ここでは、Unity で Vuforia を使って AR/MR アプリケーションを作成するのに役立つヒントを紹介します。
カメラがエディター内の再生モードで Image Target (画像ターゲット) を追跡している場合、Unity は画像ターゲットゲームオブジェクトの子ゲームオブジェクトに属するすべてのコンポーネントを無効にします。これには、画像ターゲットゲームオブジェクトの子ゲームオブジェクトにアタッチされたスクリプトコンポーネントは含まれません。画像ターゲットが表示されていなくても、スクリプトは引き続き実行されます。このため、スクリプトの Update()
メソッド内のコードが、必要ない時に実行され続けるのを防ぐために、条件確認を行う必要があるかもしれません。別の方法として、コードの Script コンポーネントを無効にし、必要なときに再度有効にすることもできます。
各画像ターゲットゲームオブジェクトにアタッチされた Default Trackable Event Handler (Script) コンポーネントは、特定の画像ターゲットのトラッキングイベントの状態 (ターゲットが表示されているかどうかなど) で、コードを実行するのに便利なスクリプトです。
以下は最も便利な 2 つのメソッドです。
private void OnTrackingFound()
Vuforia が カメラのビュー (カメラの視界) に画像ターゲット見つけると、Unity は画像ターゲットゲームオブジェクトの特定のインスタンスの Default Trackable Event Handler (Script) コンポーネントからこのメソッドを呼び出します。このメソッドは、オブジェクトのトラッキングの最初の時点で、特定のコード (例えば、ゲームオブジェクトをアクティブなゲームオブジェクトのリストに加えるなど) を実行するのに非常に便利です。
private void OnTrackingLost()
Vuforia が カメラのビュー から画像ターゲットを見失うと、Unity は画像ターゲットゲームオブジェクトの特定のインスタンスの Default Trackable Event Handler (Script) コンポーネントからこのメソッドを呼び出します。このメソッドは、画像ターゲットがビューから消えると即座に、特定のコード (例えば、アプリケーション内のすべてのアクティブなゲームオブジェクトを追跡する GameManager のリストから、ビューから消えたアプリケーションを削除するなど) を実行するのに非常に便利です。
最初の設定と登録のみが必要な画像ターゲットで、画像を常に追跡する必要がない場合は、ターゲットの Image Target Behaviour (Script) コンポーネントに移動し、Enable Extended Tracking オプションを有効にします。
Enable Extended Tracking を使用すると、(カメラが少なくとも 1 回は画像ターゲットを認識した後で) カメラのビューから消えた場合であっても、画像ターゲットの位置と向きを維持し、環境の機能を使ってトラッキングのパフォーマンスを向上させることができます。拡張トラッキングに関する詳細は、Vuforiaドキュメントの Extended Tracking を参照してください。
Vuforia の AR/MR アプリケーションを Unity からモバイルプラットフォームにエクスポートするには、通常 Android や iOS デバイスに公開する場合と同じ手順を行います。これらのプラットフォームの公開に関するドキュメントを参照してください。
特別な設定は必要ありません。
以下は、Vuforia で利用可能な多くの機能を学ぶのに役立つ資料とチュートリアルです。
Vuforia ドキュメント Vuforia Developer Library
Vuforia ドキュメント Best practices for mixed reality AR/VR experiences
ここでは、Vuforia SDK を使用して開発するときに発生する可能性のある最も一般的な問題に対する有用なトラブルシューティング情報へのリンクを提供します。
2017–08–29 編集レビュー を行ってパブリッシュされたページ
Vuforia ドキュメンテーションは Unity XR API 用に 2017.3 に更新