Color Correction Curves (カラーコレクションカーブ)は、各カラーチャンネルの曲線を使用して色調整を行います。Depth ベースの調整で、カメラからピクセルの距離に応じて色の調整を変化させることができます。例えば、景観上のオブジェクトは、通常、大気中のパーティクルの散乱効果により、距離が離れると Saturation (彩度)が落ちます。
選択的な調整を適用することもできるため、シーン上のターゲットの色を別の色に入れ替えることができます。
最後に、Saturation (彩度)はすべての再度の上げ下げを調整する簡単は方法(下げる場合は画像が白黒に変わるまで)であり、カーブだけでは実現することができません。
また、テクスチャベースのカラーグレーディングについては、新しい カラー コレクション ルックアップ テクスチャ を参照してください。
以下の画像で、単に Saturation スライドバーを簡単に変更して、ブルーチャンネルのカーブを変更するだけで、シーンが劇的に変換することを示しています。
その他の イメージエフェクト 同様、このエフェクトは Standard Assets をインストールすることで使用できます。
プロパティー: | 説明: |
---|---|
Mode | Advanced と Simple のいずれかから設定モードを選択します。 |
Saturation | 彩度レベル( 0 にした場合は白黒画像を作成)。 |
Red | レッドチャンネルカーブ |
Green | グリーンチャンネルカーブ |
Blue | ブルーチャンネルカーブ |
Red (Depth) | Depth ベース補正に基づいたレッドチャンネルカーブ |
Green (Depth) | Depth ベース補正に基づいたグリーンチャンネルカーブ |
Blue (Depth) | Depth ベース補正に基づいたブルーチャンネルカーブ |
Blend Curve | 前景と背景のカラーコレクションが行われる間のブレンド方法を定義します。 |
Selective Color Correction | |
Enable | オプションである selective color correction (選択的カラーコレクション)をオンにします。 |
Key | selective color correction (選択的カラーコレクション)のキーカラー |
Target | selective color correction (選択的カラーコレクション)のターゲットカラー |
画像を補正するにあたりカーブは強力なツールであり、コントラストの増減や色合いの追加、幻覚的なカラーエフェクトを追加するのに用いることができます。カーブは、赤、緑、青の各カラーチャンネルで別々に動作し、入力した輝度(例えば元のピクセルの輝度)を選択した出力レベルにマッピングすることができます。入力と出力レベルの関係は単純なグラフに表示することができます:-
横軸は入力レベル、縦は出力レベルを表します。ライン上の任意の点は、与えられた入力に対してマッッピングされた出力レベルを示します。デフォルトではカーブが対角線であるため、入力値と出力値は完全一致し、ピクセルは変更されない。しかし、カーブを再描画して輝度レベルを好きなように再マッピングすることができます。簡単な例は線が左上から右下に斜めに下がる例です。:
この場合、ピクセルの輝度は反転され、0 %が 100 %にマッピングされ、75 %は 25 %にマップされます。すべてのカラーチャネルに適用した場合、その画像は、元の写真のネガのようになります。
画像のディテールは元の色にかかわらず、それらの色のピクセル間の輝度レベルの差によるところが大きな要素です。約 2 %以下の輝度の差であるピクセルはほとんど区別がつかなくなるが、この値より差が大きい場合は、値の差が大きいほどディテールの印象に差が出ます。画像内の輝度値のスプレッドは、コントラストと呼ばれます。
もし浅いスロープがカーブとして使用されている場合、より高い勾配で左下から右上に直線の場合と異なって、値の範囲はせばめられた出力の値となります。
結果的にコントラストが減少する効果が得られ、それは出力におけるピクセルの値が入力の値より差分が小さくなります。(たしかに、2 つのわずかに異なる入力値の場合は同じ出力値にマッピングされることはありえますが)画像が出力の値がとりうるすべての値の範囲をとることはないため、カーブの上を上下にスライドして画像が全体的に明るい・暗いことが可能であることに注意してください。(平均的な輝度は sit 地点と呼ばれることがあり、テレビなどで輝度を調整するパラメーターと同じです)コントラストを減らすとシーン内で、全体的な輝度にもよって、暗がり、霧や眩しい光源の印象を与えることができます。
