Version: 2017.1
Remote Settings
Unity プロジェクトで Remote Settings を利用

Remote Settings の設定と変更

Remote Settings を使用する前に、まず、Unity Services と Unity プロジェクトの Unity Analytics サービス を有効にします。Analytics を有効にしたら Analytics Dashboard を開き、Remote Settings ページで Remote Settings のエントリーの作成や変更を行います。ゲームやアプリケーションで Remote Settings エントリーにアクセスする方法については Unity プロジェクトで Remote Settings を使用する方法 を参照してください。

Analytics サービスは 2 つの Remote Settings 環境設定を提供します。

  1. Analytics サービスは、開発ビルドでない、通常のビルドを実行するコンピューターやデバイスに Release 環境設定を使用します。

  2. Analytics サービスは、開発ビルド (Build Settings ウインドウ で Development Build のフラグをチェックして作成するビルド) を実行するコンピューターやデバイスに Development 環境設定を使用します。Unity エディターの再生モードは開発ビルドとして扱います。

Raging Bots という名のゲームの Analytics Dashboard の Remote Settings ページ
Raging Bots という名のゲームの Analytics Dashboard の Remote Settings ページ

各エントリーは Key、Value、Segment で構成されます。オプションとして、セグメントは複数追加することができ、各セグメントに Value を紐づけすることができます。エントリーに複数のセグメントがある場合は、現プレイヤーが該当するセグメントに基づいて、環境設定に含まれる値が決定されます。複数のセグメントが該当する場合、最も優先度の高いセグメントの値が環境設定に含まれます。

Key と Value のルール設定

Remote Settings は、Key-Value 形式 (KVS) です。キーに関するルールは以下の通りです。

  • キーは同じ環境設定内で一意でなければなりません。

  • キーは文字で始まらなければなければなりません。

  • キーは文字、数字、記号 “.”, “_”, “-” 以外は使用できません。

設定する Value は Integer, Float, String, Boolean のいずれかのプリミティブ型です。 Value の設定ルールは以下の通りです。

  • Integer 値 は 32 ビット整数 (–2147483648 から 2147483647) です。

  • Float 値は、単精度の 32 ビット浮動小数点数 (おおよそ –3.4x1038 から 3.4x1038) です。

  • String は 1024 文字に制限されます。

  • Bool 値は、true か false の文字列で特定する必要があります。

Remote Settings の追加

Remote Settings は以下の手順で加えます。

  1. Analytics DashboardRemote Settings ページを開きます。

  2. ConfigurationRelease または Development に設定します。

  3. ADD NEW KEY-VALUE (エントリーリストの上) をクリックします。

  4. Key を入力します。

  5. Value の型 (Type) を設定します。

  6. Value のデフォルト値を入力します。

  7. 保存 ボタンをクリックします。

  8. Sync ボタンをクリックして変更をパブリッシュします。(個々のエントリーを作成するたびに Sync ボタンをクリックする必要はありません。現在のエントリーにすべての変更を加え終わってから同期を行います。)

ノート 複数のセグメントを追加するには、デフォルトの Key-Value を保存してからそれを編集します。セグメント追加のオプションは最初にエントリーを作成するときには表示されず、エントリーを編集するときにのみ表示されます。

Remote Settings の編集

Remote Settings の編集は以下の手順で行います。

  1. Analytics Dashboard で Remote Settings ページを開きます。

  2. プロダクトの環境設定を Release または Development に設定します。

  3. 変更したいエントリーにある編集のアイコンをクリックします。

  4. 変更を加えます。キーの名を変更すると、古いキーを削除し、新しいキーを追加するのと同じ結果になるので注意してください。

  5. 保存 ボタンをクリックします。

  6. Sync ボタンをクリックして変更をパブリッシュします。次回プレイヤーがセッションを開始するときに、更新されたエントリーが読み込まれます。

同時編集の解決

チームの 2 人が同時に 1 つのプロジェクトの Remote Settings を編集すると、変更した設定を同期しようとすると、コンフリクトが生じる場合があります。

自分がプロジェクトを編集中に誰かが同じプロジェクトの設定を変更したときに発生する警告
自分がプロジェクトを編集中に誰かが同じプロジェクトの設定を変更したときに発生する警告

