Version: 2019.2
児童オンラインプライバシー保護法 (COPPA) コンプライアンス
Unity Analytics DataPrivacy API

Unity Analytics と EU の一般データ保護規則 (GDPR)

一般データ保護規則 (GDPR) は、EU 市民のデータプライバシーを規制する欧州連合 (EU) の規則です。

Unity のプライバシーポリシーは、https://unity3d.com/legal/privacy-policy を参照してください。

EU 一般データ保護規則 (GDPR) を尊守することは、Unity Analytics を使用する場合に私たちに共通した責任です。Unity はデータを収集して、広告やゲームプレイのプレイヤー体験を向上させます。そのデータには、GDPR の下で規制される個人を特定できる情報 (PII) を含むものもあります。GDPR が要求するように、Unity は、プレイヤーが個人情報収集をオプトアウトし、Unity によって収集される個人データを管理できるツールを提供しています。Unity のユーザーの責任として、作成したアプリケーションにオプトアウトボタンを加え、開発者としての自身のプライバシーポリシーから Unity のプライバシーポリシーのリンクを提示することが含まれます。

Unity Ads を使用する場合、Unity は、最初に携帯電話に広告を表示するときにプレイヤーに通知を表示し、個人が特定できる情報収集のオプトインまたはオプトアウトの選択を可能にします。後続の広告には、プレイヤーがデータプライバシーオプションを管理するために使用するボタンも表示されます。 GDPR と Unity Ads SDK の詳細は、Unity Ads Knowledge base: GDPR Compliance を参照してください。

Unity Ads と Unity Analytics の両方を使用する場合、Unity Ads のオプトアウトの機能が両サービスに適用されます。

Unity Ads を使用せず、Unity Analytics、IAP、Multiplayer、Performance Reporting などの他の Unity Services を使用する場合は、Unity Analytics Data Privacy プラグインを使用してプレイヤーにオプトアウトの選択肢を提供する必要があります。プラグインには、ゲームに加えることができるボタンが含まれています。これは、プレイヤーが自身のプライバシー設定を管理できる Unity のウェブページを開くためのものです。プレイヤーはゲームごと、デバイスごとに自身の選択に合わせて設定を管理します。Unity Analytics は、同じプレイヤーが Unity で作成された複数のゲームをプレイするのか、複数のデバイスで同じゲームをプレイするのかを追跡しません。

上記のオプションは、Unity が広告とプレイヤー向けサービスをカスタマイズするために収集したすべてのデータに及びます。ただし、ユーザーが個人を特定できる情報データを独自に収集する場合は、ユーザーにそのデータを保護し管理する責任があります。

推奨する実践方法

  • 法的な助言はユーザー自身で求めるようにしてください。 このページに記載されている内容はすべて、法的助言ではありません。

  • Data Processing Addendum (DPA) [PDF] を読んで、理解を深めてください。

  • 自身のプライバシーポリシーにデータを収集するサードパーティーとして Unity を列挙し、Unity の プライバシーポリシー のリンクを表示します。

  • Standard/Custom Event で、個人を特定できる情報を Unity Analytics に送信しないでください。

  • Analytics.SetUserGender() または Analytics.SetUserBirthYear() を使用して、性別および年齢情報を Unity Analytics に送信しないでください。これらの API は廃止予定です。

Unity Data Privacy プラグインの使用

Unity Ads を使用しない場合、プレイヤーが Unity Analytics のデータ収集を制御できるように Unity Analytics Data Privacy プラグインを使用する必要があります。

Data Privacy プラグインは Unity の Analytics Library パッケージの一部です。 Unity Package Manager (Window > Package Manager) を使用して、プロジェクトでパッケージが有効になっているかを確認することができます。

プラグインは以下のプラットフォームをサポートしていません。

  • Linux
  • Windows Phone
  • Tizen
  • Apple TV
  • Blackberry

Unity Analytics サービスは、それらのプラットフォーム上で実行中のゲームから送信された個人の特定が可能な情報を自動的に削除します。質問がある場合は、 DPO@unity3d.com までお問い合わせください。

ゲームに Unity Ads ネットワークの広告を表示する場合は、Unity Ads SDK がデータ収集オプトアウトの選択肢をプレイヤーに表示し、プレイヤーのデータプライバシーの選択に基づいて Unity Analytics を設定します。Unity Ads サービスを使用しない場合にのみ、Unity Analytics Data Privacy プラグインを使用し必要な処理を行う必要があります。

