Framing Transposer
Virtual Camera (バーチャルカメラ) の Body の Framing Transposer アルゴリズムを使用すると、カメラが Follow ターゲットに対して一定の (スクリーンスペースにおける) 距離を維持しながら移動します。また、オフセットや遅延 (Damping) 、構図のルールも設定できます。Framing Transposer は、空間におけるカメラの位置のみを変更します。カメラの回転や照準合わせは行いません。
Framing Transposer は 2D および平行投影カメラ向けに開発されたものですが、透視投影カメラや 3D 環境にも同様に問題なく機能します。
このアルゴリズムは、まず始めに、カメラの X-Y 平面から Follow ターゲットまでの距離が希望の値になるまで、カメラの Z 軸に沿ってカメラを移動させます。その後、Follow ターゲットがカメラの画面 (視野) 内で希望する位置に来るまで、カメラの X-Y 平面上でカメラを動かします。
ノート: Framing Transposer は LookAt ターゲットを無視します。Follow ターゲットのみが使用されます。
Follow ターゲットが Target Group である場合は、追加的なプロパティーを使ってグループ全体をフレーミングすることができます。
プロパティー
プロパティー | 機能 | |
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Lookahead Time | ターゲットのモーションに応じて Follow ターゲットからのバーチャルカメラのオフセットを調整します。Cinemachine は、ここに設定された秒数が経過した時点におけるターゲットの位置を予測します。この機能は、アニメーションにノイズが多い場合には注意が必要で、ノイズが増幅して結果として意図せぬカメラのジッターが発生する場合があります。ターゲットが動いている時に許容範囲を超えるレベルでカメラのジッターが発生する場合は、このプロパティーの設定値を低くするか、ターゲットの動きをより滑らかにしてください。 | |
Lookahead Smoothing | Lookahead アルゴリズムのスムースネスを制御します。値を大きくすると、予測によって発生するジッターが緩和され、予測のずれが大きくなります。 | |
Lookahead Ignore Y | 有効にすると、Lookahead の計算で Y 軸方向の動きを無視します。 | |
X Damping | カメラがどれだけすばやく X 軸のオフセットを維持しようと反応するか。値が小さいほどカメラの反応が素早くなり、値が大きいほど反応が遅くなります。軸ごとに異なる設定を用いることで、幅広いカメラ動作を作り出すことができます。 | |
Y Damping | カメラがどれだけすばやく Y 軸のオフセットを維持しようと反応するか。値が小さいほどカメラの反応が素早くなり、値が大きいほど反応が遅くなります。 | |
Z Damping | カメラがどれだけすばやく Z 軸のオフセットを維持しようと反応するか。値が小さいほどカメラの反応が素早くなり、値が大きいほど反応が遅くなります。 | |
Target Movement Only | これを有効にすると、遅延 (Damping) はターゲットのモーションにのみ適用されます。カメラの回転の変更は遅延 (Damping) を無視します。 | |
Screen X | ターゲットの、画面上の 水平方向位置です。カメラは、追従するオブジェクトをこの位置に配置するために動きます。 | |
Screen Y | ターゲットの、画面上の垂直方向位置です。カメラは、追従するオブジェクトをこの位置に配置するために動きます。 | |
Camera Distance | カメラと Follow ターゲットとの間に保たれる、カメラの軸に沿った距離です。 | |
Dead Zone Width | ターゲットがこの範囲内にある場合には、カメラの水平方向の移動が行われません。 | |
Dead Zone Height | ターゲットがこの範囲内にある場合には、カメラの垂直方向の移動が行われません。 | |
Dead Zone Depth | Follow ターゲットが、指定した Camera Distance (カメラ距離) の範囲内にある場合には、カメラの Z 軸に沿った移動が行われません。 | |
Unlimited Soft Zone | 有効にすると、Soft zone のサイズが無限大になります。 | |
Soft Zone Width | ターゲットがこの領域内にある場合、カメラが水平方向に動いてターゲットを Dead zone 内に収めます。Damping プロパティー各種が、カメラの動きの素早さに影響を及ぼします。 | |
Soft Zone Height | ターゲットがこの領域内にある場合、カメラが垂直方向に動いてターゲットを Dead zone 内に収めます。Damping プロパティー各種が、カメラの動きの素早さに影響を及ぼします。 | |
Bias X | ターゲットの位置を、Soft zone の中心から離れた方向へ、水平方向に動かします。 | |
Bias Y | ターゲットの位置を、Soft zone の中心から離れた方向へ、垂直方向に動かします。 | |
Group Framing Mode | Follow に Target Group が設定されている場合に使用可能です。フレーミングを行う上で考慮すべき画面のサイズを設定します。 | |
Horizontal | 水平方向のサイズのみを考慮します。垂直方向のフレーミングは無視します。 | |
Vertical | 垂直方向のサイズのみを考慮します。水平方向のフレーミングは無視します。 | |
Horizontal And Vertical | 水平方向と垂直方向のどちらか大きいサイズを使用して、最適なフレーミングを実行します。 | |
None | フレーミング調整を一切行いません。 | |
Adjustment Mode | 目標のフレーミングを行うためのカメラの調整方法です。ズーム、ドリーイン、ドリーアウト、あるいはその両方を行うこともできます。Follow に Target Group が指定されている場合に利用可能です。 | |
Zoom Only | カメラを移動させず、FOV のみを調整します。 | |
Dolly Only | カメラを移動させ、FOV は変更しません。 | |
Dolly Then Zoom | 許容範囲内で出来るだけカメラを移動させた上で、ショットを作るために必要であれば FOV を調整します。 | |
Group Framing Size | ターゲットが占めるバウンディングボックスです。例えば 1 を設定すると画面全体が埋まり、0.5 を設定すると画面の半分が埋まります。Follow に Target Group が指定されている場合に利用可能です。 | |
Max Dolly In | カメラがターゲットに向かって移動 (ドリーイン) する距離の最大値です。Follow に Target Group が指定されている場合に利用可能です。 | |
Max Dolly Out | カメラがターゲットと反対の方向へ移動 (ドリーアウト) する距離の最大値です。Follow に Target Group が指定されている場合に利用可能です。 | |
Minimum Distance | カメラがターゲットに近づくことができる距離の最小値です。Follow に Target Group が指定されている場合に利用可能です。 | |
Maximum Distance | カメラがターゲットから離れることができる距離の最大値です。Follow に Target Group が指定されている場合に利用可能です。 | |
Minimum FOV | FOV を調整する場合の最小値です。Follow に Target Group が指定されている場合に利用可能です。 | |
Maximum FOV | FOV を調整する場合の最大値です。Follow に Target Group が指定されている場合に利用可能です。 | |
Minimum Ortho Size | Orthographic Size を調整する場合の最小値です。Follow に Target Group が指定されている場合に利用可能です。 | |
Maximum Ortho Size | Orthographic Size を調整する場合の最大値です。Follow に Target Group が指定されている場合に利用可能です。 |