Color Curves
カーブのグレーディングは、色相、彩度、輝度の特定範囲を調整する、上級者向けの方法です。カーブは 8 つのグラフを使って調整でき、特定の色相の置き換えや、特定の光輝の彩度を下げるなどのエフェクトを実現できます。
Color Curves の使用
Color Curves (カラーカーブ) は Volume フレームワークを使うため、Color Curves プロパティーを有効化し変更するには、シーン内で Color Curves オーバーライドを Volume に追加しなければなりません。Volume に Color Curves を追加する手順は以下の通りです。
- シーンまたは Hierarchy ビューで、Volume コンポーネントを含むゲームオブジェクトを選択し、Inspector で表示します。
- Inspector で Add Override > Post-processing へ移動し、Color Curves をクリックします。これで HDRP は Volume が影響を与えるすべてのカメラに対して Color Curves を適用します。
API
ランタイム中このオーバーライドにアクセスし制御するためには、Volume スクリプティング API を使用します。Volume システムの仕組みにより、プロパティーは標準 Unity コンポーネントとは異なる方法で編集されます。また、各プロパティーに overrideState があるなど、他にも注意する点があります。これは Volume システムが、設定したプロパティー値と Volume Profile に保存されているデフォルト値のうち、どちらを使うかを指示します。API を正しい利用法についての詳細は、 Volume スクリプティング API を参照してください。
プロパティー
カーブ | 説明 |
---|---|
Master | このカーブは画像全体の明るさに影響します。グラフの X 軸 は入力光度を、Y 軸は出力光度を表します。これを使い、さらにすべてのカラーチャンネルに渡ってコントラストや明度のような基礎属性の外観を、一度に調整することができます。 |
Red | このカーブは画像全体の赤チャンネル強度に影響します。グラフの X 軸 は赤チャンネルの入力強度を、Y 軸は出力強度を表します。 |
Green | このカーブは画像全体の緑チャンネル強度に影響します。グラフの X 軸 は緑チャンネルの入力強度を、Y 軸は出力強度を表します。 |
Blue | このカーブは画像全体の青チャンネル強度に影響します。グラフの X 軸 は青チャンネルの入力強度を、Y 軸は出力強度を表します。 |
Hue Vs Hue | このカーブは出力色相 (Y 軸) に応じて入力色相 (X 軸) を変動させます。これを使って、特定範囲の色相を微調整したり、色置換を実行できます。 |
Hue Vs Sat | このカーブは入力色相 (X 軸) に応じて彩度 (Y 軸) を調整します。これを使って、特に明るいエリアを落ち着かせたり、単一の支配色以外の、モノクロなどの芸術的なエフェクトを作成できます。 |
Sat Vs Sat | このカーブは入力彩度 (X 軸) に応じて彩度 (Y 軸) を調整します。これを使って、Color Adjustments で調節した彩度を微調整できます。 |
Lum Vs Sat | このカーブは入力輝度 (X 軸) に応じて彩度 (Y 軸) を調整します。これを使って暗いエリアの彩度を下げ、興味深い視覚的なコントラストを作ることができます。 |