輝度のレベルの全範囲にわたってコントラストを低下させる必要はありません。カーブの傾きが減少し、コントラストの範囲に対応する浅い部分と、その位置によって変化させることができる。浅い部分の区間でデフォルトより増加した勾配とすることが可能で、この区間ではコントラストが増加します。このようにカーウを変更することで、画像の一部だけコントラストを増加させてディテールが重要でないところでは減らすということができます。
カーブは、各カラーチャンネル(赤、緑、青)ごとにまったく同じに設定されている場合、変更されるのは主にピクセルの輝度となり、カラーは比較的変わらない。一方でカーブが各カラーチャネルごとに別々に設定している場合は、その色が劇的に変化します。カラーチャンネル間で複雑な相互作用が可能なですが、いくつかの知見を、次の基本図から得ることができます:
上記のセクションで説明したように、コントラストの低下は、全体の輝度の増加または減少を伴うかもしれません。例えば赤のチャンネルを明るくすると、画像で赤の色合いが見えるようになります。暗くした場合、画像はシアンの色合いになります(なぜなら、この色が他原色の緑と青を組み合わせることによって得られるためです)。
距離を置いて見たときの色はしばしば若干異なって表示されます。例えば、風景のシーンで、色は大気中の光の散乱により彩度が落ちる傾向があります。この種のエフェクトは Depth ベースのカラーコレクションで作成できます。これが有効になっていると、2 つのセットのカラーカーブが使用可能となり、ひとつがカメラのニアクリッピング面、もうひとつがファークリッピング面です。2 つのクリッピング平面の間の正規化された距離は、2 つのカラーカーブのセット間の補間パラメーターとして使用されます。補間の具体的な種類は追加のブレンドカーブにより指定され、これにより補間値が正規化された距離にカーブで入力値から出力値をマップするのと同じ方法でマッピングされます。デフォルトで、カーブは対角線であるため、2 つのカラーコレクションの間は線形補間となります。しかし、それは距離に応じてバイアス補正に変更することができます。
この設定を使用して、元の画像( “キー”とも呼ばれる)内の特定の色を置き換えることが可能で、選択したターゲット色と交換することができます。キーのために単一の色を使用すると、画像の乱れが出る傾向があるので、色の範囲が代わりに使用されます。得られた色は、元の画像のピクセルが指定されたキーの色にどれだけ近いかにより決まり、キー色とターゲット色の間の補間となります。
インスペクターでのカーブのいずれかをクリックすると、編集ウィンドウが開きます: -
ウィンドウの一番下には、カーブのプリセットが複数用意されてます。しかし、キーのポイントを操作することで、カーブを変更することもできます。カーブの線を右クリックすると、新しいキーポイントを追加でき、さらにマウスを使ってドラッグすることができます。ポイントのいずれかを右クリックした場合、コンテキストメニューが表示され、カーブを編集するオプションが用意されています。キーを削除することができるだけでなく、カーブの形状にどのように影響するかを決定する 4 つのオプションがあります:
Auto: カーブがポイントの地点を通過したうえで隣接する点がスムージングされます。
Free Smooth: カーブの接線がキーポイントにつけられたハンドルにより編集可能となります。
Flat: Free Smooth モードがオンとなり、接線は縦方向にセットすることができます。
Broken: キーポイントは、Free Smooth モードと同様に接線ハンドルがありますが、それに加えてカーブの左右にあり、カーブを別々に動かしてスムージングではなく、急な変化を描くことができます。
これらのオプションの下にいくつかの設定でポイントの接線ハンドルの動作を制御することができます:
Free: 特定のカーブ上の接線で Broken モードが有効になっています。
Linear: キーポイントの間のカーブおよび隣接するポイントは直線に設定されます。
Constant: 平らな水平線がカーブから隣接する点に対して描画され、垂直は急激な変位がステップとして発生します。
このエフェクトは Depth Texture をサポートするグラフィックカードが必須です。 [グラフィックスハードウェアの機能とエミュレーション] ( GraphicsEmulation )についての詳細は、ページ及び準拠したハードウェアのリストを参照してください。