コンフリクトが発生した場合、以下のオプションがあります。

OVERWRITE

自分の設定を同期して、サーバーにプッシュした時点以降のすべての変更を破棄します。OVERWRITE を選択すると、Remote Settings の設定は自分の現在の設定と正確に一致します。

MERGE

同期を行う前に、自分の現在の設定とサーバーにある設定に基づいて、修正する機会があります。

サーバーに行われた変更が自分が行った変更と同じ場合、自分の行った変更が、サーバーに行われた変更のバージョンを上書きします。その上で、サーバーから削除された値や設定は、復元されます (それらは、まだ自分で行った変更のバージョンとして残っているため)。そうでない場合は、自分が最後に同期して以降のサーバーの変更は保持されます。

マージ後に、Remote Settings ページは更新されマージ結果を反映しますが、マージした結果はまだサーバーにプッシュされません。更新された変更を見直し、準備が完了したときに Sync ボタンを再びクリックします。

CANCEL

同期を取消し、まったく変更しないでコンフリクトを示すダイアログを閉じます。自分の設定はサーバーに保存されません。

1 つの Key に複数の Value を割り当てる

1 つの Key に複数の Value を割り当てるには、複数のセグメントを作成します。プレイヤーが特定のセグメントに該当するとき、デフォルトの All Users の代わりに、セグメントに紐づく Value が使用されます。(もしプレイヤーが複数のセグメントに該当する場合、最も優先度の高いセグメントの Value が使用されます。)

指定したセグメントに特定の Value を設定するには、以下の手順で行います。

  1. Analytics Dashboard で Remote Settings ページを開きます。

  2. 環境設定を Release または Development に設定します。

  3. まだ、エントリーを作成していない場合は新しいエントリーを加えます。

  4. 変更したいエントリーの右端にある編集のアイコンをクリックします。

  5. ADD EXISTING SEGMENT をクリックします。

  6. 新しい列で、ドロップダウンリストからセグメントを選び Value を入力します。

  7. 保存 ボタンをクリックします。

エントリーの削除

エントリーを削除するには、まず、エントリーの編集ビューを開きます。

  1. Analytics Dashboard で Remote Settings ページを開きます。

  2. ConfigurationRelease または Development に設定します。

  3. 変更したいエントリーにある編集のアイコンをクリックします。

  4. 特定のセグメントを削除するには、編集ビューの右の方にある マイナス ボタンをクリックして、それから 保存 をクリックします。 (デフォルトの All Users を削除することはできません。)

  5. エントリー全部を削除するには編集ビューの最下部のゴミ箱アイコンをクリックします。表示されたダイアログを確認してから、削除ボタンをクリックします。

  6. Sync ボタンをクリックして変更をパブリッシュします。

セグメントの優先度の設定

プレイヤーが複数のセグメントに該当する場合、最も優先度の高いセグメントの Value が使用されます。(エントリーにセグメントが 1 つしかない場合、または、プレイヤーが特有の Value を持つセグメントに該当しない場合は、All Users の Value が使用されます。) セグメントの優先度を設定して、重複が発生したときにどのセグメントが優先されるかを指定することが可能です。

セグメントの優先度の設定は、以下の手順で行います。

  1. Analytics Dashboard で Remote Settings ページを開きます。

  2. 環境設定を Release または Development に設定します。

  3. セグメント優先度アイコンをクリックします。

  4. Segment Priority ウィンドウが開き、現在の順番を表示します。すでに、エントリーに割り当てられているセグメントのみがウィンドウに表示されます。

  5. セグメントをクリック & ドラッグして、希望する順番に並べ替えます。

  6. 希望する順番に並べたら、Save をクリックします。

  7. Sync ボタンをクリックして変更をパブリッシュします。

セグメントの優先度は、1 つの環境設定内のすべてのエントリーに適用されます。ただし、 Development と Release それぞれの環境には、違う順番を設定できます。


  • 2017–08–28 編集レビュー 無しに修正されたページ - ページのフィードバックを残す

  • 2017–08–28 現在、サービスは Unity 5.5 以降と互換性があります。ただし、バージョンの互換性は変更されることもあります。

  • 2017–06–30 - 追加: Allow the characters “.”, “_”, and “-” in key names.

  • 2017.1 の新機能

  • 2017–08–28 - segmented Remote Settings: set different values for different segments を 2017.1 に追加

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