Version: 2018.4
言語: 日本語
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概要

Look Dev

はじめに

Look Dev は、各種アセットが様々なライティング条件に適する形で作成されていることを確実にするために、複数のアセットをビューアで比較・確認することができる、画像ベースの試験的なライティングツールです。必要に応じてアセットのデバッグも可能です。このツールを最も効果的に使用するには、アセットをプレハブとして読み込んでください。

アセットの検証

アセットの検証とは、アセットが異なるライティング環境で思い通りに機能するように正しく作成されていることを確認するプロセスのことです。

検証は HDRI を使用して行う必要があります。 HDRI はリアル・ワールド(現実世界に近い)ライティングの一種で、非常に精密な表現が可能です。このため手作業では作成の困難な完璧なライティングリグを実現できます。このような高精度なライティング環境を使用してアセットのテストを行うことにより、ビジュアルクオリティの低下が起こっている場合にそれがアセット自体に起因するものか、あるいはゲームのライティングに起因するものかを把握することができます。

HDRI 環境の作成に関する詳細は、 Unity マニュアルの HDRI ビュー の項をご覧ください。

Look Dev を使うと、2 つのビューに 2 つの異なるアセットを読み込むことができます。これは比較を行うのに便利です。例えばアートディレクターなら、新しいアセットがアートディレクションのガイドラインに沿っているか、基準を示す参考アセットと照らし合わせて確認したりすることができます。

Look Dev は誰が使用するもの?

Look Dev は主にはテクスチャ アーティスト、モデリング アーティスト、ライティング アーティスト、アートディレクター、外注マネージャー、その他、プロジェクトのビジュアルアートスタイルに関わる全ての人のために開発されたものです。

新しいコンテンツを視覚化して検証するために複数のツールを用いずとも、 Look Dev を使用すれば誰もが同じようにアセットの視覚化を行えます。最終的に完成したプロジェクトで表示されるのと同じ形でツール上に表示されるため、アセットの検証を即座に行うことができます。

Look Dev はアーティスト向けのツールですが、アーティスティックなツールではありません。このツールはアセットの視覚化と検証のみを目的に作られたものです。

最初のセットアップ

Look Dev を最も効果的に使用するには、事前に Unity を適切に設定する必要があります。

  • Player 設定 (Edit > Project Settings に移動し Player カテゴリを選択) に移動し、Other Settings パネルに移動します。
  • Rendering PathDeferred に設定し、 Color SpaceLinear に設定してください。

Project 設定に関わらず、Look Dev は常に上記の設定を使用します。そのため、プロジェクトでこれらの設定を変更することで、 Look Dev ビューア上の表示をシーンビューの表示と確実に一致させることができます。

既知の問題

鏡面反射コンボリューションを用いたキューブマップがスカイボックスに使用されていると、描画ウィンドウが小さい場合にぼやけが発生します。このような条件で Look Dev を使用する際は、大き目のウィンドウを使用してください。

[既知の問題]特定の条件下で、スカイボックスがぼやけを発生させることがあります。
[既知の問題]特定の条件下で、スカイボックスがぼやけを発生させることがあります。
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