ビデオファイルはより正確に説明すると「コンテナー」です。これは、ビデオ自体だけでなく、オーディオ、字幕、ビデオフッテージなどの追加のトラックも含むことができるからです。コンテナー内には、各種類のトラックが複数存在することもあります。たとえば、以下のようになります。
複数視点
ステレオまたは 5.1 オーディオミックス
多言語の字幕
多言語のダイアログ
帯域幅とストレージを節約するために、各トラックのコンテンツは必要に応じてデータを圧縮、解凍する「コーデック」を使用してエンコードされます。
一般的なビデオコーデック形式は H.264で、一般的なオーディオコーデック形式は AAC です。
.mp4, .mov, .webm, .avi などのファイル拡張子はビデオファイルのデータがある種のコンテナー形式を使って処理されていることを示しています。
最新のよく使用されるデバイスのほとんどは、ビデオをデコードする専用のハードウェアを備えています。このハードウェアは、通常、このタスクを実行するために、例えば CPU よりも負荷が少なくて済み、つまり、リソースをビデオのデコード以外のタスクに使用できることを意味します。
このハードウェアの向上は、プラットフォームごとに異なるネイティブのカスタム API によって可能になります。Unity のビデオアーキテクチャは、これらの機能にアクセスするために共通のユーザーインターフェースとスクリプティング API を提供して、これらの違いをカバーしています。
Unity ではソフトウェアに基づいたビデオデコードも可能です。これは、VP8 ビデオコーデックとVorbis オーディオコーデックを使用します。これは、プラットフォームのハードウェアデコードで解像度、複数のオーディオトラックの存在、アルファチャンネルのサポートなどに関する望ましくない制限が発生した場合に便利です (詳しくは 透明度 を参照してください)。
2017–05–18 公開ページ
5.6 の新機能