物理ベースのライトの単位
HDRP はライティングに物理ベースのライトの単位 (PLU) を使います。これらの単位は、電球のパッケージやカメラの露出計に見られるような、現実の光測定に基づきます。PLU を使う際にライトを適切に動作させるために、HDRP の単位変換 (1 Unity ユニット= 1 メートル) に従ってください。
単位
カンデラ
国際単位系の 光度 の基礎単位です。参考までに、一般的なろうそくは、約 1 カンデラ光度の光を放ちます。
ルーメン
光束 の単位です。光源が全方向に発する可視光の全体量を表します。この単位を使う際、可視光量は、光源の大きさに依存しません。つまり、シーンの照明レベルは、光源の大きさに左右されないということです。ただし、光源が生むハイライトは、光源のエリアが増すにしたがって薄暗くなります。これは同じ力が、より広いエリア一帯に広がるためです。
1 ステラジアンのエリアから 光源が光度 1 カンデラ を発すると、光束は 1 ルーメンです。
ルクス (1 ㎡ごとのルーメン)
輝度 の単位です。1 ㎡ のエリアに光源が 1 ルーメンの 光束 を発すると、輝度は 1 ルクスです。
Nits (1 ㎡ごとのカンデラ)
輝度の単位です。可視光源の表面力を表します。この単位を使う際、光源の全体的な力は光源の大きさに依存します。つまり、シーンの照明レベルは光源の大きさに左右されます。光源が生むハイライトは、光源の大きさに関わらず、強度を温存します。
1 ㎡ のエリアに光源が 1 カンデラの 光度 を発すると、㎡ につき 1 カンデラの輝度です。
EV 値
カメラのシャッター速度と f-値の組み合わせを表す値です。これは基本的に、同じレベルの露出をもたらすシャッター速度と F 値のすべての組み合わせが同じ EV を持つような露出の測定値です。HDRP ライトは、国際標準化機構 (ISO) フィルムを持つ EV である EV100 を使うことができます。
ライト強度
自然
異なる条件における自然源からの光計測です。
輝度 (ルクス) | 自然光レベル |
---|---|
120 000 | 非常に明るい太陽光です。 |
110 000 | 明るい太陽光です。 |
20 000 | 日中の青い空です。 |
1 000 - 2 000 | 日中の曇り空です。 |
< 1 | 澄んだ夜の空と月明かりです。 |
0.002 | 月明かりのない夜の星空です。大気光を含みます。 |
人工
人工源からの概算光測定です。
光束 (ルーメン) | 源 |
---|---|
12.57 | ろうそくの灯です。 |
< 100 | 小さな LED ランプなど、小さな装飾光です。 |
200 - 300 | 明るい部屋に主要光を提供しないランプなどの、装飾ランプです。 |
400 - 800 | 通常の部屋に使われる天井灯です。 |
800 - 1 200 | 大きく明るい部屋の天井灯です。 |
1 000 - 40 000 | 明るい街路灯です。 |
屋内
建築家は実用目的の部屋および建物を設計する際に、この概算値をガイドとして使います。
輝度 (ルクス) | 部屋の種類 |
---|---|
150 - 300 | 寝室です。 |
300 - 500 | 教室です。 |
300 - 750 | 台所です。 |
300 - 500 | 台所カウンターまたはオフィスです。 |
100 - 300 | お手洗いです。 |
750 lux - 1 000 | スーパーマーケットです。 |
30 | 夜の街路です。 |
屋内照明レベルに関するその他の例は、Archtoolbox のウェブページにある 建物内の推奨照明レベル を参照してください。
ライティングと露出に関する図
次の図には、色温度値と一般的なリアルワールドの ライト の光度が示されています。さらに異なる照明シナリオに対する Exposure 値も含まれています。