注意: Unity のバージョンが 2018.3 より前の場合は、Unity Analytics Data Privacy アセットパッケージを Unity Asset Store から入手して使用する必要があります。Asset Store で取得するバージョンは Unity 4.7、5.1 以降、2017.1 以降、2018.1 以降、2019.1 以降で使用できます。

プレイヤーにオプトアウトの選択肢を表示

Data Privacy プラグインには Unity UI ボタンプレハブが含まれており、ユーザーインターフェースの適切な場所に配置することができます。プレイヤーがこのボタンをクリックすると、ウェブブラウザーで Player Data Privacy ページが開きます。プレイヤーはこのページで Unity のデータ収集をオプトアウトしたり、Unity が過去に収集したデータを見ることができます。また、独自のユーザーインターフェースを提供し、API を使用して Player Data Privacy ページを開くこともできます。

重要: プレイヤーでブラウザーのポップアップブロックが有効になっている場合、ブラウザーのデータプライバシーページが開けない場合があります。一部のブラウザーでは、ページがブロックされていることを知らせますが、ブラウザーの中にはまったく通知しないものもあります。ポップアップブロックによってページが開けなくなる可能性をプレイヤーに知らせるために、メッセージをユーザーインターフェースに加えることを検討してください。

方法 1. Unity UI を使用

  1. まだシーンに Canvas ゲームオブジェクトがない場合は、作成します。 Canvas を追加すると、Unity は自動的に EventSystem を加えます。

  2. DataPrivacyButton プレハブをシーンの Canvas ゲームオブジェクトにドラッグします。プレハブは Project ウィンドウ の Packages/Analytics Library/DataPrivacy フォルダーにあります。

  3. ボタンの位置、グラフィックス、テキストを調整します。

  4. ボタンは既に Data Privacy API に接続されているため、クリックするとプレイヤーの個人データ管理ページが開きます。このページはウェブブラウザーで開きます。

ノート: Packages フォルダー以下にあるボタンプレハブのバージョンは読み取り専用です。Scene 階層でボタンのインスタンスを変更することはできますが、変更を原型のプレハブに保存することはできません。

方法 2. 独自の UI を使用

  1. ボタンに独自のユーザーインターフェースを使用するには、プレイヤーのデータオプトアウトページの URL をリクエストし、その URL をブラウザーまたは WebView で開くことができます。

  2. 独自の UI コントロールを作成し、プレイヤーにデータ収集のオプトアウトが可能であることを知らせます。

    ノート Data Privacy プラグインには Packages/Analytics Library/DataPrivacy フォルダーのアイコンが含まれています。Unity は、プレイヤーが Unity ゲームでデータプライバシーのコントロールが表示された時に見た目ですぐわかるように、このアイコンをデータプライバシーボタン (または、類似のコントロール) に使用することを推奨します。

  3. プレイヤーのクリックまたはこのコントロールとのインタラクションに応じて、DataPrivacy.FetchPrivacyUrl() 関数を呼び出します。この関数は、ネットワークリクエストが完了したときに呼び出される Action<string> オブジェクトを取ります。任意で、2 番目の引数に Action<string> 関数を渡して、ネットワークリクエストが失敗した場合を処理することもできます。

  4. FetchPrivacyUrl() リクエストのハンドラーで、Application.OpenURL() を使ってブラウザーで受け取った URL を開きます。

例えば、次のスクリプトは任意のゲームオブジェクトのクリックに応答してプレイヤーの個人データ管理ページを開きます。

using System;
using UnityEngine;
using UnityEngine.Analytics;
    
public class OptOutHandler : MonoBehaviour {

    static void OnFailure(string reason)
    {
        Debug.LogWarning(String.Format("Failed to get data privacy page URL: {0}", reason));
    }

    void OnURLReceived(string url)
    {
        Application.OpenURL(url);
    }

    public void OpenDataURL()
    {
        DataPrivacy.FetchPrivacyUrl(OnURLReceived, OnFailure);
    }
    
    void OnMouseOver(){
        if(Input.GetMouseButtonUp(0)){
            OpenDataURL();
        }
    }
}

詳細は Unity Analytics DataPrivacy API を参照してください。


  • 2018–09–21 Page published
  • Data Privacy プラグインは Analytics パッケージに 2018.3 + で追加
  • Data Privacy ボタンを加えるために Editor メニューコマンドを削除。Data Privacy Button プレハブを追加
  • Unity 2018.1 の新機能
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Unity Analytics DataPrivacy API