Version: 2020.1
言語: 日本語
ネットワークの問題の解決
Package Manager ウィンドウ

スコープ付きレジストリ認証

組織によっては、アクセスに認証が必要なプライベートパッケージレジストリで独自のパッケージをホストしている場合があります。このような組織の従業員や顧客の場合、npm 認証を使用してスコープ付きレジストリを設定する必要があります。これを設定するには、npm 認証トークン を取得し、そのトークンをユーザーコンフィギュレーションファイルに加えます

npm の認証トークンを取得

npm の認証トークンを作成してアクセスする手順は、レジストリプロバイダーごとに異なります。例えば、JFrog の BintrayArtifactory リポジトリマネージャーは、npm から認証トークンを生成するのに異なる手順を使用します。これは典型的な手順の一例ですが、スコープ付きのレジストリについては、特定のパッケージレジストリプロバイダが推奨する手順に従う必要があります。

認証トークンを npm から取得するには、以下を行います。

  1. npm をマシンのローカルにインストールします。

  2. ターミナルから以下のコマンドを入力して、レジストリにログインします。

    $ npm login --registry <registry url>

  3. 生成された .npmrc ファイルを探して開きます。

  4. _authToken または _auth エントリのいずれかを探し、その値をコピーします (以下の例を参照)。

    トークン文字列は、レジストリによって、GUID、トークン、プロプライエタリの形式の文字列のいずれかです。

.npmrc ファイルの例

これは、_authToken 属性を含む .npmrc ファイルの例です。

registry=https://example.com:1234/mylocation/
//example.com:1234/mylocation/:_authToken=<AUTH TOKEN>

これは、_auth 属性を含む .npmrc ファイルの例です。

registry=https://example.com:1234/mylocation
_auth=<AUTH TOKEN>
email=<EMAIL>
always-auth=true

認証情報の設定

npmAuth コンフィギュレーションスキーマを使用して、各スコープ付きのレジストリのトークン情報を .upmconfig.toml ユーザーコンフィギュレーションファイル に保存します。この情報をコンフィギュレーションファイルに保存すると、Package Manager はファイルの各レジストリに行われるすべてのリクエストに対する認証情報を提供します。

以下の手順で、認証情報をユーザーコンフィギュレーションファイルに加えます。

  1. .upmconfig.toml ユーザーコンフィギュレーションファイル の場所を確認します。ファイルが存在しない場合は、空のテキストファイルを作成します。

  2. スキーマを使って、Bearer (トークンベース) と Basic (Base64 で暗号化) のどちらの認証メカニズムを使用しているかに応じて、認証情報をフォーマットします。

[npmAuth."<REGISTRY URL>"]
<TOKEN-PROPERTY> = "<TOKEN-VALUE>"
email = "<EMAIL>"
alwaysAuth = <BOOLEAN>

この表では、コンフィギュレーションファイルの値を指定する方法を示します。

エントリ 説明
[npmAuth."<REGISTRY URL>"] 必須です。レジストリの URL。例えば、[npmAuth. "https://example.com:8081/mylocation"]
<TOKEN-PROPERTY> = "<TOKEN-VALUE>" 必須です。npm レジストリから生成された 認証トークン。これは、GUID、トークン、プロプライエタリにフォーマットされた文字列のいずれかです。例えば、token = "<AUTH TOKEN>" (Bearer) または _auth = "<BASE64 TOKEN>" (Basic) のいずれかになります。
email 任意です。レジストリに登録されているユーザーの電子メールアドレスと一致するユーザーの電子メールアドレス。
alwaysAuth 任意です。パッケージのメタデータと .tgz ファイルが同じサーバーに置かれていない場合、true に設定します。通常は、生成した .npmrc ファイル から値をコピーできます。

Bearer 認証使用の例

[npmAuth."http://localhost:8081/myrepository/mylocation"]
token = "NpmToken.2348c7ea-6f86-3dbe-86b6-f257e86569a8"
alwaysAuth = true

[npmAuth."http://localhost:4873"]
token = "eaJhbGciOiJIUzI1NiIsInR5cCI6IkpXVCJ9.eyJyZWFsX2dyb3VwcyI6WyJwYXNjYWxsIl0sIm5hbWUiOiJwYXNjYWxsIiwiZ3JvdXBzIjpbInBhc2NhbGwiLCIkYWxsIiwiJGF1dGhlbnRpY2F0ZWQiLCJAYWxsIiwiQGF1dGhlbnRpY2F0ZWQiLCJhbGwiLCJwYXNjYWxsIl0sImlhdCI6MTU3NDY4ODQ5MCwibmJmIjoxNTc0Njg4NDkxLCJleHAiOjE1Nzk4NzI0OTB9.qF8_0ue1ppraWLkReT06AMG6R7RZuDiV2XinxMkdSo0"

[npmAuth."https://api.bintray.example/npm/mycompany/myregistry"]
token = "aGFzY2FsbDo4ZWIwNTM5NzBjNTI3OTIwYjQ4MDVkYzY2YWEzNmQxOTkyNDYzZjky"
email = "username@example.com"
alwaysAuth = true

ネットワークの問題の解決
Package Manager ウィンドウ