Cinemachine Collider
Cinemachine Collider (Cinemachine コライダー) は Cinemachine バーチャルカメラ用の拡張機能です。この拡張機能は、バーチャルカメラの最終的な位置をポストプロセスし、バーチャルカメラの Look At ターゲットを使用して視線の確保を試みます。これは、視線を遮るゲームオブジェクトから遠ざかることによって行われます。
拡張機能 Cinemachine Collider を Cinemachine バーチャルカメラに追加すると、以下のタスクの実行が可能になります。
カメラをシーン内の遮蔽物から遠ざけます。
Virtual Camera とその Look At ターゲットとの間に来た障害物の前にカメラを配置します。
ショットの品質を評価します。ショットの品質 とは、理想的な位置からのバーチャルカメラの距離、バーチャルカメラからターゲットまでの距離、そしてターゲットへの視線を遮る障害物からバーチャルカメラまでの距離の測定結果に基づくものです。Clear Shot などの他のモジュールが、この "ショットの品質" を使用します。
このコライダーは Physics Raycaster を使用します。したがって Cinemachine Collider を使用する場合、障害物となり得るものがコライダーボリュームを持っていることが必要です。これはパフォーマンスに負荷を掛ける要件となります。この負荷がゲームの許容範囲を超えている場合は、別の方法でこの機能を実装されることを検討してください。
プロパティー
プロパティー | 機能 | |
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Collide Against | Cinemachine Collider は、これらのレイヤー内のゲームオブジェクトを障害物となり得る要素と見なします。選択されたレイヤーにないゲームオブジェクトは無視されます。 | |
Minimum Distance From Target | ターゲットのピボットポイントからの距離がこれより短い障害物は無視されます。 | |
Avoid Obstacles | これを有効にすると、ターゲットが障害物に遮蔽された時に、Cinemachine Collider がシーンのカメラを動かせるようになります。各種プロパティ― (Distance Limit、Camera Radius、Strategy) を使用して、障害物の回避方法を調整してください。これが有効でない場合、Cinemachine Collider は、障害物を基にしたショット品質のレポートは行いますが、ショット品質を向上させるためにカメラを動かすことはありません。 | |
Distance Limit | このカメラのターゲットへの視線が遮蔽されていないかどうか確認する際のレイキャストの最大距離です。ターゲットまでの現在の実際の距離を使用するには 0 を入力してください。Avoid Obstacles が有効である場合に利用可能です。 | |
Camera Radius | 障害物との間を維持する距離です。最良の結果を得るには、この値を小さく抑えるように努めてください。カメラの FOV が大きいために内部に障害物が映る場合は、値を大きくしてください。このプロパティ―は、Avoid Obstacles が有効である場合に利用可能です。 | |
Strategy | Collider がターゲットへの視線を確保する際の方法の設定です。このプロパティーは、Avoid Obstacles が有効である場合に利用可能です。 | |
Pull Camera Forward | ターゲットに最も近い障害物の前に来るまで、Z 軸に沿って前方へカメラを移動させます。 | |
Preserve Camera Height | 元々の高さをできるだけ維持しつつ、別の視点へカメラを移動させます。 | |
Preserve Camera Distance | ターゲットからの元々の距離をできるだけ維持しつつ、別の視点へカメラを移動させます。 | |
Smoothing Time | ターゲットから最も近い位置にカメラを維持する最低限の秒数です。障害物の多い環境においてカメラの過剰な動きを抑えるために役立ちます。このプロパティーは、Avoid Obstacles が有効である場合に利用可能です。 | |
Damping | 遮蔽物が取り除かれた後にカメラが通常の位置に戻る素早さの設定です。数字が小さいほどカメラの反応が素早くなります。数字が大きいほどカメラの反応が遅くなります。このプロパティーは、Avoid Obstacles が有効である場合に利用可能です。 | |
Damping When Occluded | 障害物を回避するカメラの動きの素早さの設定です。数字が小さいほどカメラの反応が素早くなります。数字が大きいほどカメラの反応が遅くなります。このプロパティーは、Avoid Obstacles が有効である場合に利用可能です。 | |
Optimal Target Distance | 0 より大きい値に設定すると、ターゲットがこの距離に近くなった時により高いスコアをショットに与えます。値を 0 に設定すると、この機能が無効になります。 |