Version: 2022.2
言語: 日本語
デバイスシミュレーター
Simulator ビュー

デバイスシミュレーターの基本

Device Simulator (デバイスシミュレーター) は Unity エディターの機能で、モバイルデバイス上のアプリケーションの表示や動作のシミュレーションを行います。

デバイスシミュレーターは、以下のような構成になっています。

  • Simulator ビュー。擬態したモバイルデバイスでアプリケーションを表示します。
  • シミュレートされたクラス。デバイス固有の動作に対応するコードをテストします。
  • デバイス定義。シミュレーションを行うデバイスを定義します。
  • デバイスシミュレータープラグイン。Simulator ビューの UI を設定します。

Simulator ビューの操作

Simulator ビューは、モバイルデバイスの多くの共通機能のシミュレーションを行います。以下はその例です。

  • 自動回転
  • 画面セーフエリア
  • タッチ入力

Player Settings

デバイスシミュレーターは、以下の Player Settings に対して、実際のデバイスと同じように反応します。

  • 全画面モード
  • 解像度スケーリング
  • デフォルトの向き
  • グラフィックス API
  • セーフエリア外のレンダリング

模擬タッチ入力

模擬されたデバイス画面をマウスカーソルでクリックすると、デバイスシミュレーターはアクティブな入力ソリューション (プロジェクトの設定により、Input ManagerInput System、またはその両方) にタッチイベントを作成します。

ノート: デバイスシミュレーターは、エディターがプレイモードの時のみ入力のシミュレーションを行います。デバイスシミュレーターはマルチタッチに対応しておらず、1 本指のタッチしか模擬できません。

制限

デバイスシミュレーターの主な目的は、ターゲットデバイス上のアプリケーションのレイアウトを表示し、基本的なインタラクションをテストすることです。デバイス上でアプリケーションがどのように実行されるかを正確に表現するものではありません。

Simulator ビューでは、以下のシミュレーションはできません。

  • デバイスのプロセッサー速度や可能なメモリなどの、デバイスの性能特性。
  • デバイスの描画能力。
  • エディターで動作しないネイティブプラグイン。
  • UNITY_IOS のような、模擬されたデバイスのプラットフォームの #define ディレクティブ。
  • ジャイロスコープの回転

一度に模擬できるのは、1 つの Simulator ビューのみです。これがアクティブな Simulator ビューです。

  • Simulator ビューを 1 つだけ開きゲームビューを開いていない場合、表示されているかどうかに関係なく、その Simulator ビューがアクティブです。
  • 複数の Simulator ビューを開いていてゲームビューを開いていない場合、最後にフォーカスがあった Simulator ビューがアクティブです。
  • Simulator ビューとゲームビューが混在して開いている場合、ゲームビューにフォーカスすると Unity はすべてのシミュレーターを無効にし、Simulator ビューにフォーカスすると、Simulator ビューはアクティブなままになります。

デバイスシミュレーターは、シミュレートされたクラス内のすべての API を模擬しているわけではありません。詳しくは、シミュレートされたクラス を参照してください。

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