Apple ARKit XR Plugin の概要

Apple ARKit XR Plugin パッケージを使用すると、Unity のマルチプラットフォーム XR API を介した ARKit サポートを有効にできます。このパッケージは、以下の XR サブシステムを実装しています。

このバージョンの Apple ARKit XR Plugin は、以下の機能をサポートしています。

  • デバイス位置検出
  • 水平面検出
  • 垂直面検出
  • 点群
  • パススルーカメラビュー
  • 照明推定
  • アンカー
  • ヒットテスト
  • セッション管理
  • 画像トラッキング
  • オブジェクトトラッキング
  • 環境プローブ
  • 参加者トラッキング
  • メッシュ (シーン再構成とも呼ばれる)
  • オクルージョン
Important

Apple の App Store は、アプリケーション開発者がフェイストラッキングの使用を意図しない場合、バイナリに特定のフェイストラッキング関連記号を含むアプリケーションを拒否します。曖昧さを避けるために、フェイストラッキング は、フェイストラッキングが有効化されている場合にのみサポートされます。この設定を変更する手順については、フェイストラッキングサブシステムの有効化 を参照してください。

Apple ARKit XR Plugin のインストール

XR Plugin Management の設定で ARKit プラグインを有効にすると、Unity により ARKit パッケージが自動的にインストールされます (必要な場合)。手順については、ARKit プラグインの有効化 を参照してください。

さらに、AR Foundation パッケージをインストールできます。このパッケージは、Apple ARKit XR Plugin を使用して、多くの有用なスクリプトとプレハブを提供します。詳細については、AR Foundation に関するドキュメント を参照してください。

Tip

このパッケージは、Unity Package Manager を使用してインストールおよびアンインストールすることもできます。Package Manager を使用してインストールした場合、プラグインは自動では有効になりません。XR Plugin Management 設定 で有効にする必要があります。Unity Package Manager を使用したパッケージのインストール方法の詳細については、レジストリからのインストール を参照してください。

プロジェクト設定

ARKit アプリケーションに影響を与えるプロジェクト設定については、プロジェクト設定 を参照してください。

Apple ARKit XR Plugin の使用

Apple ARKit XR Plugin は、Unity のマルチプラットフォーム XR API を使用したハンドヘルド AR アプリケーションの構築に必要なネイティブ iOS エンドポイントを実装しています。ただし、このパッケージは、それ自体のパブリックスクリプティングインターフェースを公開するものではありません。ほとんどの場合、ハンドヘルド AR アプリケーションのベースとして、AR Foundation に用意されているスクリプト、プレハブ、アセットを使用する必要があります。

Apple ARKit XR Plugin をインストールすると、ソースファイル、静的ライブラリ、シェーダーファイル、プラグインメタデータも追加されます。

ARKit を使用するには iOS 11.0 が必要です。一部の特定機能には、それ以降のバージョンが必要です (下記参照)。

AR の必須指定

ARKit には、必須または任意のフラグを付けることができます。デフォルトでは、ARKit は必須になっており、アプリケーションをインストール可能な対象が AR 対応デバイスとオペレーティングシステム (iOS 11.0 以上) に限定されます。AR を任意として指定すると、ARKit 非対応の iOS デバイスにもアプリケーションをインストールできるようになります。

この設定の変更方法については、ARKit のサポートの Requirement の設定 を参照してください。

Project Validation

Apple ARKit XR Plugin パッケージには Project Validation (プロジェクト検証) が備えられています。Project Validation は一揃いのルールで構成されており、プロジェクト設定の潜在的な問題を検出することができます。Apple ARKit XR Plugin でチェックされるルールの詳細については、Project Validation セクションを参照してください。

技術に関する詳細

要件

このバージョンの Apple ARKit XR Plugin は、Unity エディターの以下のバージョンと互換性があります。

  • 2021.2
  • 2021.3
  • 2022.1
  • 2022.2

このパッケージが含まれる iOS Player をコンパイルする場合、Xcode 12 以降を使用する必要があります。

既知の制限事項

  • 色補正は、RGB 値としては利用できません (色温度としてのみ利用可能)。

パッケージの内容

このバージョンの Apple ARKit XR Plugin には、以下が含まれます。

  • 上記の XR サブシステムの実装を提供する静的ライブラリ
  • Objective-C ソースファイル
  • カメラ画像のレンダリングに使用するシェーダー
  • プラグインのメタデータファイル

その他のコード例については、AR Foundation Samples リポジトリ を参照してください。

* Apple および ARKit は、アメリカ合衆国およびその他の国や地域で登録されている Apple Inc. の商標です。