Version: 2022.2
言語: 日本語
FrameTimingManager
マルチディスプレイ

ディープラーニングスーパーサンプリング

NVIDIA のディープラーニングスーパーサンプリング (DLSS) は、人工知能を使用してグラフィックスのパフォーマンスと品質を向上させるレンダリング技術です。これを使用することで以下が行えます。

  • 高フレームレートで高解像度な、リアルタイムレイトレースされた世界を実行できます。
  • ラスタライズされたグラフィックスのパフォーマンスと品質を向上させることができます。これは特に、仮想現実 (VR) アプリケーションをより高いフレームレートで実行するにあたって有用です。低フレームレートで発生するめまいや吐き気などの悪影響を取り除くために役立ちます。

DLSS に関する詳細は、NVIDIA のドキュメント を参照してください。

要件と互換性

このセクションには、DLSS のハードウェア要件および、DLSS とレンダーパイプラインの互換性に関する情報を記載しています。

ハードウェアとドライバーの要件については、NVIDIA のドキュメント を参照してください。

レンダーパイプラインの互換性

機能 ビルトインレンダーパイプライン ユニバーサルレンダーパイプライン (URP) HD レンダーパイプライン (HDRP) スクリプタブルレンダーパイプライン (SRP)
DLSS No (1) No (1) No (1)

ノート:

  1. 低レベルの DLSS フレームワークのコードは Unity の中核部分にありますが、それを DLSS の実装に使用するレンダーパイプラインは HDRP だけです。詳細はAPI ドキュメント を参照してください。

サポートされるプラットフォーム

Unity は以下のプラットフォームで DLSS をサポートします。

  • DirectX 11 on Windows 64 bit
  • DirectX 12 on Windows 64 bit
  • Windows 64 ビット版の Vulkan

上記以外のプラットフォーム (MetalLinuxx86 アーキテクチャ使用の Windows [Win32] を含む) では、Unity は DLSS をサポートしていません。プロジェクトを Windows 用にビルドする場合は、x86_64 アーキテクチャ (Win64) を使用してください。

DLSS のハードウェア要件については、NVIDIA の DLSS の要件 を参照してください。

Using DLSS

HDRP で DLSS を使用する方法については、HDRP におけるディープラーニングスーパーサンプリングに関するドキュメント を参照してください。

画面パーセンテージ 50 で DLSS なしでレンダリングされた Spaceship Demo プロジェクト。特に火花のビジュアルエフェクトの周辺で、画像がぼやけています。

スクリーン比率 50 で、DLSS を使用してレンダリングした Spaceship Demo プロジェクト。特に火花のビジュアルエフェクト周辺のボケが、上の画像よりも少なくなっています。

画質モード

利用可能な画質モードは以下の通りです。

  • Auto: 現在の出力解像度に最適な DLSS モードを選択します。
  • Balance: パフォーマンスと画質のバランスを取ります。
  • Quality: パフォーマンスより画質を重視します。
  • Performance: パフォーマンスと画質を重視します。
  • Ultra Performance: パフォーマンスをできるだけ高くし、画質をできるだけ低くします。このモードは 8K 解像度 (7680 × 4320 ピクセル) のみに適しています。
FrameTimingManager
マルチディスプレイ