クッキーとは、ライトの上に置いて、特定の形や色の影を作り、ライトの外観や強度を変えるマスクのことです。クッキーは、ランタイムのパフォーマンスへの影響を最小限またはゼロに抑えながら、複雑なライティング効果をシミュレートする効率的な方法です。クッキーでシミュレートできる効果には、コースティクス、ソフトシャドウ、ライトの形状などがあります。
Unity でライトにクッキーを適用するには、Cookie フィールドの Light コンポーネント にテクスチャを割り当てます。
Unity で使用できる様々なレンダーパイプラインの詳細については、レンダーパイプライン を参照してください。
レンダーパイプライン | 詳細 |
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ビルトインレンダーパイプライン | ビルトインレンダーパイプラインは、リアルタイムライト、および プログレッシブライトマッパー を使用する場合のベイクドライト と 混合ライト のクッキーをサポートします。 ビルトインレンダーパイプラインでは、クッキーはアルファチャネルからのデータのみを使用します。 つまり、クッキーの形状は定義できますが、色は定義できません。 ビルトインレンダーパイプラインのクッキーの詳細については、ビルトインレンダーパイプラインのクッキーの作成 と Texture Type: Cookie を参照してください。 |
ユニバーサルレンダーパイプライン (URP) | URP は現時点ではクッキーをサポートしていませんが、この機能は 研究中 です。これは、Unity が将来のリリースでこの機能のサポートを加えることを研究していることを意味しますが、ロードマップ上にあるかどうかは確かでないことを意味します。 URP の機能の詳細については、URP の機能比較表 を参照してください。 |
HD レンダーパイプライン (HDRP) | HDRP は、リアルタイムライト、および プログレッシブライトマッパー を使用する場合のベイクドライト と 混合ライト のクッキーをサポートします。HDRP では、クッキーは RGB チャネルからのデータのみを使用します。 つまり、クッキーの形状と色を定義できます。 HDRP のクッキーの詳細については、HDRP レンダーパイプラインのライト と HDRP アセット を参照してください。 |
Unity 2020.1 以降で作成されたプロジェクトでは、プログレッシブライトマッパーのベイクしたライトと混合ライトでは、デフォルトでベイクしたクッキーが有効になっています。2020.1 以前のバージョンの Unity で作成されたプロジェクトでは、プログレッシブライトマッパーのベイクしたライトと混合ライトでは、デフォルトでベイクしたクッキーが無効になっています。これは後方互換性を提供するためです。
プログレッシブライトマッパーのベイクしたライトと混合ライトのクッキーを有効にするかどうかは、エディター設定 ウィンドウで切り替えることができます。