プレハブインスタンスのルートの Inspector には、通常のゲームオブジェクトにない、Open、Select、Overrides の 3 つの制御があります。
Open ボタンは、プレハブモードで作成したインスタンスのプレハブアセットを開き、プレハブアセットを編集し、そのインスタンスをすべて変更することができます。Select ボタンは、Project ウィンドウで、このインスタンスのプレハブアセットを選択します。 Overrides ボタンは、Overrides ドロップダウンウィンドウを開きます。
Overrides ドロップダウンウィンドウには、プレハブインスタンスのすべてのオーバーライドが表示されます。インスタンスからプレハブアセットにオーバーライドを適用したり、インスタンスのオーバーライドをプレハブアセットと同じ値に戻したりすることもできます。 Overrides ドロップダウンボタンは、ルートプレハブインスタンスにのみ表示され、他のプレハブに含まれるプレハブには表示されません。
Overrides ドロップダウンウィンドウでは、個々のプレハブオーバーライドの適用/元に戻すを行ったり、または、すべてのプレハブオーバーライドの適用/元に戻すを行うことができます。
Apply - オーバーライドを適用し、プレハブアセットを変更します。これにより、オーバーライド (現在、プレハブインスタンスにのみ適用中) をアセットに適用します。これはつまり、プレハブアセットがその変更を持つことになり、プレハブインスタンスのオーバーライドとしての変更ではなくなることを意味します。
Revert - オーバーライドを元に戻し、プレハブインスタンスを変更します。これは、基本的にオーバーライドを破棄し、プレハブアセットの状態に戻します。
ドロップダウンウィンドウには、変更、追加、削除されたコンポーネントの形式のインスタンスと、加えられたゲームオブジェクト (他のプレハブなど) に関する、変更の一覧が表示されます。
個々の詳細を確認するには、表示したいものをクリックします。これにより、変更を示すフローティングビューが表示され、その変更を元に戻したり、適用することができます。
値が変更されたコンポーネントの場合は、プレハブアセットのコンポーネントの値とプレハブインスタンスの変更されたコンポーネントとの横並びの比較が表示されます。これにより、元のプレハブアセットの値を現在のオーバーライドと比較し、その値を元に戻すか適用するかを決定することができます。
以下の例では、“GermOBlaster ”という子ゲームオブジェクトがプレハブアセットとプレハブインスタンスの両方に存在しています。ただし、インスタンスではスケールが大きくなっています。このスケールの増加はインスタンスのオーバーライドで、 Overrides のドロップダウンで並べて比較できます。
Overrides ドロップダウンウィンドウには、すべての変更を一度に元に戻す、または適用するための Revert All と Apply All ボタンもあります。他のプレハブの中にプレハブがある場合、Apply All ボタンは常に、Overrides ドロップダウンボタンがあるルートゲームオブジェクトにある最も外側のプレハブに適用されます。
Overrides ドロップダウンウィンドウを使用する代わりに、Inspector のコンテキストメニューを使用して個々のオーバーライドを Revert (元に戻す) / Apply (適用する) できます。
オーバーライドされたプロパティは太字で表示されます。コンテキストメニューから戻すことも、適用することもできます。
変更されたコンポーネントは、歯車アイコンのドロップダウンボタンやコンポーネントのヘッダーのコンテキストメニューから、元に戻す/適用することができます。
加えられたコンポーネントにはアイコン上にプラスのバッジが表示されます。歯車アイコンのドロップダウンボタンやコンポーネントヘッダーのコンテキストメニューから元に戻す/適用することができます。
削除されたコンポーネントにはアイコン上にマイナスのバッジがあります。削除は、歯車アイコンのドロップダウンボタンやコンポーネントヘッダーのコンテキストメニューから元に戻す/適用することができます。削除を元に戻すとコンポーネントは元に戻され、削除を適用するとプレハブアセットから削除されます。
プレハブインスタンスに子として追加されるゲームオブジェクト (他のプレハブも含む) には、Hierarchy のアイコン上にプラスのバッジがあります。Hierarchy 内のオブジェクトのコンテキストメニューから元に戻す/適用することができます。
2018–07–31 公開ページ
ネスト化したプレハブとプレハブのバリアントを 2018.3 で追加