Alembic Stream Player コンポーネント
Alembic Stream Player コンポーネントの用途とプロパティは、このコンポーネントを使用する際のコンテキストによって異なります。
- ソースが プロジェクト内 にある Alembic アセットのインポート済みインスタンスでは、そのインスタンスのインポートと再生をカスタマイズできます。
- ソースが プロジェクトの外部 にあるインポート対象の Alembic アセットを含むゲームオブジェクトまたはプレハブでは、インポート対象のアセットのすべてのインポートプロパティを管理できます。
プロジェクト内にある Alembic アセット
ソースが Unity プロジェクト内にある Alembic アセットのインポート済みインスタンスを使用する場合、Alembic Stream Player コンポーネントのプロパティは以下のようになります。

| プロパティ | 機能 |
|---|---|
| Time | 現在画面に表示されているアニメーションの時間を秒単位で設定します。このプロパティは、スクラブまたはアニメーション化によりアニメーションを再生する再生ヘッドコントロールと同様に機能します。有効な値の範囲は、0 からアニメーションの長さまでです。 |
| Vertex Motion Scale | 速度を計算するときの倍率を設定します。速度が速いほど、モーションブラーで使用されたときにブレが大きくなります。デフォルトでは、値は 1 に設定されています (速度はスケールされません)。 ノート: この設定は、計算された速度値にのみ適用されます。Alembic アセットのソースから読み取られた速度プロパティ値には影響しません。 |
| Time Range | Unity で再生するアニメーションの部分に対応する時間範囲を選択します。デフォルトでは、アニメーション全体が含まれます。 時間範囲を変更するには、ハンドルをドラッグするか、開始値と終了値を秒単位で直接入力します。 |
プロジェクトの外部にある Alembic アセット
ソースが Unity プロジェクトの外部にあるインポート対象の Alembic アセットを使用する場合、Alembic Stream Player コンポーネントのプロパティは以下のようになります。

Alembic Stream Player コンポーネントのプロパティは、以下のカテゴリに分類されます。
Alembic File オプション
| プロパティ/ボタン | 機能 |
|---|---|
| Alembic File | プロジェクトの外部からインポートする Alembic ファイルを選択できます。 ノート: ファイルは、ローカルフォルダー、またはファイルシステムで利用可能なマップ済みのネットワークドライブからのみ選択できます。ダイレクトネットワークパスおよび FTP/HTTP リンク経由のファイルをターゲットにすることはできません。 |
| Create Missing GameObjects | インポートした Alembic アセット* の現在の階層内に、外部 Alembic ファイルの実際のノード階層に従って欠落しているゲームオブジェクトを作成します。 |
| Remove Unused GameObjects | インポートした Alembic アセット* の現在の階層から、外部 Alembic ファイルの実際のノードに対応していないゲームオブジェクトを削除します。 |
* インポートした Alembic アセットがプレハブの一部である場合は、プレハブのオーバーライドによる予期しない問題を防ぐため、これらのアクションはシーンのプレハブインスタンスからではなく Project ウィンドウのプレハブアセットから直接実行してください。
再生オプション

| プロパティ | 機能 |
|---|---|
| Time | 現在画面に表示されているアニメーションの時間を秒単位で設定します。このプロパティは、スクラブまたはアニメーション化によりアニメーションを再生する再生ヘッドコントロールと同様に機能します。有効な値の範囲は、0 からアニメーションの長さまでです。 |
| Vertex Motion Scale | 速度を計算するときの倍率を設定します。速度が速いほど、モーションブラーで使用されたときにブレが大きくなります。デフォルトでは、値は 1 に設定されています (速度はスケールされません)。 ノート: この設定は、計算された速度値にのみ適用されます。Alembic アセットのソースから読み取られた速度プロパティ値には影響しません。 |
| Time Range | Unity で再生するアニメーションの部分に対応する時間範囲を選択します。デフォルトでは、アニメーション全体が含まれます。 時間範囲を変更するには、ハンドルをドラッグするか、開始値と終了値を秒単位で直接入力します。 |
Scene オプション
スケールファクター、座標系の向き、補間、Alembic ファイルからインポートするコンポーネントをカスタマイズするには、以下のオプションを使用します。

