ノート: Unity 5 ではスタンダードシェーダーが導入され、このシェーダーと置き換えられました。
このシェーダーの考慮点はベーステクスチャのアルファチャネルが透過領域と Specular Map (鏡面マップ)ともに定義することです。
ノート: Unity 5 では、このシェーダーに代わるものとして スタンダードシェーダー を導入しています。
このシェーダーは、メインテクスチャのアルファチャンネルを読み取り、メッシュ形状の一部あるいはすべてを透明にできます。アルファチャンネルでは、 0 (黒) は完全に透明、255 (白) は完全に不透明です。メインテクスチャにアルファチャンネルがない場合、オブジェクトは完全に不透明な状態で表示されます。
ゲーム内で透明なオブジェクトを使用する場合は扱いに注意が必要です。グラフィックスプログラミングの従来の問題により、ゲーム内でソートの問題が発生する可能性があるためです。例えば、2 つのウィンドウを同時に見たときにおかしな結果が表示される場合、透明度の使用に関して昔からある問題が発生しています。一般的に注意すべきことは、ある透明オブジェクトが別のオブジェクトの前に通常とは異なる形で描画される可能性があることです。 特に、オブジェクトが交差していたり、互いを囲っていたり、サイズが大きく異なっていたりする場合は注意が必要です 。そのため、透明オブジェクトは必要な場合にのみ使用し、過度に使用しないようにしてください。また、このようなソートの問題が発生する可能性があることをデザイナーに周知し、設計を変更してこれらの問題を防げるよう準備をしておく必要があります。
Specular (鏡面) は、Diffuse (拡散) と同様のシンプルな (Lambertian) ライティングに加えて、ビューアー依存の鏡面ハイライトを計算します。これは Blinn-Phong ライティングモデルと呼ばれます。表面の角度や、ライトの角度、ビューアングルに依存する鏡面のハイライト効果が見られます。ハイライトは実際にはリアルタイム表現に適した、光源のぼやけた反射をシミュレーションするための方法です。ハイライトのぼかしの度合いは、Inspector の Shininess スライダーで制御します。
これに加えて、メインのテクスチャのアルファチャンネルは鏡面マップ (“グロスマップ” と呼ばれる場合もあります) として動作し、オブジェクトのどの領域が他の部分より強く反射するかを定義します。アルファの黒色の領域は鏡面反射が 0 となり、白色の領域は完全な鏡面反射となります。これはオブジェクトの異なる領域で鏡面の反射レベルを変更する必要がある場合に非常に有効です。例えば、錆びた金属などは低い鏡面性を使用し、磨かれた金属は高い鏡面性を使用します。口紅は肌よりも鏡面性が高く、肌は綿の服よりも高い鏡面性を有します。良好に作成された鏡面マップについては、プレイヤーに与える印象の度合いが大きく異なる可能性があります。
一般的にこのシェーダーのレンダリングはやや高コストです。詳細については、シェーダーのパフォーマンスに関するページを参照してください
TransSpecular