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Windows Phone 8.1: デバッグ

Windows Phone 8.1

Windows Phone 8.1 は Microsoft 社が提供する Windows Phone モバイルオペレーティングシステムで、Windows Phone 8 の後継にあたる最新バージョンです。Windows Phone 8.1 は、Windows Phone と各種 Windows Store プラットフォームを収束させ、開発者に同じアプリを実行できる単一プラットフォームを提供するべく推し進められています。Windows Phone 8.1 と Windows Store ではアプリモデルとライフサイクルも類似しているほか、共通のツールセットや XAML UI フレームワーク、CLR ランタイム(Windows Phone 8.0 における Silverlight にあたるもの)も備えています。また、Windows Phone 8.1 はアプリケーションのパッケージとして AppX を採用しています(従来は XAP パッケージ)。

Windows Phone 8.1 では新しい通知センターに加えて、開発者がローカル API コールやプッシュを用いてトースト通知を管理するための各種機能が追加されています。これら API とメカニズムは、アプリからユーザーに送信するトースト通知の管理に使われます。具体的には、追加、削除、置換、失効といった動作が可能です。通知に関するクラスはすべて Windows.UI.Notifications 名前空間に含まれます。

Windows Phone 8.1 は Windows Phone 8 と比較してとても多くの DirectX 機能に対応しています。以下は両バージョンの比較です。

Direct2D API DirectWrite API Windows Imaging Component API ランタイムシェーダーの編集とリフレクション GPU による YUV シェーダーへのアクセス GPU パフォーマンスカウンター グラフィックス診断のサポート Windows Phone 8.1 では、Windows Phone 8 で採用されていた BackgroundDrawingSurfaceGrid に代わって SwapChainPanel XAML 制御が採用されています。

Windows Phone 8.1 で提供される API では、デバイスのスクリーンに表示される内容を画像や動画として記録するアプリを作成できます。これを利用するとゲームからゲーム内の活動をアップロードしたりシェアしたりできます。この機能は強化された Windows.Media.Capture API に含まれており、Windows Store アプリで利用可能です。

Windows Phone 8.1 エミュレーターは SD カードエミュレーションやマウスを利用したマルチタッチをサポートするようになり、さらにセットアップや設定、そしてネットワークリソースへのアクセスを容易に行えるようネットワークサポートが向上しています。これにより、トラブルシューティングの頻度を低下させることができます。

Windows Phone 8.1 では遠隔パフォーマンスモニタリングと ETW ログ記録のサポート、そして App Verifier が追加されています。ただし既存の Windows Phone 8 コマンドラインツール(Isolated Storage Explorer、デプロイツール、携帯電話登録ツール)は引き続きサポート対象となっています。なお、Windows Phone 向け Simulation Dashboard(コードネーム “Blue”)は更新されていません。

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