| プロパティ | 説明 |
|---|---|
| Scale Factor | 異なるシステム単位間で変換を行う際のスケールファクターを設定します。たとえば、0.1 を使用した場合、インポート後の Unity ゲームオブジェクトでは Alembic 単位がその値の 1/10 に変換されます。これは位置とスピードにも影響します。 |
| Swap Handedness | 有効にすると、X 軸の方向を反転します。 |
| Interpolate Samples | 有効にすると、トポロジーが変わらない (頂点とインデックスの数が不変) Transform、Camera、および Mesh の各コンポーネントのアニメーションを補間します。 Interpolate Samples が有効になっている場合、または .abc ファイルに速度データが含まれている場合は、速度データを Alembic シェーダーに渡すことができます。 |
| Import Visibility | 有効にすると、可視性 (オブジェクトのアクティブ状態のコントロール) をインポートします。 |
| Import Camera | 有効にすると、カメラデータをインポートします。 |
| Import Meshes | 有効にすると、メッシュデータをインポートします。 |
| Import Points | 有効にすると、点 (パーティクルクラウド) データをインポートします。 |
| Import Curves | 有効にすると、カーブ (髪の毛またはファー) データをインポートします。詳細については、カーブの使用 を参照してください。 |
| Add Curve Renderers | 有効にすると、カーブレンダラーが存在しない場合にシーンビューとゲームビューに Alembic カーブの 基本的なプレビュー機能 が追加されます。 このオプションを使用できるのは、Import Curves を選択した場合のみです。 |
Geometry オプション
メッシュのインポート方法をカスタマイズするには、以下のオプションを使用します。

| プロパティ | 説明 | |
|---|---|---|
| Normals | Alembic ファイルの法線を使用するか、頂点位置に基づいて法線を計算するかを定義します。 | |
| Calculate If Missing | Alembic ファイルに法線が存在する場合はそれらを使用し、存在しない場合は Alembic Importer が法線を計算します。この設定がデフォルトです。 | |
| Always Calculate | インポート時に法線を計算します。 | |
| Tangents | インポート時に接線を計算するか、接線の追加を行わないかを指定します。接線は Alembic に保存されないため、インポート時に接線を計算しないことを選択した場合、接線データは一切存在しません。 | |
| None | 接線の計算も追加も行いません。接線を計算する必要がない場合は、このオプションを選択します。接線の計算では大量のリソースが消費されるため、このオプションを選択すると再生速度を高められます。 | |
| Calculate | インポート時に接線を計算します。これが、このプロパティのデフォルトのオプションです。 ノート: 接線の計算には、法線と UV のデータが必要です。これらがない場合、接線を計算することはできません。 |
|
| Flip Faces | 有効にすると、ポリゴンの向きを反転します。 |
Cameras オプション
Alembic ファイルからインポートするコンポーネントをカスタマイズするには、以下のオプションを使用します。

| プロパティ | 説明 | |
|---|---|---|
| Camera Aspect Ratio | Unity カメラのアスペクト比の設定方法を定義します。 | |
| Current Resolution | 画面で定義されている現在の解像度に基づいてアスペクト比を決定します。 | |
| Default Resolution | Player の Project Settings ウィンドウ (Edit > Project Settings > Resolution and Presentation > Resolution) で定義されているデフォルトの解像度に基づいてアスペクト比を決定します。 | |
| Camera Aperture | Alembic ファイルのカメラに基づいてアスペクト比を決定します。この設定がデフォルトです。 |
ノート: マテリアルは Alembic でサポートされないため、Alembic パッケージではマテリアルのインポートとエクスポートは行われません。