レイトレーシングによるリフレクション
Ray-Traced Reflections (レイトレーシングによるリフレクション) は、HD レンダーパイプライン (High Definition Render Pipeline、HDRP) のレイトレーシング機能です。オフスクリーンデータを利用できる、Screen Space Reflection の代用となる、より正確なレイトレーシングによるソリューションです。
スクリーンスペースリフレクション
レイトレーシングリフレクション
HDRP のレイトレーシングに関する情報、および HDRP プロジェクトがレイトレーシングをサポートするように設定する方法については、レイトレーシングの使用を始める を参照してください。
レイトレーシングによるリフレクションの使用
この機能は スクリーンスペースリフレクション Volume Override の代替えとなるため、初期設定は極めて似ています。レイトレーシングによるリフレクションを設定するためには、まず最初に スクリーンスペースリフレクションの有効化 と スクリーンスペースリフレクションの使用 の手順に従います。Screen Space Reflection オーバーライドを設定したら、レイトレーシングを使うようにします。
- Cameras の Frame Settings にて Ray Tracing を有効にします。
- スクリーンスペースリフレクション オーバーライドを選択し、Inspector で Ray Tracing を有効にします。Ray Tracing オプションが見つからない場合は、HDRP プロジェクトがレイトレーシングをサポートするかを確認してください。HDRP におけるレイトレーシング設定に関する情報は、レイトレーシングの使用を開始する を参照してください。
Lit Shader Clear Coat を使ったレイトレーシングによるリフレクション
クリアコートはマテリアルの上で、薄い透明のレイヤーをシミュレーションします。これはベースレイヤーの上に薄い半透明のレイヤーを持つマテリアルに特に便利です。そのようなマテリアルの現実世界の例としては、車の塗装、炭酸飲料の缶、漆塗りの木、そしてアクリルが挙げられます。
Ray Traced Reflection と Lit マテリアル を使うと、HDRP はレイトレーシングを使って
ベースレイヤーに対して間接鏡面リフレクションをレンダリングします (そのマテリアルの Smoothness がオーバーライドで指定された最小スムースネスを上回る場合)。
マテリアルの Coat Mask 値がゼロよりも大きい場合は、HDRP は透明スムーズクリアコート鏡面リフレクションのみにレイトレーシングを使います。マテリアルのベースレイヤーの鏡面リフレクションは、リフレクションヒエラルキー 内の次のリフレクション方法へフォールバックします。
Coat を有効にすると、StackLit シェーダーグラフ に同じ法則が適用されます。
例えば、異なる Coat Mask 値の 75% スムーズな Lit マテリアルの画像がこちらになります。
Coat Mask 値が 0 の Lit マテリアル
Coat Mask 値が 0.1 の Lit マテリアル
Coat Mask 値が 1.0 の Lit マテリアル
プロパティー
HDRP は Screen Space Reflection オーバーライドの上に、レイトレーシングによるリフレクションを実装します。このエフェクトを制御するプロパティーに関する情報は、レイトレーシングによるプロパティー を参照してください。