Version: 2019.2
Vuforia クイックスタートガイド
画像ターゲットの設定

Vuforia のプロジェクトの設定

Vuforia AR や MR モバイルアプリケーションを開発するためにプロジェクトを設定することは、モバイルプラットフォーム用に Unity でビルドするための設定と非常によく似ています。Unity インストーラーには Vuforia SDK が含まれています。マニュアルの Unity のインストール のページに従って Unity のダウンロードとインストールを行ってください。Vuforia はシーンで使用するように設計されたプレハブを提供し、アプリケーションに機能を提供します。これらはすべて Unity エディター内で使用できます。

通常のモバイルゲームの開発に必要なパフォーマンス上の要件を遵守する必要があります。モバイルデバイスの最適化については、モバイルの最適化 に関する Unity のドキュメントを参照してください。

Unity で Vuforia を設定するには

  • Unity の最新バージョン をインストールし、インストーラーの Unity コンポーネントの選択で Vuforia Augmented Reality Support と、iOS Build SupportAndroid Build Support パッケージのいずれかを選択してください。
Unity インストーラーを使った Vuforia Augmented Reality サポートのインストール
Unity インストーラーを使った Vuforia Augmented Reality サポートのインストール

ノート たいていの AR アプリケーションと MR アプリケーションはモバイルデバイスをターゲットにしているため、このガイドでは Android と iOS 向けの開発を中心に説明します。 Android と iOS デバイスのビルドサポートを有効にする方法は、AndroidiOS の入門ガイドを参照してください。

  • Vuforia 登録ページ から Vuforia 開発者アカウントを作成します。このアカウントを使用すると、Unity で Vuforia を使用して AR と MR アプリケーションを作成するために必要なツールにアクセスできます。

  • まだ Unity ID を作成していない場合は、Unity 登録ページ で Unity ID を作成してください。Unity Asset Store からパッケージをダウンロードするには Unity ID が必要です。

  • Unity を開き、新しい 3D プロジェクトを作成します (Add Asset Package ボタンの横にある 3D オプションが選択されていることを確認してください)。プロジェクトに名前を付け、Create project ボタンをクリックします。

新しい 3D プロジェクトの作成
新しい 3D プロジェクトの作成

ヒント Unity アセットストアから Vuforia AR+VR Sample パッケージ をダウンロードしてください。このパッケージは、重要な機能を示す便利なサンプルシーンを提供します。このページのために必要なわけではありませんが、あとで学習するために便利です。

Unity で Vuforia をアクティベートする

Unity プロジェクトで Vuforia をアクティベートするには、Edit > Project Settings の順に移動し Player 設定にアクセスします。次に Player カテゴリを選択し、ビルドターゲットにするモバイルデバイスのタブを選択します。XR Settings パネルで、Vuforia Augmented Reality Support プロパティーを有効にします。

Unity Player 設定での Vuforia AR サポートを有効にする
Unity Player 設定での Vuforia AR サポートを有効にする

シーンには 2 つのゲームオブジェクト (Main Camera、Directional Light) が含まれています。AR 機能を有効にするにはシーンに新しい AR Camera を加え、シーンから現在の Main Camera ゲームオブジェクトを削除する必要があります。

Camera ゲームオブジェクトを削除するには、Hierarchy ウィンドウ でそれを選択し、キーボードの Delete キーを押すか、右クリックして Delete を選択します。

XR Settings パネルの個々の設定に関する詳細は、このマニュアルの Vuforia プラットフォーム設定 を参照してください。

Vuforia AR Camera と他のゲームオブジェクトを加える

シーンに AR Camera を追加するには、GameObject > Vuforia > AR Camera の順に移動します。

これがシーンに追加された最初の Vuforia ゲームオブジェクトである場合、Unity は、Vuforia アセットのインポートも促します。 Import を選択すると、プロジェクトに必要なすべての Vuforia ファイルがインポートされます。

Project ウィンドウ には 4 つの新しいフォルダーが表示され、そのうちの 1 つは Vuforia と呼ばれます。このフォルダー内のコードとアセットは、主要な AR と MR 機能を提供します。他のフォルダーにはサンプルのシーン、リソース、ツール、プラグインが用意されているため、さまざまなデバイスの AR アプリケーションと MR アプリケーションを開発できます。

インポートされたすべての Vuforia アセットを含む空のプロジェクト
インポートされたすべての Vuforia アセットを含む空のプロジェクト

プロジェクトに新しいフォルダーを作成します。これを行うには、Project ウィンドウに移動し、Create ボタンをクリックし、Folder を選択します。この新しいフォルダーに Scenes という名前を付け、このフォルダー内に 新しいシーン を保存します。

空のフォルダーを作成し Scene と名前を付ける
空のフォルダーを作成し Scene と名前を付ける

また、この手順によって、現在開いている Scene のヒエラルキーに新しい ARCamera ゲームオブジェクトが追加されます。

Vuforia ライセンスキーを作成する

設定の最後の手順は、Vuforia Developer Portal の ライセンスマネージャー でライセンスキーを作成することです。Unity を使ってアプリケーションをビルドしテストするためには、Unity の Vuforia 設定にキーを入力する必要があります。

Vuforia Developer Portal を開き、ログインします (または、新しいアカウントを作成します)。Develop セクションの License Manager に移動し、Get Development Key ボタンをクリックして Add License Key ページを開きます。

Vuforia Development Key の作成
Vuforia Development Key の作成

Add License Key ページで、アプリケーションの名前を入力します。利用規約に同意し、Confirm ボタンをクリックして新しいライセンスキーを生成します。

Vuforia Development Key の詳細の確認
Vuforia Development Key の詳細の確認

次のページで Vuforia Developer の条件に同意し(ボックスにチェックします)、__ 確認 ボタンをクリックします。すると、 Licence Manager __ ページに移動し、新しく作成したライセンスがリストに表示され、そのステータスが__ Active__ になっています。ライセンスの詳細を表示するには、アプリケーションの名前をクリックします。こうすることにより、開発ライセンスキーを取得することができます。

ライセンスマネージャー
ライセンスマネージャー

ライセンスキーをクリップボードにコピーし、Unity プロジェクトに戻ります。

Vuforia ライセンスキーをコピーします
Vuforia ライセンスキーをコピーします

Hierarchy ウィンドウARCamera ゲームオブジェクトを選択し、Inspector ウィンドウで Vuforia Behaviour(Script) コンポーネントに移動し、Open Vuforia configuration ボタンをクリックします。

Vuforia 設定へのアクセス
Vuforia 設定へのアクセス

Inspector ウィンドウVuforia Configuration オプションのリストが表示されます。Vuforia セクションの下の App License Key テキストボックスに Vuforia Development キーを貼り付け、Add License ボタンをクリックします。

Vuforia Configuration 設定に Vuforia 開発キーを入力
Vuforia Configuration 設定に Vuforia 開発キーを入力

設定をテストする

Unity エディターで Vuforia アプリケーションをテストするには、PC やラップトップにウェブカメラを接続する必要があります。最後に Unity プロジェクトに Vuforia が正しくインストールされていることを確認するために、再生 ボタンを押してシーンをテストします。Vuforia が正しく設定されている場合、ウェブカメラからのビデオフィードがエディターのゲームビューに表示されます。

これで、画像ターゲットを設定し、プロジェクトに AR 機能を加える準備が整いました。


  • 2018–03–28 Page published

  • Vuforia ドキュメンテーションの Unity XR API に関し 2017.3 で更新

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