲームのキャラクターを操作することが確認できました。別の例として、開発者が Unity シーン上に複数のコンポーネントを組み合わせることで同様のことが可能です。次のページ を確認してください。この方法によってより細かなカスタマイズが可能になります。